【関東リーグ2023/1部】ホームゲームウイーク2週目、大東文化大・東海大・中央大の各ホームチームが勝利!優勝争いをする白鷗大と日本体育大はともに敗北(第18節/2023.10.28)

2023関東リーグ
大東文化大ホームゲームにはエスコートキッズや高等部チアダンス部も登場。

ホームゲーム開催の2週目は、大東文化大中央大が初となるホームゲームを開催、そして大規模ホームゲームとして定着している東海大もホーム開催となり、3会場でそれぞれのチームが観客の応援を背に戦った。

日本体育大が日本大に敗北し、痛い4敗目

前節、優勝を争う白鷗大を倒した日本体育大は、日本大相手に調子の上がらない40分となった。この日も#23ムトンボ(3年・C)、#9大森(3年・PG)は欠場。一方、日本大は#3米須(3年・PG)も欠場となった。

試合は立ち上がりに#51一戸(3年・PG)のスリーポイントが決まった日本大がリードして入り、#12コンゴロー(3年・C)もゴール下で強さを発揮。日本体育大は#10早田(2年・PF)、#1コネ(1年・C・帝京長岡)のスリーポイント、#5永野(4年・PG)のバスケットカウントで追い上げて逆転し、24-21とリード。しかし2Qは日本体育大のシュートが決まって来ず、その間に日本大は早い展開から#81宮城(3年・PF)、#20山田(1年・PG・白樺学園)らが決めていく。日本体育大が日本大のディフェンスを攻略できないうちに#11奥浜(2年・SF)、最後に#8陳岡(4年・SG)のスリーポイントが来て、日本大リードの39-48で前半終了。

日本体育大は#5永野や#8半田ら4年生も奮闘。

3Qは日本大のディフェンスが良く、ターンオーバーから攻撃につなげ、一気に20点差をつける。4Q、日本体育大が#5永野や#8半田(4年・PG)のシュートで残り2分半には10点差にまで縮めるが、日本大も崩れず70-86

日本大は連敗を2でとどめた。欠場者も増えているが、この日はまんべんなく選手が使える強みが生きた。誰が出ても得点に絡めることで厳しい終盤戦を戦い抜きたい。

日本体育大はこれで4敗目。ただし、東海大会場で白鷗大も破れたため、負け数は並んだまま。白鷗大は1試合休みとなり、日本体育大は次節、ホームの東海大、そして最終戦の専修大という強敵との対決に優勝をかける。

28点15リバウンドの日本大#12コンゴロー。
前回の日本体育大との対戦では欠場し、チームは延長戦で破れたが、今回はフィジカルの強さでゴール下を支配。

ホームの大東文化大が粘る専修大に3点差勝利

初ホームゲーム開催となった大東文化大。6月には大学主催のホームカミングデーでホームゲームを行い、今回は学連主催のリーグ戦でもホームゲーム開催を実現し、専修大と対戦した。

ホームの独特な空気感の中、立ち上がりは互いにディフェンスの隙も見られたが、互いに点を取り合う形に。#34バトゥマニ(4年・C)が1Qで2ファウルになってしまうが、ベンチメンバー主体にした時間にはディフェンスで粘り、#77松尾(3年・PG)や#36松山(3年・PF)のスリーポイントが続いて盛り上がり、最後は#3塚本(2年・PG)がブザーとともにジャンパーを沈めて22-18の滑り出し。2Qも1Q終盤のリズムが持続。テンポよく大東文化大のシュートが決まり、#25山内(3年・SG)のスリーポイントで10点差をつける。専修大は流れに乗り切れず前半は39-30。

専修大は#16淺野が開始早々ゴール下に切れ込むなど、攻め気を見せ14得点。

3Q、大東文化大は#21富山(3年・PF)のスリーポイント、バスケットカウントでリードを保つ。#34バトゥマニが3つ目を吹かれるが、交代した#39アブドゥレイ(2年・C)も献身的にディフェンスし、10点ほどのリードを保っていく。専修大もディフェンスは良く、#8介川(1年・PF・開志国際)のアタックや#13クベマ(4年・C)のダンクなども出て終盤にやや差を詰め、54-47で4Qへ。

