【2024東京六大学リーグ】1敗で3チームが並んだ戦いは、早稲田大がゴールアベレージで優勝を決める(2024.3.24)

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2年ぶりの優勝となった早稲田大。

東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学・法政大学・明治大学・立教大学東京六大学がリーグ戦形式で戦う東京六大学リーグは、開始から18年目を迎えた。

新チームになって最初の大会であり、チームによっては新1年生のプレーが見られる大会の一つ。ただし、全員が揃っていないチームもあり、状況はまちまち。そんな中での優勝争いは三つ巴の戦いとなり、最終日に注目が集まった。

慶應義塾大はフレッシュマンが伸びやかなプレーを見せる

最終日、まず5位決定戦で慶應義塾大東京大が対戦。慶應義塾大はルーキーが躍動し、次第に東京大を引き離した。昨年までチームを牽引した山本らが卒業し、チームの主力がガラリと入れ替わる今年は、下級生の成長が大きな鍵。このあとトーナメント、関西大との定期戦、新人戦を経て、春のビッグイベントである早慶戦に向かう。

東京大は初日、チーム内に体調不良者が出て試合中止となる苦しいコンディションだったが、2日目以降は無事大会復帰した。

慶應義塾大はインサイドでルーキーの久保田が奮闘。

終盤の1点を争う展開は、明治大が僅差で立教大を下す

明治大立教大と対戦し、最後は1点を争う展開となった。互いに攻撃力の高い両者、終盤はワンゴールをめぐる争いになった。立ち上がりは明治大#13平松(4年・PG)からの積極的な攻めが見えたが、次第に立教大も盛り返す。4Q終盤、ほとんど点差がない中、立教大は#21田中(2年・SF)のスリーポイントで迫るが、明治大は#22葉山(4年・SG)が返し、立教大#9木下(4年・F)の同点シュートに対しても#17鬼澤(2年・PF)が返した明治大が2点のリードで最終盤を迎えた。立教大は残り9秒から#21田中が打っていくが決まらず、明治大が逃げ切り勝利となった。

能力の高さを見せた明治大の#60武藤。2年目となりさらに注目の選手。

早稲田大が1Qに3Pの雨を降らせ、法政大を追いつかせず

優勝の行方を占う最終戦は、立ち上がりから早稲田大がスリーポイントの雨を降らせた。#3高田(3年・SG)を筆頭に#18岩屋(3年・PG)、#6三浦(2年・F)らが次々に外から決めると大きく差がついた。20点近いリードを得た早稲田大がその後優位に試合を進める。後半は早稲田大のスリーポイントも落ち着き、法政大は#25鍋田(2年・PG)のスティールなど、粘って追い上げる時間帯もあったが早稲田大が余裕を持って逃げ切り、優勝を決めた。

この結果により早稲田大・法政大・明治大の上位3チームが同率で並んだが、3チーム間のゴールアベレージによって早稲田大が優勝、立教大に競り勝った明治大が2位を決めた。昨年優勝の法政大は惜しくも3位。

法政大は大会を通じて好調だったが、最終戦では高さを活かしきることができず。

早稲田大は今季より倉石平氏が統括コーチとなり、OBの三原学氏がヘッドコーチに就任。三原HCは同校OBであり、東京都高体連所属の安田学園のコーチと兼任で母校を指揮する。高校と大学、両方をみることに「時間帯があまりかぶらないので、そこまで難しくはない」といい、春休み中の3月は大学の練習に集中してきた。手始めとしての六大学リーグ優勝は、いいスタートをきれたといえる。「倉石さんの教え子として、部の指導を引き継ぎました。早稲田大は全国で活躍した選手はもちろん、多様な学生がいるので、それぞれの良さを引き出したチームにしたい」と抱負を語る。今季は2部からのスタートとなるが、1部復帰、そしてトーナメントや新人戦での戦いぶりに期待がかかる。

何度も決まるスリーポイントにベンチも沸いた。

優勝  早稲田大学
準優勝 明治大学
3位  法政大学
4位  立教大学
5位  慶應義塾大学
6位  東京大学

※2024年度の学年で表記しています。

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