【2024関東リーグ1部/第13戦】ホームゲーム開催の白鷗大学が延長戦の末に大東文化大を撃破、日本大は神奈川大に敗れ3敗目(2024.10.6)

2024関東リーグ
大盛り上がりとなった白鷗大と大東文化大の戦いは、観客も総立ちに。

関東大学リーグ戦は2巡目に入り、各大学のホームゲーム開催が本格化する。12・13戦は白鷗大学がホームゲームを開催し、盛り上がりを見せた。

神奈川大が#3山本のスリーポイントで日本大に劇的勝利

2位の日本大が7位の神奈川大に足元をすくわれた。

試合は立ち上がりから大きく差がつかないまま、最終盤までもつれた。1Qの途中に#12コンゴロー(4年・C)が足を痛めて一時ベンチに下がると日本大がやや安定感を欠き、神奈川大がリードする形で試合が進んだ。日本大は#10新沼(4年・PF)のスリーポイントやブロックなどの奮闘が光るが、一方で神奈川大は持ち味の激しい攻撃を主体に、日本大のスキをついてターンオーバーを奪う展開を何度も見せる。

日本大#10新沼のダンクもチームを盛り上げた。

互いに決定打が出ない状態でも神奈川大の勢いとスピードが勝り、後半には最大8点のリードに成功する。しかし日本大も激しいディフェンスで粘り、追い上げていくと4Q残り1分25秒に#10新沼のダンクで日本大がようやく逆転。しかし神奈川大は#5保坂(4年・PG)がドライブからのバスケットカウントで58-60と逆転し返す。さらに日本大は残り17.9秒、#4井上(4年・SG)が走って同点に戻した。最後のポゼッション、神奈川大は#3山本(3年・PG)が倒れながら放ったスリーポイントが残り2.3秒で沈み、仲間たちも大歓声。日本大は残り時間、最後のパスが#10新沼にわたるが、放ったスリーポイントはやや体制が崩れネットは通過せず。60-63で神奈川大が金星を挙げた。

#3山本の劇的スリーに#5保坂らチームメイトが駆け寄った。

互いに譲らない白熱の展開は延長で流れを握った白鷗大の勝利

白鷗大はホームゲーム1戦目の明治大に勝利し、2戦目は大東文化大を相手に迎えた。

互いにディフェンスを軸とするライバル同士の戦いは、1Qから接戦となる。立ち上がりは#20根本(4年・G)のスリーポイントで白鷗大が会場を沸かせるが、前半は大東文化大が#39アブドゥレイ(3年・C)の高さが生き、アグレッシブな攻撃がいい方に出て、わずかにリード。後半も大東文化大がそのままリードを保って試合を進めるが、4Qの序盤に#88佐藤(3年・PG)の連続得点でようやく白鷗大が逆転。ここからも激しい攻防が続き、大東文化大も#25山内(4年・SG)のダンクや#39アブドゥレイのシュートで一進一退の展開となる。白鷗大は#20根本や#4佐伯(3年・SG)のシュートでリードを奪うが、大東文化大も#25山内のスリーポイント、#77松尾(4年・SG)のシュートで取り戻す。残り1分を切り、大東文化大は#25山内のシュートで2点のリードとなるが、#36ポーグ(4年・F)が返し、同点のタイムアップ、延長戦に入った。

大東文化大はエース#25山内が最後まで攻めた。

残り5分、開始早々流れを作ったのは白鷗大#20根本。スリーポイントが決まるとその後#25モンガがフリースロー、リバウンド争いからのタップを押し込んだ。大東文化大は守られてオフェンスがなかなか形にならない。最後まで打っていくが83-76と白鷗大が差を広げ、ホームで勝利を飾った。

どちらに転んでもおかしくない試合だったが、最後に白鷗大の攻守が勝った。白鷗大はこれでホームゲーム2連勝。一方、大東文化大は今リーグ3度目の延長戦となったが競り負ける痛い敗戦となった。

延長の最初にスリーポイントを決め、笑顔の白鷗大#20根本。

応援の盛り上がりがホームゲームの醍醐味

ホームゲームが定着してきた白鷗大は、今年も学生や家族らが大勢応援に詰めかけた。会場に流れる音楽に合わせて紙製のハリセンでリズムを取るなど、Bリーグの宇都宮がある地域だけに観客も応援慣れしていて、ノリの良さがある。

学生の応援団が大いに会場を盛り上げるのも、白鷗大のホームゲームの面白さ。仮装をして応援したり、手製の大きなボードを掲げたりして、対戦相手のフリースローの注意をそらせようとするシーンでは、実際にシュートが落ちると歓声が上がった。

試合終了後はこの試合のMVPに選ばれた#20根本、主将の#34小畠、そして網野監督が挨拶し、選手たちが場内を1周してホームゲームは終了。最後は応援に来てくれた人たちとのなごやかに会話を交わすなど交流しながら、2024年のホームゲームは幕を下ろした。

リーグ戦はまだ半ば、まだまだ応援が必要とMVPの挨拶を行った#20根本。
試合後は場内を一周し、観客に挨拶。
選手の個性が光るポスター。今年はトレーディングカードなどグッズも各種販売されたが、早い段階でほぼ売り切れになった。
#25モンガ、#25佐藤両名の等身大ボードと、白鷗大から選出された代表選手たちのユニフォームも展示。

白鷗大会場の残りの1試合、筑波大明治大戦は、筑波大が立ち上がりからアグレッシブに攻めて勝利した。一時は明治大が20点差から4点差にまで追い上げるが、そこから再び引き離された。筑波大は#1福田(3年・SF)が負傷により、この週よりリーグ戦を離脱となった。12、13戦は#13星川(2年・SF)が不在となったが、1勝1敗で9位は変わらず。

筑波大は#14坂本がアグレッシブに奮闘し、チームハイをあげた。

また、もう一会場の日本体育大会場では、東海大専修大と激しく競り合うが、最後は東海大が僅差で勝利した。この結果、1位日本体育大、2位東海大の順位は変わらず。全体では日本大に3敗目がついて順位が後退したが、現状は1〜4位が上位争いを繰り広げている。

【勝敗/13戦目終了時点】
1位 日本体育大学  12勝1敗
2位 東海大学    11勝2敗
3位 白鷗大学    10勝3敗
4位 日本大学    10勝3敗
5位 専修大学    8勝5敗
6位 大東文化大学  7勝6敗
7位 神奈川大学   6勝7敗
8位 明治大学    5勝8敗
9位 筑波大学    4勝8敗
──2部入れ替え戦進出ライン──
10位 拓殖大学    4勝8敗
11位 中央大学    1勝12敗
12位 山梨学院大学  0勝13敗

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