最終Qの立ち上がり、ディフェンスを締めた大東文化大は早い展開の得点が続く。しかし専修大も切れず、#16淺野(3年・PF)の速攻も連発。大東文化大は残り3分に#4菊地(4年・SG)のスリーポイントが連続して決まり専修大を振り切ろうとするが、続けてフリースローを与えてしまうなどミスもあって、差を縮められていく。残り30秒、#3當山(3年・PG)のスリーポイントが決まり専修大は3点差に迫る。しかし残り時間で互いにシュートは決まらず69-66で試合終了。大東文化大はホーム初戦を白星で飾った。

大東文化大は#25山内が19得点のチームハイ。ダンクも決めた。

両者簡単には決めさせないディフェンスを敷いたが、大東文化大は9本のスリーポイントとディフェンスの良さが光り、最後は追い上げられたが逃げ切ってホームの観客をわかせた。大東文化大は最終日に試合がなく、次節がこのリーグ戦の最終試合となる。順位は最終戦の結果待ちとなるが、いい試合で締めくくりたい。

試合後の挨拶では西尾監督「うちはディフェンスを意識したチームなので、最後まで守り切って勝とうと言ってきた。タフなゲームでしたが、皆さんの応援のおかげで勝利できました」と感謝。主将の#4菊地「少しドキドキしていたんですが、今日は皆さんの応援が本当に自分たちの力になりました。明日は自分たちのリーグの最終戦でもあるので、また力を貸していただければと思います」とチームとしての最終戦にかける想いも伝えた。

挨拶する主将の#4菊地。

10月に入って連敗もあった大東文化大だが、終盤にはまた本来のチームの良さも出てきている。リーグ集大成ともいえるホームゲームには「ふわふわした不思議な感覚で試合に入ってしまった」菊地が反省するが、次第に良さも見えていった。「前節の日大戦の前に、もう一度チームディフェンスとリバウンドとルーズボールを徹底しようということで、誰が出ても決まりごととして徹底しようという話をしました。それで日大戦に勝てて、全員がそういう頭になってやることが自然に統一されたからこその、今日の結果なのかなと思っています」と、自分たちの持ち味を取り戻してきたことに、手応えを感じる様子を見せた。最終戦は筑波大が対戦相手になるが、勝って締めくくれるか。

選手入場。
空間を盛り上げたのは、大東文化大学第一高校のチアダンス部。事前の応援練習やハーフタイムショーで華麗なダンスを披露した。
大東文化大学第一高校チアダンス部は全国や国際大会でも結果を出している強豪クラブ。華やかに会場を盛り上げた。
試合後はエスコートキッズやファンたちとサインや写真を撮る選手たちも。

アリーナ立川立飛、東海大会場でも熱戦が続く

終盤戦は順位が絡む熱い戦いが続く。中央大B3立川ダイスとの共同開催となり、アリーナ立川立飛で山梨学院大を撃破。下位グループトップを走る。

また、東海大会場ではホームの東海大が立ち上がりからリードを保ち、白鷗大の追撃を振り切って勝利。白鷗大はこれで2連敗。29日は試合がなく、残る最終戦に優勝をかける。

自動降格枠を脱したい2チームが最後の力を振り絞る。江戸川大は既に降格が決まっており、残るは1チーム。早稲田大明治大を倒し、同じく拓殖大神奈川大を破った。両者はこれで5勝12敗と並んだままに。なお、直接対決では拓殖大が上回っている。残り2試合、こちらも見逃せない。

【第18節/勝敗】

<上位リーグ>
白鷗大学    14勝4敗
日本体育大学  13勝4敗
日本大学    12勝5敗
大東文化大学  11勝7敗
専修大学    11勝6敗
東海大学    11勝6敗
筑波大学    9勝8敗
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<下位リーグ>
中央大学    10勝7敗
明治大学    6勝12敗
神奈川大学   6勝12敗
山梨学院大学  6勝11敗
拓殖大学    5勝12敗
早稲田大学   5勝12敗
江戸川大学   2勝15敗

※試合数が異なるため勝敗のみ

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