【2024関東リーグ/入れ替え戦】青山学院大が2連勝で1部復帰、関東学院大も2部復帰を決める(2024.11.6)

2024関東リーグ
青山学院大が拓殖大を下し1部昇格。

入れ替え戦2日目、1部入れ替え戦はまず青山学院大が連勝で拓殖大を下し、2年ぶりの1部復帰を決めた。残りの1部入れ替え戦は第3戦で決する。また、2部入れ替え戦は関東学院大が2部復帰を決め、埼玉工業大が3部降格。それ以外は現ディビジョンに残留となった。

【試合結果】
◆1部入れ替え戦
山梨学院大学(1部12位)73(18-21,22-16,17-25,16-27)89早稲田大学(2部1位)
拓殖大学(1部11位)55(10-24,10-17,19-12,16-15)68青山学院大学(2部2位)
明治大学(1部10位)57(19-10,18-28,12-11,8-24)73法政大学(2部3位)

◆2部入れ替え戦
埼玉工業大学(2部)63(14-20,16-18,12-18,21-12)68関東学院大学(3部)
立教大学(2部11位)96(20-21,16-16,28-4,32-23)64國學院大學(2部2位)
明星大学(2部10位)78(14-15,14-15,26-12,24-9)51東京成徳大学(3部3位)

青山学院大学 1部昇格
拓殖大学   2部降格
立教大学   2部残留
明星大学   2部残留
関東学院大学 2部昇格
埼玉工業大学 3部降格
國學院大學  3部残留
東京成徳大学 3部残留

【1部入れ替え戦】2戦目は早稲田大が逆襲し、1勝1敗で3戦目へ

1部・山梨学院大2部・早稲田大の2戦目は早稲田大が取った。

1戦目では山梨学院大が1Qで抜け出したが、2戦目は互角の立ち上がり。山梨学院大が内外決めれば、早稲田大も同様に返して18-21。2Qの立ち上がりに山梨学院大が追いつくと、互いに我慢のしあいになる。山梨学院大は早稲田大のディフェンスを崩せずに点が止まり、その間に早稲田大の内外のシュートが決まる。しかし山梨学院大も粘って#98スヴェトリシック(2年・C)のゴール下や#9齋藤(2年・PF)、#14菅野(1年・PG・帝京安積)のスリーポイントが決まり逆転。40-37の山梨学院大リードで前半を終えた。

3Q、早稲田大は#18岩屋(3年・PG)の連続スリーで逆転。しかし山梨学院大も返してシーソー状態になるが、早稲田大は#7堀田(3年・SG)のスリーが当たってきてリードを得ると3Qは56-62と引き離しに成功。4Qは早稲田大がゴールへアタックしていくのとは反対に、山梨学院大はきれいにシュートが打てず、なんとかフリースローをもらっていく状態。早稲田大は#6三浦(2年・F)のペネトレイト、スリーポイントで残り4分半で12点のリードに成功した。その後も早稲田大が確実にシュートを決め続けて73-88。1勝1敗となった両者は3戦目で雌雄を決する。

早稲田大は#7堀田のスリーポイントが5本と当たった。

【1部入れ替え戦】青山学院大が連勝で2年ぶりに1部復帰を決める

1部・拓殖大2部・青山学院大の2戦目。青山学院大のリズムで試合に入った。#35オドゲレル(3年・SG)や#12広瀬(2年・SF)のシュート、ゴール下で#25星賀(3年・SF)も得点。一気に10点近い差をつけた。拓殖大は守られてシュート精度が悪く、リバウンドも押さえられて10-24と大きく遅れを取った。2Qも流れは大きく変わらない。青山学院大のゾーンを取り混ぜたディフェンスを崩せない拓殖大はシュートを打たされる形になり、確率が上がらない。一方の青山学院大は内外ともに面白いように決まると20-41ダブルスコアで前半を終えた。

