1部リーグは7試合目を迎え、1位大東文化大、2位白鷗大は変わらず、3位以下の順位が細かく動いた。同率の場合はゴールアベレージ等で順位が決まるため、そこで一気に乱高下となった状況だ。
日本大は同率の東海大を下し、1敗を死守。筑波大は連敗で勝率5割を切り8位へランクダウン、中央大は連勝して7位の上位グループ圏内に入るなど変動が起こった。
1部リーグは次の週、天皇杯に参加するチームがあるため、試合は開催されない。とはいえ昨年のような完全な2週間の休止ではなく、10日ほどのスパンを置いて第8節が20日(水)、第9節は30日(土)に試合を行うスケジュールだ。少し身体を休めつつ、1巡目の後半に向けて修正をはかる時間となる。
日本大は東海大を大きく引き離す勝利で1敗を堅持
1敗同士の対戦は、前半から大きく差がついた。東海大は#18西田陽成(3年・SF)が春から続いていた長期欠場から3節目から復帰してきているが、一方で#16西田公陽(4年・SG)、#4中川(1年・PF・東海大諏訪)が欠場となった。立ち上がりは日本大の#12コンゴロー(3年・C)が5連続得点した日本大が波に乗り、23-15とすると、2Qも日本大が内外で得点。東海大は約6分半無得点となり、このQの25-7となり、前半で48-22と差が開いた。余裕の出た日本大は4Qにやや集中力を欠き、東海大は最後まで攻めて最終Qは11-29と圧倒するが、79-61で日本大が勝利。東海大はこれで2敗目となり、6位に下がった。
専修大は拓殖大に追い上げられ、1点差で逃げ切る
専修大は拓殖大に対してあわやの展開もある辛勝となった。シュートが好調だった拓殖大は20-19と1Qから競り合いに持ち込んだ。しかし2Qはふるわず#24ユセフ(4年・C)もファウルトラブルとなり、41-33と8点差をつけられてしまうと、後半は専修大が10点差程度を守って試合を進める。拓殖大は#24ユセフがファウルアウトとなってしまうが、最後まで粘りを見せて4Qで猛追。残り1分に#21須藤(4年・SG)のスリーポイントが決まって2点差に迫る。専修大は#13クベマ(4年・C)のゴール下や、フリースロー獲得で逃げるが、最終盤で点差は1。専修大は#11赤嶺(4年・PG)が最後にフリースローを2本落とす失投。これのリバウンドを確保した#18石橋(3年・SG)が速攻に走るが、#15佐藤(3年・PF)が身体を張ってシュートを防ぎタイムアップ。73-72で専修大が辛くも逃げ切りを決めた。拓殖大は初勝利ならず。
最後に拓殖大の#18石橋を止めた専修大の#15佐藤は、「自信を持って飛んだ」という。ただし反省がないわけではなく、「試合全体で見たら確実に決められるシュートや、気を抜いてしまったディフェンスがあって、そこは反省点かなと思います。結果勝てたので、これを一つ成長の材料にしたいと思う」と語った。
専修大は欠場者が徐々に戻りつつあるが、「欠場者が多い分、今まで出番が少なかった清水(#18)がブレイクしたし、いい面もあります。まだまだチームとして未完成なところも多いですが、次の試合までの10日間で修正して、いいところを伸ばして次の試合に迎えたらいいなと思います」と次に向けて前向きになっている。
筑波大は連敗で8位、2連勝の中央大が7位となり順位が逆転
第6節で中央大に破れた筑波大は、日本体育大との日筑戦。1Qはリードして入るが、2Qには日本体育大がインサイドの優位性を活かして逆転。筑波大は3Qで引き離されて79-70の痛い4敗目となった。
中央大は筑波大に勝った勢いのまま、早稲田大を倒して2連勝。これで筑波大と順位が入れ替わり、7位へ浮上した。
また、神奈川大が江戸川大相手に2勝目をあげ、9位へと大きくジャンプアップした。
【第7節終了/勝敗】
1位 大東文化大学 7勝0敗
2位 白鷗大学 6勝1敗
3位 日本体育大学 6勝1敗
4位 日本大学 6勝1敗
5位 専修大学 5勝2敗
6位 東海大学 5勝2敗
7位 中央大学 3勝4敗
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8位 筑波大学 3勝4敗
9位 神奈川大学 2勝5敗
10位 山梨学院大学 2勝5敗
11位 早稲田大学 2勝5敗
12位 江戸川大学 1勝6敗
13位 明治大学 1勝6敗
14位 拓殖大学 0勝7敗