【2024インカレ】ブロックステージ最終日、トーナメント進出をかけた激戦が連続(2024.12.3)

2024インカレ
シュートに行く山梨学院大#90野溝。北陸大、大阪学院大を下してトーナメント進出。4日に筑波大と対戦する。

女子は11月29日(金)、男子は30日(土)より始まった第76回全日本大学バスケットボール選手権大会・通称インカレは、まずブロックでリーグ戦を行い、ブロック各1位のチームを含めて全出場チームでトーナメントを行うという2段階仕立て。そして3チームずつ8ブロックに分かれたブロックステージは大会5日目の3日(火)がステージ最終日となった。この日の直接対決で1位が決まることになった環太平洋大学と関西学院大学、また3巴になる可能性もあった九州共立大学と松山大学の試合は最後まで競り合いが続き会場が沸いた

ブロックステージを勝ち抜いてトーナメントへ進出したのは以下の8大学。トーナメント戦からの出場になる34チームと合わせて42チームがここから一発勝負の戦いに挑んでいく。

拓殖大学(関東13位)
天理大学(関西3位)
山梨学院大学(関東14位)
関西大学(関西5位)
環太平洋大学(中国1位)
九州共立大学(九州3位)
名古屋経済大学(東海4位)
青山学院大学(関東12位)

【Eブロック】環太平洋大が競り合いから最後は3点差で逃げ切る

1勝同士の関西学院大環太平洋大の勝利した方がトーナメント進出するとあって、立ち上がりから一歩も譲らぬ攻防が続いた。1Qはシュートで先行する関西学院大に対し、環太平洋大は留学生の高さを活かしてリバウンドでアドバンテージを得る形となり、18-18。2Qも互いに流れの奪い合いで離されては追い上げる展開となり、33-31とどちらも引かずに前半終了。

3Q、立ち上がりで関西学院大のシュートが気持ちよく決まるとリードを広げたが、環太平洋大もディフェンスから返し、残り約2分で逆転。しかし関西学院大も取り返し、42-42の同点で勝負の4Qに入った。環太平洋大は#15ナトゥリ(1年・C・東山)の連続シュートでわずかにリードをする中、関西大はタフショットが続いて得点が伸びない。残り6分から環太平洋大は#7長谷川(2年・SF)が2本のスリーポイントを沈めて一気に差をつけるが、関西学院大も終盤ディフェンスでターンオーバーを奪って連続得点し、じわじわ差を縮めると、残り13.4秒で3点差に迫った。環太平洋大は最後にフリースローを得るが2度、合計4本を外す失敗。しかしリバウンドを取った関西学院大もスリーポイントは打てず、57-60で環太平洋大が勝利。競り合いを制してトーナメント進出を決めた。

環太平洋大は#7長谷川の2本のスリーポイントが流れを引き寄せた。

【Fブロック】九州共立大は松山大との延長を制してトーナメント進出

1勝の九州共立大と0勝の松山大の戦いも最後まで読めない展開となった。1Qは互角の立ち上がりとなるが、2Qに松山大が28得点で一気に抜け出す。しかし九州共立大も3Qにリードを奪って一進一退のまま4Qに突入する。わずかにリードを保っていた松山大だが、九州共立大は残り3分半から#15吉元(4年・SF)の3連続シュートで逆転に成功する。しかし松山大も#32水本(4年・PG)のシュートで離されない。九州共立大は残り10数秒となってからフリースローを得ていくが、これが決まらない。一方の松山大は早い切り返しからの得点を狙うが、守られてターンオーバーが続いた。3点を追う松山大は0.7秒から#46山川(4年・SF)がリバウンドからのバスケットカウントを獲得。ボーナススローを沈めて79-79で試合は延長へと突入した。

松山大は#32水本が32点・11リバウンド・6アシストほか、#11越智、#46山川も二桁得点で奮闘。

松山大は#残り5分、序盤は松山大#32水本のジャンパーやスリーポイントが3連続で決まり、リードを奪った。しかし九州共立大は#77上地(4年・SF)が速攻やシュートでこちらも3連続で返し、残り約1分で逆転。ここからは入れあいとなり松山大は残り15.9秒に#11越智(4年・PG)のドライブが決まり1点のリード。しかし九州共立大は最後の攻撃で#44藏本(4年・SF)がミドルシュートを決めて逆転。残り4.2秒、松山大はタイムアウトのあとのスローインで狙ったところにボールを入れられず、タイムアップ。何度もリードが入れ替わり、延長にもつれ込むが91-90で九州共立大が2勝となり、トーナメントへの進出を決めた。

九州共立大は最後に#44藏本が落ち着いてシュートを放り、これが決勝点となった。
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