【関東リーグ2023/2部】5戦目で駒澤大が陥落、全勝は国士舘大・法政大の2校に(第5節終了/2023.9.5)

2023関東リーグ
第4節、順天堂大に競り勝った国士舘大は#25鍋田が決勝点をあげた。

12チームの2回の総当りで戦う2部リーグ。今シーズンは自動昇格がなく、上位2校が1部入れ替え戦への挑戦権を得るレギュレーションだ。まだ1勝で大きく順位が変わる段階だが、全勝は5試合で2チームにまで削られた。

2部は中盤から後半にかけて上位を狙うと予想されるチームの対戦が続く。ここで勝つことが必須となるが、序盤で取りこぼしをしないことも重要だ。この先も目が離せない。

5戦全勝は法政大と国士舘大の2チーム、駒澤大、青山学院大が1敗で追う

5戦を終わって全勝は国士舘大法政大の2校。得点力と高さ、両方を兼ね備えた国士舘大は4戦目で順天堂大に競り合われた。後半にディフェンスを締めるが、順天堂大は勝負強いシュートで終盤同点に持ち込む。しかし国士舘大は#25鍋田(4年・PG)のシュートが最後に決まり、76-78。際どい戦いを勝利した。第5戦は帝京平成大に差をつけて下し、5連勝。法政大も同様に第4戦の帝京平成大、第5戦の関東学院大を余裕の点差で下した。両者の直接対決は1巡目終盤にあり、そこまで連勝が続けば、面白い対決になりそうだ。

駒澤大は4戦目で東京成徳大と延長戦にもつれ込むが、なんとかこれを勝ちきった。しかし第5戦の青山学院大とも2戦連続の延長戦に突入。最後の5分を12-0と無得点に終わり、82-70。1敗がついた。これにより駒澤大青山学院大が1敗で上位2チームを追う。

駒澤大は5試合目で1敗。連続の延長戦となった。

【INTERVIEW】スローガンは“Revive=蘇り”強い法政大の復権と新たな伝統づくりに挑む/#24安原明優(法政大・4年・SG)

リーグ開幕から連勝を続ける法政大。リーグ戦のような長丁場は波が出やすく、そこに揺れがちなところを、油断せず入れた印象だ。昨年はチームを下から支えるような仕事をこなしてきた安原は、誰もがそれぞれの立場で果たすべき仕事があり、そうしたことを通じて一丸となることで強い法政への蘇りを目指す。

─リーグを4戦終わった時点での感触はいかがですか?

「去年勝てなかった部分を今年はどうやって補うかということで、自分たちのバスケットボールの質を上げることにフォーカスしてきて、今のところはそれが出せいて、勝利につながっていると思います。まず初戦をしっかり落とさないようにということで、順天堂さんが相手でしたが、トーナメントでも中央大学に勝っていて強い相手なので、チームとして一戦一戦を大事にしていこうと入りを意識していましたが、それを勝てたのはいい入りになったと思います。今日の対戦相手、帝京平成さんには1Q(27-29)やられてしまいましたが、タフショットでも入れられた場面、自分たちのディフェンスが崩壊して決められた場面、それぞれ違う状況を分けて考え、止められる部分はしっかり止めよう、とミーティングでも話しました。次の試合に向けて活かしたいです」

─3月の六大学リーグの時点で、雰囲気の良さのようなものを感じました。

「試合に出ている人、出ていない人、そこに関係なく、法政のバスケットボールを全員がやろうということで、一丸となってやれています。ベンチに入っていないメンバーでも、法政のバスケットできる人はもちろんいますし、対戦相手の対策をしてくれている人もいたりして。そういった中で全員がリーグ戦に勝とうという気持ちで戦っているところで、一丸となれているという感覚です」

─キャプテンとしてはどのような意識がありますか?

「去年もそうでしたが、自分は元々そこまで試合に絡むという選手ではありません。でも、試合に出る人、出ない人に関係なく、各々がどうやったらチームに貢献できるかということを考えて欲しいと思っています。自分自身も去年は相手の対策をするチームに回ってやってきました。そういったこともおろそかにせず、ほかの選手にもやってほしいというのがあるし、そこで活躍すれば自ずとベンチ入りにもつながっていくということを、各々の選手にも伝えています。チームにおける自分たちの自分自身の役割というのを把握してもらって、そこで活躍してくれたらいいし、そういうチーム作りを考えています。

昨年の人にキャプテンをぜひやって欲しいと言われ、『そこは任せろ』ということでやらせていただいています。本当はそんなに強くないんですが、任せて頂いたのでしっかりやりたいと思います」

