【関東リーグ2023】リーグ初戦、昨年優勝の白鷗大をはじめ上位チームを中心に白星スタート(第1戦/2023.8.26)

2023関東リーグ
日本大は主将#8陳岡がリーダーシップを見せる。個々の能力の高さを結果につなげたい。

関東大学リーグは上位リーグが開幕。1部リーグは国立競技場代々木第二体育館、日本体育大学世田谷キャンパスに分かれての開催となった。

初の1部に挑む江戸川大と山梨学院大の2チームは黒星スタート

今大会、創部初の1部リーグに挑むのが、江戸川大山梨学院大の2校。昨シーズン、山梨学院大は新人戦(3月)と春のトーナメントでベスト8に食い込む活躍を見せ、江戸川大はその山梨学院大を2部リーグで倒して、首位で1部リーグへと駆け上がった。

注目の初戦となったが、昨年の下位チームは上位チームとの対戦からスタートするため、必然的に厳しい戦いになった。

江戸川大は昨年度のリーグチャンピオン白鷗大と対戦。互いにディフェンスが持ち味のチームであり、激しいぶつかり合いは1部リーグ上位相手でも遜色なかった。また、#1ジャキテェ(4年・F)の機動力の高いプレーに、#14郷原(4年・SG)、#13大出(3年・SG)のスリーポイント、#10坂本(4年・PG)のプッシュなど持ち味が出て、一時は試合をリード。しかし、白鷗大もチーム合計13本のスリーポイントが決まるなど、アウトサイドが好調で、後半は流れを握った。85-75で敗戦となり、「アップセットを狙ったが甘くなかった」という粂川監督だが、磨いてきたディフェンス力が1部でも通用するところを見せ、次戦以降も注目だ。

江戸川大#1ジャキテェは22点12リバウンドと奮闘。

山梨学院大大東文化大を相手に苦戦となった。立ち上がりに#2カボンゴ(3年・C)が2ファウル、大東文化大のディフェンスの前にタフショットが続き、一気に水を空けられる展開に。ペイント内での勝負が難しいところ、外から打つ形が増えてしまうが、確率が上がらず89-67。次戦に向けて修正の多い船出となった。

エース#67武内(4年・SG)へのマークは厳しいが、それは予想されていたことでもある。初戦は#46河田(4年・SF)、#64山田(4年・PF)らがなかなか当たってこず、インサイドでもファウルトラブルとなって苦労した。#90野溝(2年・PG)、#5中村(1年・PG・福岡第一)らガード陣がペイントに切れ込んで奮闘したが、山梨学院大の持ち味であるディフェンスと、高いアウトサイド精度といったところを1部相手にどこまで効かせられるかが、今後の勝敗を左右するだろう。

山梨学院大は#67武内、#46河田、#64山田、#2カボンゴ、#68高橋ら、3部から駆け上がってきた4年生たちの集大成が見られるか。

筑波大を圧倒した日本大が白星発進#3米須が13ヶ月ぶりにコート復帰

日本大は初戦で筑波大と対戦。筑波大は#34三谷、#13星川らを、日本大は#6野口、#13泉が欠場となり、互いに全員揃わない中での試合となった。1Qは互いのディフェンスを破れない時間帯が続くが、日本大は1Q5分に#3米須(3年・PG)をイン。そこからボールが回り始め、対する筑波大は#31小川(3年・PG)が2ファウルとなりベンチへ。日本大は#81宮城(3年・PF)のブザービーターで14-5とした。2Qも日本大が10点程度の差を維持、終了時には#10新沼(3年・PF)が再びのブザービーターで29-17とすると、後半は筑波大に詰め寄らせることなく、62-44と大差をつけて初戦勝利。幸先のいいスタートを切った。筑波大は自分たちの持ち味を出せず、2戦目以降の修正は必至となった。

昨年の新人インカレのプレ大会で膝を負傷し、1年間の離脱を余儀なくされた#3米須が、ついにコートに戻ってきた。Bリーグの特別指定期間で負った肩の脱臼からの完全回復途上でのさらなる大怪我は、自身にもチームにも大きなショックとなった。長いリハビリを経ての復帰に、喜びもあるが「不安はあった」という。様子を確かめながらのプレーになったが、18分のプレーでアシストは6。彼だからこその絶妙のパスを繰り出して得点に貢献した。この先、試合に馴染んでコートで躍動する姿を楽しみにしたい。

#3米須は肩にサポーターはあるものの、身体は問題ないという。この先のプレーが楽しみだ。

このほか、1部リーグは日本体育大、東海大、明治大、専修大などが初戦白星スタートをきった。

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