1部リーグは1巡目の残り3試合を3連戦。会場はアダストリアみとアリーナ。1巡目の結果で、2巡目は組み合わせや会場が決定する。
Bコートの3試合は上位の順位は変わらないが、1巡目最終戦に向け、重要な試合が続いた。
白鷗大は単独首位、1巡目最後戦は日本体育大との戦いに臨む
ゴールアベレージで首位に立つ白鷗大は、12節は早稲田大を96-72と大量得点で破った。前半は点を取り合う形で大きな差がつかなかったが、後半に引き離した。この日同率で2位の日本体育大が破れたため、勝ち点で2点の差をつける形での首位に。最終戦は1巡目2位の日本体育大と対戦し、1巡目の順位が決まる。
筑波大が7位浮上、上位グループ入りを最終戦に託す
7位以上の後半上位グループ入りのため、残り試合を負けられない筑波大は、11節は早稲田大を逆転で破り、12節は山梨学院大との戦いに76-60で勝利した。この日は#14坂本(1年・SG・中部第一)がスリーポイントを3本沈める18点。守っては山梨学院大に持ち味のスリーポイントを決めさせなかった。
この勝利と7位・中央大が敗戦したことにより、筑波大は7位浮上。1巡目最終戦の大東文化大戦で勝利すれば、自力で上位グループ入りが決まる。
東海大が厚いディフェンスを武器に大東文化大に粘り勝ち
上位にとどまるにはもう負けられない大東文化大は、東海大を終始追う形に。東海大は#2轟(1年・PG・福岡第一)を筆頭にオフェンスが好調。守りでも大東文化大の得点源に簡単には攻めさせない。大東文化大は1対1での攻撃が多くなり、決めきれないシーンが目立った。何度も追い上げては、東海大が逃げるという形が続き、63-73。東海大のスリーポイントが11本に対し、大東文化大は3本にとどまり、この差も大きかった。
東海大はこれで大東文化大に1勝差。1巡目最終戦に勝利し、大東文化大が負けることがあれば4位浮上が叶う。
【INTERVIEW】高校時代と同じでディフェンスを軸にし、さらに新しいプレーを習得し大学プレイヤーへの進化を目指す/#2轟琉維(東海大・1年・PG・福岡第一)
福岡第一出身、ルーキーながら既に多くのプレータイムを得ている。
大学では169センチと小さな部類に入るが、得点感覚に優れ、オフェンスを引っ張る試合も少なくない。大東文化大戦は13点。前節の白鷗大戦では0点に終わったが、それを跳ね返すようなプレーでチームのムードも高めた。
─とてもいい試合展開で大東文化大に勝ちました。
「昨日の白鷗大戦の反省を活かせました。昨日は個人としては0点になってしまって、最近練習として得意にしてきたスリーポイントも決まりませんでした。今日こそは気持ちよく打とうと思っていて、そこが当たったのが良かったのと、チームとしてはディフェンスで固く守って、失点を少なくできたところがよかったと思います」
─40分を通してすごく粘りがありました。
「今年のチームらしいというか、今年は東海大らしいディフェンスを粘り強くやって、勝つことができているのが出せました」
─1年目で結構長めのプレータイムをもらっていると思います。どのようなところを求められていますか?
「昨日JJ(#3ハーパー)が怪我をしてしまったこともあって、今回は役割としてディフェンスとゲームコントローラー。今日は虎徹さん(#0黒川)と一緒に出ていたので、虎徹さんが「思いっきりやれ」と言ってくれたので、そこでゲームコントロールよりは得点を取りにいくところを意識してやっていました。虎徹さんと出ている時は点を取りながらやるんですが、出ていない時は自分がコントロールしつつ、周りに気持ちよくシュートを打たせてあげるというのが役割ですね」
─高校時代とは異なるスタイルのチームだと思いますが、スムーズにフィットできてきましたか?
「東海も固く守ってブレイクというところは似ているので、そこはあまり変わらないんです。でもハーフコートセットのところで、福岡第一はピック&ロールばかりなんですけれど、東海大はオフボールスクリーンだったり、違うプレーもたくさんあるので、そこをどうやって使い、またどのタイミングでどんなコールを使うかとか、その辺ができていないところがまだたくさんあります、そこを意識してやっていかないといけないなと思っています」
─東海大はここまで前野(#7)選手が怪我で抜けていたりして、特に高さ面で苦しむこともあったと思います。
「幹太(#7前野)さんはスクリーンのヒットとかがうまくて、すごくやりやすいんです。いなかった時期はそこでちょっとゲームが上手く回らなかったりしました。幹太さんが指示をしてくれてボールが止まらずにプレーできたりしていたんですが、いなかったときはそこ大きかったですね。でも彼がいない間に他のビッグマンたちが成長したし、それは大きかったと思います」
─前野選手の復帰は助けになっていると思いますが、東海大は日体大戦に大敗したあとの立て直しも、うまくできたことが大きいですね。4年生たちはしっかりミーティングをしたという話でしたが、下級生たちは?
「僕らは最終的な目標がインカレ優勝なんですが、負けて本当に悔しかったです。でも4年生を支えるという意味でも、練習からしっかり声を出したりだとか、下級生ができることを全力でやろうというふうに4年生と話し合って練習から意識してやっていました」
─上級生・下級生とも意思統一ができているんですね。轟選手は大学プレイヤーとしてさらに高めたいところは?
「ピックの使いかただったり、ハンドリングのところがまだまだ。ディフェンスでプレッシャーをかけられると嫌がってしまったりしているところがあるので、そこを嫌がらずにやるところです。他にも、高校時代はちょっとギャンブルっぽいディフェンスで、前から当たったりしたんですが、大学は固く守ってタフショットを打たせるということが大事なので、そこも固く守らないといけないなと思っています」
─初のリーグ戦になります。ここまでの印象は。
「いろんなチームと試合ができて、スカウティングが難しいですが、自分たちのディフェンスからブレイクということでやるべきことは変わらないし、それはブレていません。それをやり続ければ勝てるということが今日の試合でもわかりました。継続するのは難しいんですが、やっていかないといけないなと思っています」
─1巡目最終、そして2巡目に入ります。残りの試合は何を大事にしたいですか。
「明日は1巡目最後の試合なんですが、相手は関係なく2巡目の試合につながるように。1巡目で負けた日体大や日大にもリベンジできるように、いい試合をしていけたらなと思います」
【第12節終了/勝敗】
1位 白鷗大学 11勝1敗
2位 日本体育大学 10勝2敗
3位 日本大学 10勝2敗
4位 大東文化大学 9勝3敗
5位 東海大学 8勝4敗
6位 専修大学 8勝4敗
7位 筑波大学 7勝5敗
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8位 中央大学 6勝6敗
9位 神奈川大学 5勝7敗
10位 山梨学院大学 3勝9敗
11位 明治大学 3勝9敗
12位 早稲田大学 2勝10敗
13位 拓殖大学 1勝11敗
14位 江戸川大学 1勝11敗