入れ替え戦2日目も熱戦が展開された。
1部入れ替え戦はこの日は1部の3チームが勝利。全対戦が1勝1敗となり、ゲーム3で勝負を決する。
最終戦は能力・経験、そして気持ちのすべてが問われる試合
入れ替え戦はこれまで何度も方式を変更し、2005年から現行の3戦制へ移行(当時は1部8チーム)。2017年に1部が12チームとなってからは、進出チームが3チームへと拡大した。最下位が自動降格となったり、上位リーグに最初から1勝のアドバンテージがあったり、降格なしの順位決定戦の年もあったりと年によりやり方はさまざまだが、3戦方式で3チームすべてが最終日まで残るのは史上初となる。
今季は1部リーグが近年でも過去最も少ないと思われるほど拮抗していた。入れ替え戦もその傾向が見え、大きな差は感じられない。ただし、入れ替え戦は持っているスキルや能力だけではなく、経験値やメンタルなど、すべてが試される試合だ。ときには運も必要になる。勝てば未来を開き、負ければ1年、あるいは数年間積み上げてきたものがすべて失われる究極の戦いの中、6チームがどのような試合を展開するか、最後まで見逃せない。
また、2部入れ替え戦は1勝していた杏林大が逆転で順天堂大を下し、2連勝。創部初の2部昇格を決めた。その他は関東学院大、立教大が2連勝で2部残留を決めた。
【1部入れ替え戦】
神奈川大学 1勝1敗
国士舘大学 1勝1敗
青山学院大学 1勝1敗
筑波大学 1勝1敗
専修大学 1勝1敗
法政大学 1勝1敗
【2部入れ替え戦】
関東学院大学 2勝0敗(2部残留)
順天堂大学 0勝2敗(3部降格)
立教大学 2勝0敗(2部残留)
埼玉工業大学 0勝1敗(3部残留)
杏林大学 1勝0敗(2部昇格)
帝京平成大学 0勝2敗
(3戦のうち2勝した方が勝ち)
青山学院大が逆転勝利、筑波大との第3戦へ
2部の筑波大が1部の青山学院大に先勝してはじまった2戦目は、1戦目以上に手に汗握る展開となった。
筑波大は第1戦で28点を取った#12広瀬(4年・SF)に対し、#23デロック(2年・F)をボックスワンでマークにつけ対応。しかし#0髙田(2年・F)が早々に2ファウルとなり、チームでも開始3分でファウルが5つになってしまうというピンチに。一方、青山学院大は#11深見(2年・PG)のシュートが好調で#12広瀬もうまく隙をついてマークを外し、得点を重ねると、青山学院大が10点のリードに成功する。筑波大は#6副島(4年・C)のスリーポイントが流れを持ってくると、#25金子(4年・F)のオフェンスリバウンドや#3金山(1年・PG・尽誠学園)の得点で追い上げ、20-17。

2Q、筑波大は#3金山のレイアップや#14坂本(4年・SG)のスリーポイントで差を縮め、さらに#3金山のシュートで逆転。青山学院大のディフェンスが#3金山のスピードに対応しきれない。しかし青山学院大はすかさず#17北條(3年・PG)のスリーポイントで返して緊張の糸は切らない。流れは筑波大にあるが、青山学院大は#12広瀬がスティールを決めて粘る。しかし筑波大は#3金山のドライブ、#25金子のシュートが続いて前半36-44とリード。
3Q、青山学院大のオフェンスがうまく回らず、遂に10点まで差が開いた。青山学院大はタイムアウトで流れを切る、再開後に#17北條がこの日好調のスリーポイントを沈める一方、終盤になるにつれて筑波大のシュート確率が悪くなっていくと、#12広瀬のスリーポイントが決まった青山学院大か49-53と10点の差を4点にまで縮めて最終Qへ。
4Q、青山学院大は開始数分で1点差に迫る。オフェンスリバウンドを再三抑え、なんとか追いつこうと奮闘が続いた。#12広瀬で打開しようとした局面で筑波大は#23デロックがスティールに成功し、リードを保つ。残り3分半、#12広瀬がドライブからバスケットカウントを決め、青山学院大が遂に逆転。勝負が振り出しに戻った。

