第66回関東大学バスケットボール新人戦は準決勝と順位決定戦が行われ、早稲田大と東海大が決勝進出を決めた。白鷗大と日本大は3位決定戦へ。
また、順位決定戦に勝利した大東文化大と江戸川大が残り2枠の新人インカレへの出場権を手にし、5位決定戦へ進んだ。神奈川大と中央大は7位決定戦に回った。
早稲田大が終盤の競り合いを制して白鷗大を下す
準決勝第1試合、早稲田大と白鷗大戦はタイプの異なるチーム同士、互いの良さを出し合う見ごたえある戦いとなった。
開始早々、白鷗大は#34トンプソン(1年・SG・福岡第一)がスリーポイントを決め、その後も立て続けにシュートを沈めた。早稲田大は白鷗大のディフェンスの前に楽にシュートは打てず、ここまでのようなハイスコアな立ち上がりではないが、ディフェンスから巻き返して#12松本(2年・SF)のスリーポイントが決まると22-21と逆転。
2Q、早稲田大は#1南川(2年・SF)のスリーポイントや#18宮本(1年・PG・福岡第一)からの縦パスで速攻が決まるなど、早稲田らしい展開でリード。#18宮本はスリーポイントも決まった。白鷗大は#77八田(2年・G)がアタック、スリーポイントも決めて踏ん張り、前半は早稲田大リードながら1点差の45-44。

3Q、早稲田は開始2分で#19野津(1年・F・藤枝明誠)が4ファウルに。交代した#10今村(2年・SF)がスリーポイントを決めて不安を払拭するが、チームではファウルが続き#12松本もファウル4のファウルトラブルに。白鷗大は#32内田(2年・F)のバスケットカウントが決まると流れができはじめるが、それでも早稲田大は#12松本のスリーポイントと#1南川のレイアップで同点に戻し譲らない。白鷗大は再三フリースローを獲得して優位に立ちたいところだが確率が悪く、リードは2点の66-68で4Qへ。
4Q、早稲田大は#32木村(2年・SG)と#12松本のスリーが続き逆転。白鷗大は#23チネドゥ(1年・C・高山西)のインサイドで取り返す展開が続く。互いにスリー、速攻とやり合い、終盤まで1点を争う状態になるが、残り3分20秒、早稲田大#1南川のスリーポイントで早稲田大は5点のリードに。追う白鷗大は残り1分25秒、#21福本(2年・SF)のスリーポイントが決まって流れを引き寄せたいが、#23チネドゥが得たフリースローを2本落としてしまう。残り32.7秒、#21福本のオフェンスリバウンドで白鷗大は95-92と3点差に迫るが、残る時間では追いつくまでに至らずタイムアップ。早稲田大が競り勝った。

高確率のスリーポイントと早い展開を武器にハイスコアリングゲームを仕掛ける早稲田大と、インサイドに留学生の強みを持ち、選手をまんべんなく使っていく白鷗大は正反対のスタイルを持つ。こうした場合、どちらの特性が相手よりよく出るかが勝負を分けるが、勝負どころでシュートを決めた早稲田大がわずかに上回り、勝ちを手にした。少数精鋭の早稲田大はこの試合では#12松本、#1南川、#32木村がフル出場。#12松本は4ファウルにまで追い込まれており、まさにぎりぎりの勝利だった。連戦で疲労はたまっているはずだが、決勝でのパフォーマンスにも注目だ。
敗れた白鴎大は大東文化大との厳しい戦いを制したが、この試合ではあと一歩足りず。しかし大学の公式戦がほとんど初となる1年生が数多く躍動し、この先の希望を感じさせた。
東海大は激しいディフェンスで日本大をシャットアウト
東海大は日本大に対し、1Qから激しいディフェンスで当たり、ポイントゲッターの#7ポール(1年・C・別府溝部)や#46村田(2年・PG)に簡単にシュートに行かせず、1Qから10点のリードに成功。そのまま優位に試合を進めて86-61。日本大は前半から大きく差をつけられたが、後半にはベンチメンバーも入れ替わり出場させて粘り、3Qには13-23と東海大を上回るところを見せて健闘した。
東海大はこれで優勝に王手。#1渡邊(2年・PG)や#12十返(2年・SF)を筆頭に、2年がチームをまとめて一体感あるバスケットを展開している。「自分たち2年生が崩れたらゲームにならない」と責任感を見せる#12十返。勝ちたいという気持ちが随所に見えるパフォーマンスや声掛けをしているが、自分たちの力を証明したい気持ちや注目されているプレッシャー、何かを成し遂げたい思いなど、さまざまなものが混じり合い、原動力になっているという。勝てば連覇の数は「3」となるが、これまで東海大は2連覇が最高で3連覇は達成したことがない。決勝の行方が見逃せない。

大東文化大と江戸川大が5位決定戦へ
順位決定戦の2試合はまず大東文化大が中央大を下した。サイズで勝る大東文化大が終始優位に立つ展開となり、中央大はファウルトラブルにも見舞われて苦しい展開だった。終盤は#7平原(2年・PG)のシュートで食い下がるところを見せ、68-87。

江戸川大と神奈川大の順位決定戦は1Qの出だしから激しい攻防となり、厳しいディフェンスの応酬に。1Qは22-17と江戸川大がリードし、2Qも数点差の争いが続いた。神奈川大は#5保坂(2年・SG)を中心に得点していくが、江戸川大の#99ロードプリンス(2年・C)の高さには攻守で対抗しきれない場面も多い。
前半は40-39で終了し、3Qも競り合いが続く。江戸川大は#99ロードプリンスがゴール下で強さを発揮してわずかにリードを保つが、神奈川大は#5保坂のスリーポイントや#3山口(1年・PG・福岡第一)のバスケットカウントなどで何度も同点や逆転を繰り返し残り3分はシーソーゲームになった。60-61と神奈川大が1点リードで4Qに入ると、残りの10分も互いに一歩も譲らない展開が終盤まで続いた。残り3分、神奈川大のディフェンスはより激しさを増し、インサイドにボールを入れさせない。2点を追う江戸川大は#18小野(2年・F)が残り1分に値千金のスリーポイントを沈めて逆転。ここから互いにタイムアウトを取り合い細かなゲーム展開となるが、神奈川大は残り38秒で得たフリースローを#99三村(2年・C)が2本落としてしまう。残り時間、再びディフェンスからチャンスを得て最後のオフェンスチャンスを獲得した神奈川大だが、シュートを打ちきれずタイムアップ。71-70で江戸川大が競り勝った。



