国士舘大と専修大の第3戦は立ち上がりから競り合うが、得点板に不具合があり、6-6のところで一時中断となった。15分ほどのちに試合は再開。国士舘大は#2ニシンバ(4年・C)のゴール下、専修大は#44アピア(3年・C)のスリーポイントで譲らない。さらに国士舘大は#36岡村のスリーポイント、#73坂上(4年・PG)のレイアップで逃げるが、専修大は#54キング(1年・SG・開志国際)が鋭いドライブでフリースローを獲得するなど拮抗した戦いは差がつかず国士舘大リードの18-15。
2Q、立ち上がりに専修大はオフェンスが機能せず離されはじめ、国士舘大#73坂上がスリー、レイアップ続けて決めると一気に10点差となった。専修大は#38笠木(3年・PF)がスリーポイント、#36後藤(2年・G)のジャンパーで食らいつくが国士舘大は#30エベブネ(1年・C・阪南大)の活躍もあり前半は40-32で終了。

3Q、専修大は#47古山(2年・G)、#38笠木の連続アタックが決まり追い上げると、#54キングがオフェンスリバウンドを見せる。両者ミスはありつつ、積極的なアタックが決まった専修大が追い上げて1点差に迫り、56-55で4Qへ。
勝負の4Q、国士舘大は#34三次(2年・PG)のスリーが決まる。しかしその後数分間両者得点がストップ。国士舘大は残り6分、#73坂上の得点が続いてようやく流れが出てくるが、専修大も#36後藤がスリーポイントを沈め、ディフェンスからトラベリングを誘う。国士舘大は残り4分、#78関(4年・PF)が4つ目のファウルを吹かれるが、それでも得点を決めて意地を見せる。残り3分、専修大#44アピアのシュートと、続くプレーで#54キングがフリースローを獲得。これが2本決まり残り2分に67-67の同点に追いつくと、残り1分には#47古山のレイアップで遂に逆転した。

ここからは互いの気持ちが見える展開となった。国士舘大はタイムアウトのあと、30.3秒に#34三次のスリーポイントで72-71。専修大はタイムアウトのあと、24.3秒、アピアのレイアップが決まり72-73。残り10秒には#36後藤がフリースローを1本決めて72-74と2点の専修大リードになった。国士舘大はディフェンスを打破できず苦しいが、残り1.9秒に#78関がフリースローを獲得。2本決めれば延長が見えるという運命のシュートは、1投目が外れてしまう。2本目はリングに当てて自ら拾いにいくが、ディフェンスに阻まれシュートには行けず。残り時間でボールを保持した専修大が勝利した。

専修大は前半のビハインドをものともせず、後半はアグレッシブなアタックを続け、またディフェンスでも再三国士舘大のチャンスを潰した。1戦目で足を痛めた#10加藤が試合には出られなかったが、チーム一丸で1部復帰を勝ち取った。今季は誰がエースという状態ではなく全員で戦う良さがあったが、そうやって蓄えてきた力を一番大事な試合でも出すことに成功した。
国士舘大は前半こそ好調だったが、後半専修大のディフェンスの前に得点チャンスを阻まれるシーンが目立った。後半の点差が縮まったところでミスが積み重なってしまったのも惜しまれる。気持ちも十分入り、最後まであきらめない姿勢はあったがあとワンゴールが届かなかった。今年も4年生中心のチームで戦い、1部の上位相手に競り合う試合も見せている。今回足りなかったものを再び2部で揉まれて身につけ、1部に返り咲く日を待ちたい。

「自分たちらしさを失わず、応援されるチームを目指してきた」/佐々木優一監督(専修大学)

◆3戦目に向けては
「ある種の開き直りが絶対必要で、変に守りに入ったり、自分たちのらしさを失って出た結果だと悔いが残るので、最後はうちらしく楽しもうと。最初はちょっと硬かったんですが、だんだんだんだんうちらしく笑顔が出てきて、負けていても全員で勢い作って、オフェンスは気迫を持って、執念でディフェンスとリバウンドとルーズボールというところを伝えて、そこを最後まで守りに入らずに受け身にならずにアタックし続けたことで結果につながったのかなと思います」
◆初めて2部でリーグ戦を戦い、 3位以内に入れるかどうかという厳しい戦いを乗り越えられたポイントは
「リーグ戦前の練習試合は1勝もできてなくて、2部でどう勝っていくかというのはすごく不安でしたが、でも今まで積み上げてきたものを変えてまでやることはできないと。今日のもそうなんですが、自分たちがやってきたディフェンスとリバウンドというところ、そこを 2部だろうと 1部だろうとやることは変えずに戦っていこうという話をしました。1巡目は筑波には負けましたが、それ以外は失点を意識して、自分たちのディフェンスで勝ちきることができて、そこから自分たちのやるべきバスケットというのがだんだん自信になってきたかなと思います。2部も本当に力があって簡単にはいかなかったんですけど、自分たちのバスケットを見失わずに、というのを4年生がブレずに言い続けてくれて、体現し続けてくれたので、最後2位に入ることができて、こうやって入れ替え戦に臨むことができました」
◆下級生が主力のチーム。4年生の貢献で大きなものは何か
「4年生が4年生らしく4年生であってほしいという話をキャプテンの野﨑(#28)と話をしていて、野﨑からもその話をしてくれて、上級生が引っ張り、下級生が思い切りよく爆発していく。プレータイムがあまりない中でも、4年生がベンチで 4年生である姿を見せてくれました。不安な時にもベンチ見れば4年生が元気に励ましてくれて、『OK、OK、いいよいいよ』と声をかけてくれて。 それが多分下級生が思いきりプレーできて、こういう結果につながったのかなと思います」
◆入れ替え戦を何度も経験し、しぶとく1部に残ってきたが、今回は上がる立場で入れ替え戦を経験し、監督として得られたものは
「ずっと1部にいた時は、守らなければいけないという気持ちがすごく強くて、逆に上がるという時というのは、守るものはなくて、どれだけアグレッシブに自分たちのバスケットを貫いていくか、今日みたいな勢いというものが必要だというのは、これを経験して得られたなと思います。この勢いの部分とがっちり堅く守らなきゃいけないというところの2つを経験できた、経験させてもらえて結果を出せたというのは、私自身の監督人生でもすごくありがたい経験だったなと思います」
◆かなりたくさん応援席が埋まっていた。すごく応援されるチームになった
「ずっとそういう環境を作りたいと思っていました。今年からSOARERS ACTIONというものをやっています。大学に4年間いることの価値、Bリーグを目標にしてはいるし、途中からBリーグに行くのもいいという気持ちもあるんですけど、大学生であることの意義だったりとか、価値というのを見出したいなというので、キャプテンの野﨑と一緒に立ち上げました。地域貢献をはじめ、インザペイントさんのお店で1日店長、小学生のクリニック、清掃活動など、そういった当たり前のことをちゃんとして、愛されるチームになるような活動をコツコツやってきた結果です。そのおかげで今日は関係者のほか、サッカーやアイスホッケー、柔道部などの体育会が応援に来てくれたし、試合前には『後ろを見てみろ、自分たちは一人じゃないから、たくさんの人たちが応援してくれているから、それを力にして戦っていこう』と言いました。だから苦しい時もその応援が一歩を走り出す力になったと思うし、最後のリバウンド1本につながったと思うので、本当に今日の応援は感謝しかないですね。
本当にどう転ぶかも本当にわからない状態だったんですが、本当にいろんな方々の応援と、選手たちとスタッフの執念と想い、気迫がこの点差につながったのかなと思うので、感謝の気持ちは忘れずにまた頑張っていきたいと思います」



