【2024関東リーグ1部/REPORT】白鷗大が全勝を守り、1敗で4チームが続く(第4戦〜5戦/2024.8.31,9.1)

2024関東リーグ
第5戦の東海大戦で速攻からのダンクを叩き込んだ日本第#12コンゴロー。

全勝チームは白鷗大学のみ、日本大・東海大・大東文化大・日本体育大が1敗で続く

1部リーグ線は5試合を終えて全勝は白鷗大の1チームのみになった。続く1敗は4チーム。日本大は白鷗大に、日本体育大は東海大に、東海大は日本大に、大東文化大は白鷗大に、とそれぞれライバル相手にわずかに及ばず1敗がついて並んでいる。専修大は2敗でそれを追い、上位争いはまだ混戦だ。

第4戦では東海大が堅固なディフェンスで日本体育大を破る

全勝同士が4戦目でぶつかった戦いは、立ち上がりは東海大のディフェンスに阻まれて日本体育大の攻撃がうまく展開できなかった。注目のインサイドは日本体育大の#23ムトンボ(4年・C)に対し、東海大は#25ムスタファ(1年・C・福岡第一)がうまく壁になりシュートやリバウンドで貢献。チームとしても日本体育大の持ち味であるスリーポイントも打たせない。攻撃では#2轟(2年・PG)が7本のスリーポイントを決めて30得点を記録したのを筆頭に、バランスよく得点。日本体育大も#9大森(4年・SG)が21点の奮闘、#1コネ(2年・C)、#23ムトンボも粘るが、わずかに届かず72-76で東海大が勝利した。日本体育大はこれで1敗。

東海大#2轟は日本体育大戦で30得点。今季は春から好調で、特に得点面でチームを牽引している。

第5戦は日本大が東海大を圧倒し、東海大は初黒星

第4戦で全勝同士の対決を制した東海大は、翌5戦でうって変わって日本大相手に苦しんだ。東海大が立ち上がりからシュートの精度を欠いたのに対し、日本大は#12コンゴロー(4年・C)のインサイド、ディフェンスからの速攻、スリーポイントも気持ちよく決まっていくと、1Qで8-10。2Qも日本大が優位に試合を進めて25-42と前半で大きく差が開いた。後半の立ち上がりでも東海大は立て直すことができず、そのまま日本大はベンチメンバーも活躍して61-86での勝利。これで東海大は1敗がついた。

日本大#7新井は東海大戦で22点の活躍。スリーポイントも3本決まる好調ぶりだった。

第5戦、大東文化大は先行する中央大を捉えて逆転勝利

白星なしの中央大は、大東文化大相手に前半はスリーポイントが当たった。小柄で動きの機敏な中央大のガードに対し、前半は大東文化大のディフェンスの足がついてこない。インサイドでも優位に立てずに差が広がるが、ディフェンスが効いてくるとじわじわと追い上げ、前半終了時には43-40と逆転。後半は3Qに中央大が10点しか取れず、ここで差がつくと、70-84と引き離して大東文化大が勝利した。

中央大戦で20点の大東文化大#21富山。#3塚本が欠場したが、チームでカバーし勝利を収めた。

大東文化大#9田中は1年ぶりの復帰。「ここから試合に慣れて調子を戻していく」

昨年のリーグ直前に膝の怪我で1年間の欠場となった大東文化大#9田中(3年・PF)。ようやくの復帰となったが、今はまだ試合勘を取り戻している途上にある。怪我を負い、また試合に出られないというのはつらい状況で精神的にも追い込まれたが、周囲のサポートもあり、気持ちを切り替えてトレーニングに励んできた。

「練習に復帰したのは8月の頭です。練習をする時間が足りないまま公式戦に入ってしまったので、今はまだ試合に慣れていない感覚があります。ベンチからの出番になっていますが、アップのあとで一度身体が冷えていると、足がちゃんと動いてくるまでに時間がかかりますね。前半がうまくプレーできないのが課題です。だからこそもらったフリースローはちゃんと決めていかないとですが」

とはいえ、まだ復帰したばかりでもある。1巡目はしっかり試合に慣れていきたいという。

「今のところはスタッツをそんなに気にしていなくて、試合をこなして慣れていきたいです。2巡目に入ったら自分のプレーを出して、自分の成長を実感していけるようになりたいですね。そのため、毎試合毎試合、試合の感覚を戻して、プレーのレベルを上げていきたいなと思っています」

1年ぶりの試合だけに、すぐに元通りとはいかない。徐々に“らしさ”を取り戻していってもらいたい。

チーム全体では雰囲気は良く、先輩後輩関係なく言い合え、プレーに関しても手応えはあるという。一試合一試合での成長で「優勝を取れる」と確信し、積み上げていこうとしている。

拓殖大は第4戦で中央大との延長戦に突入し、これを制して2勝3敗

昨年は開幕7連敗でなかなか白星がついてこなかった拓殖大だが、今季は2戦目で山梨学院大に勝利し、4戦目で中央大と点の取り合いになる中、延長戦で粘りの勝利。5戦終了時点で2勝3敗の出だし。日本体育大相手には力負けしたような試合になったが、他は負けた試合でも大きな差はない。今季は4年生が多く、持ち味である高いシュート力だけではなく、粘り強さもある。2ヶ月でどのような戦いができるか、注目したい。

ボールへの勘がよく、勝負強さもある拓殖大#34大内。中央大戦では23点5リバウンドを記録。

筑波大は5戦目で初白星、5戦全敗は山梨学院大と中央大

筑波大は5戦目に山梨学院大を破り、初勝利をあげた。終盤は4点差にまで追い上げられるが、振り切ってようやくの1勝だ。#6副島(2年・C)、#7星川(2年・SF)がコンディション問題で欠場しており苦しいが、怪我の#98スヴェトリシック(2年・C)や代表活動で#14菅野(1年・PG・帝京安積)が不在の山梨学院大も条件は同じ。その中で両者粘ったが、筑波大に軍配が上がった。


【勝敗/5戦目終了時点】

白鷗大学    5勝0敗
日本大学    4勝1敗
東海大学    4勝1敗
大東文化大学  4勝1敗
日本体育大学  4勝1敗
専修大学    3勝2敗
神奈川大学   2勝3敗
拓殖大学    2勝3敗
明治大学    1勝4敗
筑波大学    1勝4敗
中央大学    0勝5敗
山梨学院大学  0勝5敗

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