【2024インカレ/準々決勝2】日本大は4Qで神奈川大を突き放し2年ぶりのベスト4へ(2024.12.7)

2024インカレ
ベスト4進出を決めた日本大。次は名古屋学院大と対戦する。

準々決勝第2試合は、神奈川大日本大が対戦。1Qはやや日本大が押す形でスタート。神奈川大は#7木村(3年・PF)のシュートタッチがいいが、互いのディフェンスもあって得点は一気にどちらかが飛び出すこともなく、15-18。2Q、神奈川大は引き続き#7木村のシュートが好調でスリーポイントを早々に決める。日本大はディフェンスでペイント内になかなか入れず外から打ちにいく形になるが、#51一戸(4年・PG)、#10新沼(4年・PF)の連続スリーポイント、#12コンゴロー(4年・C)のバスケットカウントでリード。神奈川大は #24中島(4年・SG)のシュート、日本大のターンオーバーからの#3山本(3年・PG)の絶妙のフローターで同点に戻し、そのままの勢いで#24中島のスリーポイント、#5保坂(4年・PG)がアタックしてねじ込み、リードを広げて38-34と前半4点リードで折り返した。

神奈川大は#3山本が17得点。日本大のディフェンスをかいくぐってのレイアップの数々は会場がどよめいた。

3Qの幕開けは神奈川大#3山本のスリーポイントで神奈川大は6点のリードに成功。しかしここから日本大はうまく作ってフィニッシュへとつなげ、#12コンゴローへの合わせやオフェンスリバウンドで連続8得点。神奈川大は5分間ノーゴールとなり、逆転されてそのまま最大9点リードされる展開となるが、終盤に#34永沼(4年・PF)のフリースローや#5保坂の得点で持ち直し、50-54と4点を追う形で終了。

4Q、追う神奈川大だが日本大のディフェンスに阻まれ得点が伸びない。日本大は#20山田(2年・PG)がアタックし、#3米須も点を取りにいって再び点差を広げていく。神奈川大は最後まで粘るがシュートが落ちてきて得点が伸びず。そのまま日本大がリードを保って64-74でタイムアップとなった。

日本大は強みである#12コンゴローが生きるバスケットを展開。

リーグ戦では1勝1敗の両者。日本大は2巡目では競り合いながらも神奈川大の勢いを止められなかったが、この試合ではリードされたところからディフェンスで持ち直してリーグ戦の二の舞いにはしなかった。#12コンゴローが29得点16リバウンド。タイトなディフェンスを受けつつも大黒柱として奮闘した。昨年は進めなかったベスト4の壁を破り、オープンハウスアリーナへと参戦する。

神奈川大は春の関東トーナメントでベスト8に食い込み、リーグ戦こそ中盤に留まったが、4年生を中心に勢いあるシーズンを送ってきた。ベスト4の壁を超えるには至らなかったが、激しいディフェンスで粘り強く戦う姿は強い印象を残した。

日本大は昨年は行けなかったオープンハウスアリーナへの切符を手にした。

【囲みインタビュー】「やってきたことをまだまだレベルアップさせて優勝したい」#3米須玲音(日本大・4年・PG)

絶妙のコントロールで得点を演出し、飛び跳ねる様子も見せた#3米須。自身2度目、そして最後のインカレは「楽しい」と笑顔を見せた。

◆試合を振り返って
「最初は自分たちが先行できたのはすごくよかったです。2Qのところで相手に逆転されて流れが悪い中、3Qにもう一度強度を高く自分たちがやってきたディフェンスをやれば逆転できるということをみんなに共有して、そこから一気に逆転して自分たちの流れでこのゲームを進められたかなと思います」

◆初戦はチーム全体が固かったがそこからの反省と改善は
「やはりインカレ緒戦ということで固くなることはみんな分かっていたことであって、それで日本経済大とあれだけ競って、そこで勝ちきれたというところは、自分たちも一つ成長できたところというか、自信を持って次の試合に挑もうとみんなで話し合っています。今日も接戦だったんですが、そこを勝ちきれたことは大きかったかなと思います」

◆リーグ戦の終盤はチーム全体ではあまり調子は上がってなかった。インカレに向けてのチーム作りは?
「インカレまで1ヶ月ない中、リーグ戦でやってきたこと、たとえばディフェンスであったりルーズボールリバウンドであったり、そういったところをもう1ヶ月の中でもう一度高めてきました。新しいことをやるのではなく、今まで積み上げてきたものをもう一度レベルアップさせてインカレに臨もうとチームとしてやってきて、今日の試合もそれがいくつか出ました。まだまだ改善点はありますが、来週の準決勝、そして進めば決勝で自分たちのやってきたことをレベルアップさせて優勝できたらなと思います」

◆インカレは2回目の出場になるが、どんな思いがあるか
「1年目は自分が出て筑波大に負け、ベスト8で終わりました。個人としてはそこを超えないといけないかなと思っていて、今日を迎えて勝ったというのは良かったんじゃないかなと思います。自分もそうですし、チームとしてもインカレで優勝をするためにこれまでをやってきたので、ここで終わりじゃないし、あと1週間で高めてみんなでチームを作って挑みたいなと思います。今回、代々木でインカレの雰囲気の中でプレーをして、楽しさというのを改めて感じました」

◆インカレではプレーで勝負強さが光っている。得点も狙っている様子がうかがえる
「自分でもここ4年間で勝負強さというところは成長したかなと感じています。それをもう一度準決勝で出せればもう一段階、自分のレベルアップになると思っています。来週もそこを見せたいです。

自分はアシストの選手だと相手に読まれているというのは感じているので、自分がシュートをすることによってディフェンスを引き寄せることができるし、その中でディフェンスが来た場合にアシストをすれば止められないんじゃないかなと思っています。あとは自分の課題である得点力の部分で積極的に今回は狙うようにはしています。ドライブに関してもケガもあって怖さもあったんですが、今問題なくできている状況なので、今大会を通してドライブでもきっていけるなと、自分の中では自分で感じています」

◆2年前の新人戦のようにチームにいい雰囲気が出てきているように感じられる
「今年はあのときの2年である4年生が多く、やはり4年生の力が大事になってくるということで、コートに出ている5人だけではなく、ベンチにいる4年生だったり、下級生がしっかり声をかけてくれて、コートの5人の選手が良い形でプレーできていると思います。やはり4年生の力ってすごいなというふうに、この試合もこの前の試合でもすごく感じたので、次も自分たち4年がしっかりまとまって下級生を引っ張って、日本一にさせてあげたいなと思っています」

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