残りは約3分、ここから青山学院大が怒涛のプレーを見せる。#86中武(2年・C)が筑波大の絶妙なパスからのシュートを見事にブロックすると、残り1分44秒に#12広瀬のドライブが鮮やかに決まった。筑波大はタイムアウトで修正をかけるが、#12広瀬が値千金のスリーポイントを決め、64-58と点差を開く。タフショットが続き、流れ変えたい筑波大は残り1分、#11北條(3年・PG)のスリーポイントで3点差に迫るが、青山学院大はゴール下にボールが入り#86中武(2年・C)のレイアップで5点のリードに成功。残り時間で筑波大はファウルゲームに行くが追いつく時間はなく70-61で試合終了となった。
筑波大は広瀬にスコアメイクさせないようにディフェンスを敷いたが、それ以外のところでも点を取られ、最終的には広瀬がエースの責任を果たし、4Q終盤を支配した。3戦目の行方は今入れ替え戦で最大の注目の一戦になりそうだ。
国士舘大が固いディフェンスで専修大から1勝を取り返す
1勝している専修大との2戦目は国士舘大が#78関(4年・PF)のスリーポイントや#2ニシンバ(4年・C)のゴール下が決めて上々の滑り出しを見せた。専修大はディフェンスから走り、 #54キング(1年・SG・開志国際)のレイアップで逆転。スリーポイントを決め合うなど互いに譲らない展開で専修大リードの18-21。

2Q、国士舘大は#78関の積極的なアタックが続くと同点とし、#88比嘉(4年・PG)のドライブで逆転する。専修大は4分間ノーゴールで苦しむ中、#36後藤(2年・G)のシュートがようやく決まるが後が続かない。国士舘大は#44アピア(3年・C)のシュートを#78関が劇的なブロックで防ぐと、スリーポイントも沈めた。専修大は点が取れず苦しいが、ディフェンスで粘ってアピアのゴール下につなげた。しかしこのQ8点に終わり34-29の国士舘リードで前半終了。
3Q、専修大は国士舘のディフェンスを突破できず、次第に差が開くと10点差に。国士舘もオフェンスは重いが、ディフェンスで泥臭く踏ん張っていくと54-46で4Qに入った。
開始早々#34三次(2年・PG)のスリーポイントが決まり、国士舘ペースは変わらない。専修大はその後もオフェンスが機能せず引き離れると74-54で試合終了。国士舘大が1勝1敗とし、最終戦へ。

神奈川大が終始アグレッシブな攻守で法政大を退ける
神奈川大と法政大の試合は第1戦とは打って変わって、立ち上がりから互いがアグレッシブに攻めて点を取り合い、得点のたびに応援団が湧いた。
序盤から神奈川大#24福島(2年・PF)、法政大#12伊藤(2年・PG)のスリーポイントが決まり、勢いのついた両者はディフェンス・オフェンスでの応酬が続いた。1Qは競り合いが続き、19-17の神奈川大リード。

2Q、神奈川大は#91玉井(3年・SF)のペイントアタックで点を取り、#24福島もそれに続く。法政大は神奈川大のディフェンスの前に攻撃が組み立てられず、残り3分までノーゴール。#8野田(のスリーポイントでようやく一息つき、#12伊藤のスリーポイントも続いて40-30と追い上げ可能な点数で前半終了。
3Q、#99三村(2年・C)のバスケットカウントが早々に決まり神奈川大の勢いは途切れない。法政大は#25鍋田(4年・PG)のスリーポイントが1本決まったあとはなかなか得点がつながらず再び20点近く引き離されてしまう。53-39で4Qに入り法政大も最後まで粘るが67-55で試合終了。神奈川大が2戦目を取り、こちらも最終戦で雌雄を決する。


