天皇杯の初期ラウンドが始まり、1部リーグは週末の試合を休止し、月末までは中10日の開催になっている。また、代表活動に選手派遣をしているチームがある関係で、日本体育大と早稲田大はプラス1試合を多く消化している状況になっている。
拓殖大が江戸川大相手にうれしい初勝利
14チーム中、ここまで唯一白星がなかった拓殖大は、江戸川大と対戦し、競り合いとなった。1Qから20点オーバーの滑り出しは好調で、前半で7点のリードに。3Qで2点差まで詰め寄られるが、4Qで逃げ切り71-76。拓殖大は#0神田(4年・PF)が24点14リバウンドのダブル・ダブル、#21須藤(4年・SG)がスリーポイント6本を入れて24得点とし、4年生がチームを牽引した。
1勝のチームは拓殖大、江戸川大、明治大の3チームとなった。
また、山梨学院大は明治大を下して3勝目。#46河田(4年・SF)が23得点、#5中村(1年・PG・福岡第一)が19点で続いた。順位も上げ、勝敗数では中央大、筑波大と並んだ。
大東文化大は中央大と、白鷗大も神奈川大と競り合う
週末に天皇杯に参加していたチームは、苦戦があった。
17日の天皇杯で関東の大学で唯一、一次ラウンドを勝ち上がった大東文化大。中2日でのリーグ戦はさすがに疲れからか重い展開となり、中央大に競り合われた。大東文化大は1Q、そして3Qでもリードされる展開になるが、# 25山内(3年・SG)要所の活躍やディフェンスでも失点を抑え、63-56で中央大の反撃をしのいだ。
大東文化大はこの週末、天皇杯の二次ラウンド(秋田県大館市)に参加するという過密スケジュール。次はBリーグのチームが相手となり、さらにハードルが上がる。過酷な状況の中で大学でも1位を守りきれるか、心身ともにタフさが求められる。
大東文化大と同じく天皇杯に参加していた白鷗大は、神奈川大に終盤までリードされた。1Qから調子の上がらない白鷗大に対し、神奈川大はシュートが好調。1Qからリードしていき、2Qには終盤に立て続けにアウトサイドが決まり26-37で終えた。3Qも白鷗大がディフェンスを締めて追い上げてきたところを#3山本愛哉(2年・PG)、#35永沼(3年・F)のスリーポイントで再び引き離す。4Qに白鷗大はさらにディフェンスがタイトになり、#36ポーグ(3年・PF)のスリーポイントが連続で入ると波に乗り、#51良知(3年・G)の速攻も出て序盤に逆転に成功すると、そこからは神奈川大を追いつかせず74-65。終盤は神奈川大はシュート精度が下がり、粘りきれなかった。
筑波大と東海大は上位相手に苦戦し、差がつく
負けが込んでいる筑波大は専修大と対戦。1Qこそスリーポイントが入り悪くない出足だったが、2Q以降は得点が伸び悩み、またディフェンスでは相手のインサイドを止めきれず。専修大は後半に勢いを上げ74-56。欠場者も全員戻った専修大は2敗で暫定5位につけるが、ここからさらに上位を狙う。筑波大は山梨学院大にも勝敗数で並ばれ、1巡目後半戦はこれ以上負けられない状況になった。
東海大は日本体育大に91-54と大差をつけられた。立ち上がりからシュートが決まらず1Qは6点に終わると、そこから粘りを出せないままとなった。天皇杯の一次ラウンドに参加した負担はあったが、日本体育大も週末は早稲田大と1試合をこなしており、似たような状況。しかし大きな差がついた。日本体育大は1敗を守り2位。東海大は下のチームとはまだ2勝差があるが、次の試合までの10日間で仕切り直したい。
【第8節終了/勝敗】
大東文化大学 8勝0敗
日本体育大学 8勝1敗
白鷗大学 7勝1敗
日本大学 7勝1敗
専修大学 6勝2敗
東海大学 5勝3敗
中央大学 3勝5敗
筑波大学 3勝5敗
山梨学院大学 3勝5敗
神奈川大学 2勝6敗
早稲田大学 2勝7敗
拓殖大学 1勝7敗
江戸川大学 1勝7敗
明治大学 1勝7敗
※日程変更によりチームによって試合数が異なるため、勝敗のみ