【関東リーグ2023/1部】全勝同士の首位対決は大東文化大が白鷗大に点差をつける快勝(第6節/2023.9.9)

2023関東リーグ
ルーズボールでベンチに飛び込んだ大東文化大#34バトゥマニ。奮闘が光った。

1部リーグ6試合目、1巡目13試合のほぼ半ばに来て勝敗がやや動いた。この日は全勝対決に注目が集まり大東文化大が単独首位に立ったほか、下位では中央大山梨学院大が2勝目をあげ、この先の上位進出に望みをかける。

大東文化大が攻守とも好調で白鷗大に勝利し、首位に躍り出る

ともに5連勝中だった白鷗大大東文化大が、第6戦で激突した。

立ち上がりから大東文化大が固い守備で白鷗大の攻撃を防ぐと、スリーポイントも好調で1Qで19-24のリード。白鷗大は2Qも得点は伸びず前半で30-41と9点の差がついた。この流れは後半も変わらない。大東文化大は3Qに#34バトゥマニ(4年・C)渾身のルーズボールや#25山内(3年・SG)のスリーポイントも入り、ディフェンスも効いてこのQも19-22とリードに成功。4Qになると白鷗大は#20根本(3年・SG)のスリーポイントも入って来るが、それを打ち消すように大東文化大は#14谷川(4年・PG)のスリーポイントが連続。勢いを切らさないまま流れを握った大東文化大が61-86で大差をつけて勝利した。

大東文化大は#14谷川の2本のスリーポイントもチームを盛り上げた。

昨年のリーグ戦における両者の戦いはいずれも僅差の競り合いだった。第1戦こそ大東文化大が勝利したが、2巡目は怪我人が続き、チームのコンディションも落ちていった。逆に白鷗大は調子を上げてリーグ優勝を果たしている。今回はまずは大東文化大がいいバスケットで気持ちのいい勝利を収めた。上位グループ入りを予想される2チームだが、後半戦の対決にも注目が集まる。

これで大東文化大は単独首位。白鷗大は1敗目。残る東海大、日本体育大、日本大は1敗を守った。次節、第7戦ではこの1敗同士の東海大vs日本大が一番の見どころになる。

【INTERVIEW】「みんなが同じように頑張るのが今の強み」一丸となったディフェンスで白鷗大を撃破/#34バトゥマニ クリバリ(大東文化大・4年・C)

14点10リバウンド、白鷗大の#45シソコ、#25ジョエルを押さえ、ゴール下で奮闘した。ベンチに戻っても今リーグはよく声も出て、チームを鼓舞している。最終学年にかける想いはもちろん強いが、白鷗大戦では同じチームの#25山内に得点で負けた(21点)と素直に悔しがった。リーグを楽しみ、競争を楽しみ、そして勝利へ向かう。いいテンションとモチベーションが感じられる序盤戦になっている。

─素晴らしい試合でした。

「白鷗との試合は久しぶりだったので、気合が入っていました。リーグ戦も最後だから頑張るしかないと思ってやっていました。練習はすごくやっているので、みんなめちゃくちゃ頑張っているから、一人じゃなくてチームで、みんなで頑張ったと思います」

─今の大東文化大はどこが良いですか?

「今の大東の強いところはディフェンスです。あとリバウンドやルーズボールといったところで、練習からずっとそこを頑張っています。疲れるし、最後までいけるかな?っていうのはあるけど、でも頑張るしかないです」

─クリバリ選手はプレーも良かったですが、ベンチに戻ってもすごく声も出ていますね

「4年生は3人しかいないので、頑張らないと後輩たちも静かになってしまいます。自分がこうやって頑張ることで、次のアブ(#39アブドゥレイ)も先輩になった時に、いいイメージを持ってくれると思うので。今日は同じ4年の谷川(#13)もすごく良くて。びっくりしましたけど(笑)、彼はすごくバスケが上手いんです」

─昨年と違ってチームのいいところはどこでしょうか?

「4年間の中でも今年は本当にいいチームだと思います。去年はリーダー、うまい選手がたくさんいました。うまい選手がいると、逆にみんなが頑張らなくなってしまいます。今はみんなのレベルが同じぐらいだから、誰がやるとか、うまいとか関係ない。みんなが一緒にやるしかない。それが今のチームの強みだと思います」

─そんな中で、今日は山内選手(#25)のようにすごく活躍した選手もいました。

「そう、すごく良かったです。自分も点数で負けちゃったけど負けたくない。そこはチームでは競争しているので(笑)。でも彼も代表から帰ってきてすごく変わりました。去年と今は全然違うと思うし、今の琉人(山内)はすごいと思います」

─いいことですね。でもまだリーグ戦の先も長いですね。

「まだ6試合だし、次もその次もまた勝たないといけません。絶対頑張ります。最後だから絶対優勝したい。優勝を目指して頑張ります」

中央大が筑波大に、山梨学院大が早稲田大に勝利し8位・9位に浮上

この日は下位に位置していたチームの頑張りが見られた。

1勝だった中央大筑波大と対戦。この日はボールへの反応がよく、ディフェンスでもよく足が動いた。1Qから19-19と競り合いになり、後半になっても停滞がなかった。筑波大は内外のシュートが決まらず、特にフリースローは4/15と低迷。勝負どころで2本とも決まらない場面もあり、乗り切れないまま。逆に中央大はリバウンド、シュートともに最後まで集中しきってフリースローも10/12と安定して沈め、最後は#2内尾(4年・SF)が#11オヌ(3年・PF)のオフェンスリバウンドからのシュートを落ち着いて決め、68-71。大きな2勝目をあげ、9位に。筑波大はこれで3敗目。順位では7位をキープするが、まだ上位チームとの戦いも残しており、次節での巻き返しは待ったなしだ。

中央大は最後まで筑波大を乗らせず大きな1勝。

山梨学院大早稲田大とこちらも接戦を繰り広げた。3Qまで互いに20点オーバーのハイスコアリングゲームが続く。しかし4Q半ばに山梨学院大が#67武内(4年・SG)のスリーポイントで逆転、#5中村(1年・PG・福岡第一)の得点で流れが山梨学院大に傾くと、92-96で勝利を決めた。山梨学院大は#67武内がスリーポイント8本を含む34点、インサイドでは#14スヴェトリシック(1年・C・Medicinska skola“Beograd”)が14点29リバウンドと奮闘。早稲田大も#6三浦(1年・F・洛南)が23点、#13星川(4年・F)が20点と得点源が踏ん張ったが届かなかった。

山梨学院大は2勝目をあげて8位に浮上。

山梨学院大はエース#67武内が30点オーバー。リバウンドで奮闘した#98スヴェトリシックはセルビアからの留学生で、ぐんぐん成長中だ。

【第6節終了/勝敗】

1位 大東文化大学  6勝0敗
2位 白鷗大学    5勝1敗
3位 東海大学    5勝1敗
4位 日本体育大学  5勝1敗
5位 日本大学    5勝1敗
6位 専修大学    4勝2敗
7位 筑波大学    3勝3敗
───────────────
8位 山梨学院大学  2勝4敗
9位 中央大学    2勝4敗
10位 早稲田大学   2勝4敗
10位 江戸川大学   1勝5敗
11位 神奈川大学   1勝5敗
13位 明治大学    1勝5敗
14位 拓殖大学    0勝6敗

タイトルとURLをコピーしました