【2026リーグ1部/INTERVIEW】怪我人続出の中、チームを統率─海外遠征での自信も力に/#4城戸賢心(早稲田大・4年・SG)

2026関東リーグ

昨年57年ぶりに1部リーグ戦を制した早稲田大。今季も春から好調で、大学生のアジア王座を決めるAUBLでは3位に輝き、秋の活躍にも期待が大きかった。

リーグ序盤は大きな問題なく進んだが、中盤以降相次いで主力が怪我に見舞われ、歯車に狂いが生じる。そんな状況の中、主将として奮闘するのが4年生の城戸だ。長年怪我に悩まされ、昨年もリーグ中の怪我でベンチにいる時間も長かった。しかし今季は春から中心選手として安定してプレーを続け、勝負強いシュートを何度も沈めている。

主力選手の離脱が続く厳しい状況にありながらも、高いシュート精度で得点を重ね、窮地を乗り切っているが、海外遠征で得た手応えや今の状況、下級生たちについて聞いた。


怪我人続出の状況下で意識することや下級生の成長

─リーグ戦では現在、怪我人が続いている状況です。チームとしてどのような工夫をしたり、戦い方を意識していますか?

「やることは変えずに、ディフェンスから早い展開でオフェンスをやって、というのはずっと意識しています。その中でガードの下山(#0)は帰ってきましたが、その後はフォワードの松本(#12)が抜けたて戻ったり、三浦(#6)はまだ戻れていない状況です。そうした主力が取っている点数を残りのメンバーで取れるかといったら、まだそうではありません。なのでゲームコントロールをしようという風に少し変わっているのが現在のチームの戦い方です」

─松本選手や三浦選手が欠場しているときは、藤山選手(#9)や野津選手(#19)たちが活躍を見せていましたね。※その後はこの2名もDNPの日がある。

「彼らもゲームの経験値が上がってきて、それとともに自信もついてきた分、良くなっています。これまでは僕らが彼らのやりやすいような環境作りができていなかったので、今はできるだけ2人がのびのびプレーできるようには意識しています」

─野津選手は1年ですが、藤山選手3年目ですね。両者とも能力のある選手だと思いますが、足りなかった部分があるのでしょうか?

「やはり経験と、あとは体の強さなどもあると思います。三浦、松本の代わりとしてプレーするというと、どこか萎縮していたところもあったと思います。もちろん普段通りにのびのびやっていれば力を発揮できる選手たちだし、それが出せているのが今だと思います。あとは身体の強さなどがついてくるともっといいと思います」

─城戸選手も今年は怪我なくプレーできていますね。一方、チームとしては去年との大きな違いは、怪我の有無だと思います。昨年は怪我人があまり出ませんでしたね。

「自分はギリギリですけど(笑)、なんとかやれています。コンディション問題については最初はみんな戸惑っていた部分はあるんですけど、これまで出ていなかった選手たちも出るようになってきました。選手間でミーティングをやって、不安がないようにコミュニケーションを多く取っているので、いい方向に向かっている感覚はあります」

─ミーティングは結構しっかりされるんですか?

「そこまでではないです。普段からのコミュニケーションと、練習で話すということはやっています。ただ、僕らは考えると勢いがなくなってしまうので、考えすぎるのはやめよう、という感じで話していますね」

─考えすぎると重くなるんですね。

「足が止まって早稲田らしくない、良くないスタイルになってしまいます。それは避けようと心がけています」

─後半に苦しい試合が目立ちますね。それでも勝負強さがあります。どこから来るんでしょうか?

「疲労で後半になるにつれてシュートの確率が悪くなります。でも倉石さん(監督)も大丈夫だと言ってくれますし、そこで落ち着きますね。接戦でも土壇場でもなんとかなっている試合も多いです」


AUBL3位─国際試合が与えた自信

─AUBLの3位は見事でした。中国遠征はチームにどのような影響をもたらしましたか?

「中国はサイズのあるチームが多くて、それでも戦えました。ゾーンが成功した部分もあったので、それが一番の自信になったなと思います」

─グループリーグで負けた中国の精華大学に3位決定戦で勝利したのは大きかったと思います。

「本当にそこがすごく自信になりました」

─ここまでやれると考えていましたか?

「ちょっと怪我人もいて、選手が万全な状態で揃ってない状況の中でどれだけやれるかというところはありました。でもシドニー大学などにも勝ち、予選グループを突破できたのがすごく良かったなと思います。初めての海外での試合だしアウェイですごい空間でしたが、そんな中でやることができていい経験になりました」

─配信やニュースを見ていても松本選手や下山選手のプレーが話題で、早稲田というチームにも皆驚きを持って見ているのが感じられました。


キャプテンとしての選手育成と環境づくり

─城戸選手はリーグ戦ではシューターとして本当に頼りになる活躍が続いています。

「やはりチームとしてスリーポイントの部分が重要になってきます。うちはシューターというシューターがいません。三浦、松本にディフェンスが寄る分、自分がスリーとツーポイントの両立ができたらなと思って狙っています」

─キャプテンとして意識していることは?

「みんながちゃんとのびのびできるように声かけすることですね。『大丈夫?』とか、本当に簡単なことなんですけど、そういうアクションがなかったらやはりみんな不安になるものなので、そういう環境作りは意識的に練習中からしています」

─早稲田は能力があってもまだ出場機会を得られていない選手たちが多いと思います。何を頑張るべきでしょうか?

「やはりまずは練習ですね。うちは人数が少ないので対人練習はいろんな選手を混ぜてやっています。そこでまず経験を値積むことが一番です。そうやって力をつけてこれから試合に出て、活躍していって欲しいですね。もちろん、今でもスタメンをおびやかしそうな選手はいるので、あとはきっかけだと思います」


城戸 賢心/きど けんしん
181cm/72kg
福岡第一

(2026.9.27インタビュー)

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