2戦先勝方式の戦いは、1勝をあげたチームが2連勝できるかどうかが見どころだ。2部入れ替え戦は第1戦でともに3部のチームが勝利して王手をかけたが、第2戦では立教大が2連勝で2部昇格、埼玉工業大は競り負けて第3戦へ進んだ。
【11/9結果・2部入れ替え戦】
関東学院大学75(17-22,20-19,19-17,19-26)84立教大学
東京成徳大学80(25-17,20-15,27-19,8-24)76埼玉工業大学
・立教大学(2部昇格)
・関東学院大学(3部降格)
【2部入れ替え戦GAME2】競り合いから立教大が抜け出し2部復帰を決める
2部入れ替え戦、2部9位の関東学院大と3部2位の立教大の対戦は、1立教大が先勝。2戦目も立教大が先攻する立ち上がりになった。
序盤から持ち味のシュートが気持ちよく決まった立教大。速攻なども出て一時は10点ほどのリードを奪う。関東学院大は終盤に追い上げ17-22。2Qは関東学院大がそのままリズムよく#30モーンチソン(2年・C)や#8山口(3年・PF)のドライブで加点していくと1点を争う接戦に。立教大はシュートが落ちてきて苦しくなるが、ゾーンから反撃し、バスケットカウントを連発すると、再び点差が10に。しかし関東学院大も#88高野(4年・SG)が連続のスリーポイントを決めて37-41と点差を縮めて前半を終えた。
3Q、立教大は開始から4分ノーゴール。関東学院大がこの間に逆転に成功し、ここからワンゴールを争う展開となる。関東学院大は#30モーンチソンのゴール下、#6髙野澤(3年・SF)、立教大も誰もが得点に絡める強みでアタック。接戦は最後に#70高柳(3年・PG)のジャンパーが決まって56-58と立教大2点リードで最終Qへ。
4Q、序盤は互いに譲らず競り合いが続く。拮抗した状態から流れを掴んだのは立教大。#70高柳の速攻、#27富田(3年・PF)、#22大畑(3年・SF)のスリーポイントが続き、残り5分で6点のリードに。関東学院大は#6髙野澤が攻め、スリーポイントも決まるが、立教大は#10浜本(4年・PG)がそれを断ち切るようにスリーポイントを沈め、最後まで持ち味のシュートや速攻を出して75-84。2連勝、1年での2部復帰を決めた。
立教大は持ち味の攻撃力と早い展開が出る、らしい勝利。最短の1年での2部復帰となった。3年以下が主力に多く、若いチームゆえに来季の伸びしろに期待したい。
関東学院大は春トーナメントで拓殖大や神奈川大を倒してベスト8入りし、上場の滑り出しだったが、秋以降は崩れた。ディフェンスが甘く、またオフェンスも単発のシーンが多く、リーグ戦に入ってからは噛み合わないまま3部降格となった。
【2部入れ替え戦GAME2】東京成徳大が逃げ切って1勝1敗、第3戦へ
2部10位の東京聖徳大と3部1位の埼玉工業大は、埼玉工業大が先勝で王手。2戦目は互いに点を取り合うところからのスタートになるが、東京成徳大の外が当たってリード。最後は#82大友(2年・SG)のスリーポイントがブザーとともに沈み25-17。2Qはインサイドで東京成徳大#37ディアラ(3年・C)、埼玉工業大#00バシール(1年・C・開志国際)が互いにやり合うが、#00バシールがベンチに下がったタイミングで東京成徳大は#37ディアラが得点を伸ばし、前半45-32とリードして終えた。
後半3Q、東京成徳大は引き続き#37ディアラのインサイド、#74筑井(2年・PG)のスリーポイントも続いて2分半で19点のリードを得ると、その後は#37ディアラをベンチに下げるが、安定して20点ほどのリードを保ち、72-52で4Qに入る。すると埼玉工業大はここでスリーポイントを連発。開始3分で点差を13にまで縮めた。東京成徳大はタイムアウトで流れを切り、#37ディアラをコートに戻す。しかしそれでも流れは埼玉工業大。ディフェンスに煽られて東京成徳大はシュートが決まらなくなる一方、埼玉工業大が次々に内外で決めていくと残り2分半、#00バシールの得点で4点差にまで縮まった。東京成徳大はシュートが決まらずリバウンドも押さえられないが、埼玉工業大もフリースロー確率が悪く、同点にまでいけない。どちらも決め手がないまま残り6.6秒、東京成徳大は#3渡部(4年・PG)が値千金のシュートで80-76。これで東京成徳大が勝利。1勝1敗で勝負は第3戦へともつれ込んだ。
埼玉工業大は大差をつけられつつも、アグレッシブなディフェンスで最終Qは20点から一時2点差にまで縮めたが、惜しくも届かず。東京成徳大は一気に詰められ焦りがあったが、最後に主将の一発がチームを救った。