【第3回新人インカレ/2025】日本経済大・京都産業大・明治大・白鷗大がベスト4、関東優勝の東海大、昨年2位の専修大は接戦で敗れる(2025.7.11)

2025新人インカレ
東海大に勝利し、喜ぶ日本経済大。

第3回全日本大学バスケットボール新人戦はグループステージを終了し、8チームがトーナメント形式の本戦へと進んだ。

この日のハイライトは2つ。九州代表日本経済大が関東新人を制した東海大を、また関西代表京都産業大が昨年2位の専修大を破ってベスト4へと進出した。九州勢、関西勢のベスト4入りは初。また明治大白鷗大もベスト4に初進出となった。

3回目の開催となる新人インカレは、4チームのすべてが初のベスト4となっただけではなく、関東以外の地方からも2チームが食い込む、かつてない展開となった。また、九州共立大も初のベスト8入りを果たしている。新人チームの未知数さと、それだけに多くのチームにチャンスがあると証明するような大会になっている。


リードを守りきった日本経済が勝利!関東王者の東海大は2年連続で新人の全国制覇ならず

東海大は#3渡邉(1年・CF・福大大濠)が代表活動で参加していないが、今大会では最注目チーム。しかし立ち上がりこそリードを奪ったが、日本経済大は#3児玉(2年・SG)のスリーポイントでチームが落ち着きを取り戻すと接戦に持ち込み、ディフェンスでもオールコートで当たって東海大の勢いを止めた。東海大は#25ムスタファ(2年・C)が2Qの早い段階で2ファウルとなりベンチへ下がると、リバウンドでも苦戦。4Qまで日本経済大がリードする展開となった。4Qは日本経済大が一時10点近いリードとなるが、東海大#16赤間(2年・SG)が攻め続けて残り5分で同点にする。しかし日本経済大は4Q終盤になってもスリーポイントが落ちず、決められても決め返してリードを保つ。東海大は残り27秒から1点を追う状態でファウルゲームとなるが、日本経済大#35ボディアン(1年・PF・柳ヶ浦)がこれを確実に沈めて74-79。東海大を破り嬉しいベスト4進出となった。

日本経済大は#3児玉を筆頭にコートに出ている全員が活躍。

日本経済大はコートに出る選手は限られるが、全員が2桁得点。#3児玉が25点でチームを乗せ、#20淺田(2年・SG)が4本のスリーポイント、#35ボディアンが得点・リバウンドのダブル・ダブルで存在感を放った。

東海大はディフェンスで後手に回り、終盤にようやくオフェンスのアタックが続いて点差を詰めたが、全体的には良さを発揮できないままに終わった。日本経済大が12本のスリーポイントを沈めたのに対し、東海大は3というのも寂しい。昨年より下のベスト8で大会を終えた。

昨年同様優勝して臨んだ大会だったが、今回も頂点はならず。「新人インカレ優勝を目指して練習もしてきたし、悪くなかった。しかし相手のやりたいことをやらせてしまった」と、入野HC。渡邉が抜けたとはいえ、インサイドの高さはありウイングの能力も高い。しかし「個々でバスケをしていた」部分は課題。ディフェンスにおいても関東新人の決勝で見せたような強度ではなく、逆転できないままにベスト8で大会を終えた。

東海大は終盤に赤間のオフェンスが続いたが、わずかに届かず。

8名で戦う専修大は筑波大を破った京都産業大と最後まで接戦となった。終始シーソーゲームでどちらに転ぶかわからない展開が続いたが、終盤に京都産業大がゴール下で強さを発揮して流れを握る。専修大は3点差を追う形で最後の勝負にかけるが、いいオフェンスにつなげられずに70-73で敗退した。

内外にバランスよく選手が揃う京都産業大。インサイドでは#77ソロモンが存在感を放つ。

明治大山梨学院大の戦いは終始明治大がリード。後半に差がつくと山梨学院大は覆せず63-41。また、ここまでいい形で勝ち上がってきた九州共立大白鷗大と対戦。ディフェンス力に定評のある白鷗大に苦戦し、点が伸ばせず59-81で試合終了となった。

ベスト8で大会を終えた九州共立大・川面部長は「この段階でこの経験ができたのは大きい」と一定の評価をする。チームとしてインカレと名のつく大会では今回が初めてのベスト8。グループステージでは東海地区の強豪・中京大や関東ベスト8の江戸川大を下して勝ち上がった。1年生を主体にしたアグレッシブなチームだが、全体チームでも彼らが主力のため、ベスト8に入れたこと、また関東の強いチームと戦って体感できたことが財産になっていくだろうと考える。日本経済大とともに九州勢のここからの躍進に期待したい。

九州共立大は白鷗大には差がついたが、グループステージでは小気味いいバスケット展開。下級生のここからの成長のきっかけにしたい。
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