3部では長年行われている、後半戦を上位・下位に分ける方式を取り入れた1部。前半戦13試合が終了し、7チームで構成されるグループが決定。2巡目、残り6試合は実力の似た相手しかいないため、勝負はこれまでになくシビアになることが予想される。下位は自動降格、入れ替え戦回避のため、より熾烈だ。
また、リーグ戦の魅力を高めるため近年増えているホームゲームも後半戦で開催される。
上位リーグ
1位 日本体育大(11勝2敗) 2冠を目指し攻守とも強みが光る
最終戦で白鷗大を圧倒し、日本体育大が首位に立った。2名の留学生の高さに、スピードと攻撃力を兼ね備えたガード・ウイング陣は破壊力が高い。最終戦の白鷗大戦ではディフェンス力でも相手を抑えた。春トーナメントに続き、今季2冠目を狙う。
2位 白鷗大学(11勝2敗) 強いディフェンスは健在、連覇を目指す
最終戦に日本体育大に破れ、同じ勝敗ながら2位。高いディフェンス力を武器に近年は上位争いをしているが、今季はスタメン・セカンドメンバーとも実力差が少なく、安定感は高い。リーグ2連覇がかかる後半戦の戦いぶりに注目したい。
3位 日本大学(10勝3敗) 厚みのある選手層が大きな武器
昨年は怪我に泣いたが、今年は欠場者を少数に留めて上位に食らいつく。強い留学生のインサイドが武器で、ベンチメンバーも豊富。#3米須(3年・PG)の復帰で攻撃も多彩になった。1巡目終盤戦は#12コンゴロー(3年・C)が欠場する中で奮闘し、チーム力を示した。
4位 大東文化大(9勝4敗) 怪我人が続くが後半での粘りに期待
リーグの出足は2位の白鷗大を破るなど好調さを見せていたが、1巡目後半にかけて怪我人が続き、苦しい試合が続いた。持ち味のディフェンスからのバスケットで2巡目の巻き返しをはかりたい。今季は初のホームゲームも予定。
5位 専修大学(9勝4敗) メンバーが揃い徐々に高まる安定感
リーグ序盤は怪我人が多く、安定感のなさが勝敗にも出た。メンバーが揃ってきた終盤戦には首位の日本体育大との試合を見事な展開で制し、力があることは証明済み。後半に向けて能力通りの力を発揮すれば優勝の目は見える。
6位 筑波大学(8勝5敗) 主将#34三谷の復帰で後半戦さらなる浮上を
1巡目終盤戦を粘って上位リーグに滑り込んだ。怪我人が続く中で下級生の存在感も高まっている。#11横地(4年・PF)が10ヶ月ぶりにコートに立ったが、後半戦は主将の#34三谷(4年・SF)も戻ってくる。主力の戻ったチームでの浮上が待たれる。
7位 東海大学(8勝5敗) 粘るスタイルは今季の大きな見どころ
固いディフェンスと粘り強さで上位チームとも渡り合う。春から欠場していた#18西田(3年・SG)、#7前野(3年・PF)らキーマンも復帰してきて、ここからが見どころ。終盤には専修大や大東文化大を破っており、後半戦も見逃せない。
下位リーグ
8位 中央大学(6勝7敗) 機動力と得点力で下位グループ最上位を狙う
7位で上位リーグ入りを狙っていたが、1巡目最後の3連戦を1勝2敗としてしまい、惜しくも8位に。サイズはない一方で機動力は高く、得点力のある選手が揃う。今季はチーム初のホームゲームを立川立飛アリーナで開催する。※B3立川ダイスと同時開催
9位 神奈川大学(5勝8敗) 強いディフェンスは変わらぬ軸
ディフェンスを武器に食らいつくチームは、波の大きな1巡目だった。粘る姿勢は変わらずだが、今年は例年以上に機動力があり、得点力が高い選手もいる。ここぞの1本が決まらず惜しい試合があり、攻守が噛み合ってくれば今より高い位置は十分狙える。
10位 山梨学院大学(4勝9敗) 初の1部で可能な限りの高みを目指す
3部から駆け上がり、初の1部リーグに挑んでいる。上位チームには差が見える試合もあったが、日本体育大など、上位チームにあと一歩という惜しい試合もあった。下位の4チームには確実に勝利して前半は10位。後半さらに上に行けるかに注目だ。
11位 明治大学(4勝9敗) 1巡目終盤から勢いをつけ、後半戦に臨む
中盤あたりから勝ち星を伸ばせずに苦しんだが、終盤戦は3連勝。チームの雰囲気も上向きだ。得点能力の高い選手が揃い、爆発すれば強い。チームとして戦うことを意識しはじめてから白星が増えはじめた。後半戦に要注目といえる。
12位 早稲田大学(3勝10敗) ガード主体の切れ味あるバスケットが武器
早いバスケットを展開し、畳み掛けるが、一方で勢いが途切れたときに苦しく、連敗が続いた。最終戦では上位グループに入った東海大に勝利したが、これを良いイメージにして後半戦に臨みたい。
13位 江戸川大学(2勝11敗) 1巡目の経験をもとに突破口を開けるか
初の1部リーグは苦戦が続いている。ディフェンスを持ち味に早い展開を得意とし、日本体育大、最終戦の中央大相手に2勝。粘りを見せた。上位チームに勝利してできる部分は証明しているだけに、後半戦での浮上につながるかに注目。
14位 拓殖大学(1勝11敗) 惜しい試合の反省を2巡目の糧に
専修大には1点差の惜敗、明治大には4Qまで余裕の展開から逆転されるなど、粘りきれないところが目立ち、1巡目は1勝に終わった。2巡目での立て直しが求められる。上位と下位に分かれる分、実力的には大きな差がないグループだけに、一つでも勝利を得たい。
【第13節1巡目終了/勝敗】
<上位リーグ>
1位 日本体育大学 11勝2敗
2位 白鷗大学 11勝2敗
3位 日本大学 10勝3敗
4位 大東文化大学 9勝4敗
5位 専修大学 9勝4敗
6位 筑波大学 8勝5敗
7位 東海大学 8勝5敗
───────────────
<下位リーグ>
8位 中央大学 6勝7敗
9位 神奈川大学 5勝8敗
10位 山梨学院大学 4勝9敗
─────入れ替え戦──────
11位 明治大学 4勝9敗
12位 早稲田大学 3勝10敗
──────自動降格──────
13位 江戸川大学 2勝11敗
14位 拓殖大学 1勝11敗