─この先、上位チームとの対決が続きます。大事にしたいことは。

「今年のスローガンでリバイヴ(Revive)という言葉を掲げています。法政は強い時代もあり、監督の佐藤さんの代もいい成績を残しています。そうした強い法政を取り戻す意味でも、リバイヴで蘇りというスローガンにしました。そして、これまでの伝統をつないでいくということもあるけれども、自分たちもまた新しい伝統を作って勝ってきたいです。

来週以降、激戦が続いていきます。上位に入ってくるであろうチームと対戦していくので、もう一度気を引き締めて、この最初のように連勝の流れを受け継いで頑張っていきたいと思っています」

【2023六大学リーグ】法政大が全勝で第4回大会以来の優勝を決める(2023.3.21)


【INTERVIEW】「学ばされている部分がある」ゆるみをなくし、チームとしての成長を目指して/#25鍋田隆征(国士舘大・4年・主将・PG)

昨年は1部リーグで奮闘した国士舘大。今季は再び2部で昇格を目指す立場にある。得点力や2名の留学生など、サイズや人材は豊富だが、やるべきことを相手にやられて、反省が見える序盤戦になっている。ここから意識を高め、強度の高いバスケットができるかどうかが大切だ。

─ここまでのリーグ戦、連勝できていますがいかがですか?

「でも今日の順天堂大戦も、前の明星大戦も、自分たちの入りが本当に良くなくて、そこは気を引き締めてやらないといけないなというところです。特に順天堂大戦では接戦になり、なんとか最後に自分のシュートが入って良かったのですが、思い知らされた部分があります」

─甘さのようなものが出ているのでしょうか。

「自分たちが去年1部でやっていたという過信、他よりサイズが大きいというところに出ています。相手がそれに対してリバウンドやディフェンスもハードにやってきているのに、こっちがソフトになってしまっていて、それは本当にこの2試合で学ばされたところです。夏の間も、自分たちにはオフェンスに特化した選手がいないし、1対1はそんなにできないので、とにかくディフェンスからブレイクで点を取るということを意識して練習してきましたが、でもそれを全然出せていません。ディフェンスをしっかりやらないとブレイクは出ないので、それをもう一度意識し直さないといけません」

─キャプテンを今年努めます。メンバーとしてはあまり変わらないチームですが、何を大事にしていますか?

「キャプテンとしては、とにかく練習中は自分が一番声を出して、周りをやらせるように。練習が良くない時も集合させて、全員で同じ方向を向けるようにということですね。練習以外は最後まで練習に残ったりだとか、説得力を持たせるようにという所を考えています。ついて来てくれている後輩は多いと思います。

ただ、チームとして現状では、自分たちがこの2試合で得たものが何もない状態です。成長していけるチームじゃないと入れ替え戦に行けたとき、1部でやっていたチームには勝てません。このリーグ戦で成長できるよう、明日から内容にこだわってやっていきたいと思います」

#3佐藤や#10ダンテら、国士舘大は高さの優位もしっかり活かしたい。

好調の東京成徳大が東洋大を下しともに2敗で3位・4位

東京成徳大は5戦を終えて3勝2敗。初戦で青山学院大に金星をあげ、第4戦で強敵の駒澤大を追い込み、第5戦は東洋大を1点差で下した。今大会ではダークホース的存在となっている。昨年は3部から上がったばかりで苦戦したが、2部2年目となり、侮れない存在になっている。

東洋大順天堂大東京成徳大に破れ、東京成徳大と並んで3勝2敗。

東京成徳大は#74筑井が安定した得点力を見せている。

7位以下は苦戦、ここからの巻き返しなるか

7位以下は勝率5割以下で、まだ伸び悩んでいる。

順天堂大が2勝3敗で7位、それ以下は1勝4敗で上武大学、玉川大学、明星大学、関東学院大学が並ぶ。調子の上がりきっていないチーム、下級生主体のチーム、昇格組などのチームがここに位置する。また、今季から2部の帝京平成大はまだ白星がない。まだ序盤戦だが、試合に慣れていくことで修正と改善を重ねたい。

【第5節終了/勝敗】

国士舘大学  5勝0敗
法政大学   5勝0敗
青山学院大学 4勝1敗
駒澤大学   4勝1敗
東京成徳大学 3勝2敗
東洋大学   3勝2敗
順天堂大学  2勝3敗
上武大学   1勝4敗
玉川大学   1勝4敗
明星大学   1勝4敗
関東学院大学 1勝4敗
帝京平成大学 0勝5敗

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