【2026リーグ1部/PORTRAIT】怪我から復活!パワフルなプレーでチームに火をつける/#99ロイ優太郎(白鷗大・3年・F)

2026関東リーグ

リーグ上位で優勝争いに絡む白鷗大。中でも印象に残るプレーを連発している1人がロイだ。春夏シーズンは怪我があり、満足いくものではなかった。学生代表である李相佰盃の候補にも入ったが、途中からはコンディショニング中心となり、無念だったに違いない。怪我は長引き、8月はAUBLにも不参加だった。

しかしリーグ開幕からどんどん調子を上げ、ここまでチームハイの得点を連発。勝利だけではなく盛り上げ役としても欠かせない存在になっているが、気持ちの見える豪快なプレーは必見。3×3の日本代表として名古屋で行われる第20回 アジア競技大会にも出場予定だが、我慢が続いた春夏シーズンを吹き飛ばすような目覚ましい活躍が続く。


怪我から復活し、リーグ戦ではアグレッシブにゲームを引っ張る

リーグ開幕から11試合で平均12.5点、ベンチからの出場も多かったが、タイムシェアを行う白鷗大にあって得点を引っ張る存在となっている。春は怪我があり、回復が長引いて、思いきりダッシュできる状態になったのはリーグ戦開幕のわずか1週間前という、ギリギリの状態で復帰した。しかしリーグ戦でのプレーは復帰直後とは思えないほど鮮やかだ。

「怪我がちょっと長引いてしまって、リーグ戦の初戦が復帰戦、3ヶ月ぶりの試合だったんです。初戦の1週間前に、やっとちゃんとダッシュとかができるようになったくらいで、それまではあまり動けなかったですね」

リーグ序盤は出場時間に制限が設けられていたものの、コートに立てば要所を締めるプレーを披露した。次第にプレータイムは伸びて、順調に調子を上げてきていることがわかる。

「ベンチから出してもらった時に自分の良さを出したいと思っていて、今のところは要所要所で自分が求められている役割を果たせている感覚があります。あとはそれを、もっとコンスタントに発揮できるようにしていきたいです。リーグ後半に制限がなくなっていったときに、今以上にチームに勢いを与えられるような、核になる選手になりたいです」

3×3で培われた「シンプルな判断」と「個の打開力」

3×3にも選抜されて活動しているが、今季はアジア競技大会の代表に選ばれた。怪我の間はリハビリをしつつ3×3の活動にも参加してきた。

3×3の世界に足を踏み入れたのは、高校3年生の時に出場した大会が契機だった。 その経験を買われ、昨年はU23日本代表として「FIBA 3×3 ユース・ネーションズリーグ 2025 -アジア-」にも招集された。ハーフコートでスピーディーに展開される3×3の経験は、プレーに大きな進化をもたらしている。

「ハーフコートで3対3をやると5対5より1人のスペースが広いので、個人の技術や1対1の駆け引きがものすごく活きてきます。その中での緻密な戦術も重要で、見どころが多いです」

3×3はショットクロックが12秒と短く、10分間動き続けるため息つく暇もないが、その分判断のスピードも上がる。3×3をやることによって5対5においても判断力がアップしたと感じている。

「3×3を経験する中で、いくつもある選択肢をシンプルに削ぎ落とせるようになりました。これまではドリブルをつきすぎてしまう場面もありましたが、3×3は持ち時間が非常に短いです。その限られた時間内で素早く得点へ結びつけるため、余計な動きを排してシンプルな攻撃を選ぶ場面が増えました。攻守の切り替えはめちゃくちゃ重要で、その分本当にハードで疲れますが、その素早い切り替えへの意識がそのまま5人制の試合にも活きていると思います。プレーをする側としてもものすごく頭を使ってフル回転という状態ですが、それが面白いですね」

広いスペースでのアタック力、迷いのない素早い決断力、そして目まぐるしいトランジションの中で培うスピード。3×3という過酷な舞台で鍛え上げられたあらゆるものが、5人制の舞台でも大きな武器として還元されている。

そして磨かれた力は高く評価され、アジア競技大会の3×3日本代表の座を射止めた。※

「3×3の候補メンバーはたくさんいますが、アジア大会は日本代表としてたった4人しか出られません。だからこそ、その価値はすごく大きいです。自分としてはやはり攻撃力を見せたいですね。3×3は試合のテンポが非常に速いですが、その激しいペースの中でもディフェンスを切り裂いていけるドライブが自分の持ち味です。自分らしさを全面に出して、強気で切り込んでいきたいです」

ギリギリの20日まで大学リーグ戦に出場し、そこからチームを抜け本番を迎えるというタイトな日程だが、リーグ戦での好調さをそのまま大会でもぶつけて欲しい。

※3×3男子日本代表は大学生4名で構成。その他はバラダランタホリ玲依(大東文化大学)、野田悠峨(日本体育大学)、小野恵富(江戸川大学)がメンバー。

二刀流の挑戦が切り拓く、プレイヤーとしての可能性

3×3と5人制の双方で高いパフォーマンスを追い求めつつ、自らの課題と向き合い、さらなる進化を目指す。

「どちらの競技においても、やはり得点力が大事です。自分はずっとシュート精度を課題として意識してきました。大事な場面で確実に決めきれる力、そしてアウトサイドからも高確率で決められるようになれば、選手としての可能性は広がるはずです。そこはもっと伸ばしていきたいです」

3×3で培った状況判断力、コンタクトに負けないフィジカル、そして相手の隙を突く鋭利なドライブやアウトサイドの決定力。 それらが5人制の組織的な戦いの中で有機的に融合することでさらなる飛躍が叶う。しかし今はまだ伸び盛りといえる段階であり、ここからの成長に期待大だ。大学バスケのみならず3×3の国際大会の経験も糧に、さらに大きく成長することを期待したい。


ロイ優太郎/ろい ゆうたろう
192cm/82kg
習志野高

(2026.9.5インタビュー)

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