3Qも青山学院大のリードは変わらず。拓殖大は終盤にようやくシュートが入ってきて、4Qになると得点が続くようになる。残り7分で10点差にすると青山学院大のシュートが落ちてきたところを必死のディフェンスを続け、残り5分半で点差を6に。しかしそこからの決定打が出ず、ターンオーバーが続くと、青山学院大が#7進(4年・SF)の速攻からのダンクで残り2分半に再び10点差に差を広げるとそのまま切らさずタイムアップ。青山学院大が2連勝で1部復帰を決めた。

青山学院大は#35オドゲレルがアグレッシブなプレーで立ち上がりにリズムを作った。

【INTERVIEW】「1部に上げることだけを考えて同期とやってきた」見事な連勝で1部復帰/#7進 翔太(4年・SF)

1年時は1部に在籍し、豪快なリバウンドやスリーポイントなど、幅広いプレーを見せた。しかし翌年2部に降格。チームとしても個人としてももがいた2年を経ての1部復帰となった。大学の4年間はプレーがレベルアップするだけではなく、人としての成長が選手を大きく変える。今季はチームとして、進個人としてもひとまわり頼もしくなった姿が見られたシーズンとなった。残すインカレで集大成を見せて欲しい。

─非常にいい2試合でした。

「やはり入れ替え戦は雰囲気がすごく重くて、相手も負けたくないでしょうし、僕らも上がりたい。だから今までのリーグ戦とは違った雰囲気で試合をさせてもらったんですけど、今までの中で一番、気持ちの入った試合でしたし、率直に言うと嬉しいし、楽しかったっていうのが感想になります」

─拓殖大のやりたいことをほとんどやらせない2試合だったなと思います。だいぶスカウティングして対策したように見えます。

「そうですね。学生コーチが、リーグ戦が終わって中一日ですごく一生懸命スカウティングしてくれて、それを僕たちは聞いてやるだけでした。本当に学生コーチの2人に感謝しています」

─2部リーグ戦も今年はすごく熾烈な争いだったと思いますが、どうでしたか?

「バイウィークに入るまでが3勝3敗という結果で終わってしまって、チームとして落ち目だったんですけど、そこで去年と違って、またチームの中でコミュニケーションを活性化することで、みんながいろんな自分の言いたいことっていうのも言える環境を作れたと思います。それで修正して行く中で、どんどんチームが強くなっていけたので、僕たちにとっていい経験ができたリーグだったと思います」

リーグ戦で見せたダンク。進が決めるとチームも大いに盛り上がる。

─去年はコミュニケーションが足りなかったということでしょうか?

「去年は他責にしてしまう部分がすごく出てしまっていて、今年はそれはやめようと決め、1年間のシーズンをはじめました。そこが一番大きな去年との違いだと思います」

─ベンチの雰囲気もリーグ戦ではずっと良くて、よくまとまっているなという印象ではありました。

「代表的な選手でいうと9番の上野山とか15番の能代とかがベンチいる時間、自分のやるべきことっていうのをしっかり把握して、声出しを続けてくれました。僕たちはベンチ帰ってきてそこに乗っかるだけだったので、そこは本当にもう後輩に感謝しているし、その雰囲気を作ってくれたベンチメンバーには本当に感謝しています。特にバイウィーク前に駒澤大に負けたあと、ベンチもサポートしようという働きかけがあったので、そこから多分意識して、みんなで声出すようになったのもあると思います」

リーグ戦山場のひとつだった江戸川大戦に勝利。

─この4年間、2年目からは多分ずっと苦しかったと思うんですが、よく頑張りましたね。

「やはりチームを1部に上げたいっていう、そこだけでした。落ちてしまったものはしょうがないので、本当に勝って終わりたいっていうところだけを同期で話してやってきました。そこはもうぶれることなく、結果が今年出せました。新監督にも感謝だし、そこは本当に嬉しいです」

─竹田HCは進選手に本当に活躍してもらいたいと思っていたようです。

「自分としてはリバウンドの部分はチームに貢献できたかなというふうに思うんですけど、すごく点を取る試合とそうじゃない試合があって、そこは迷惑をかけました。1年生の頃からメンタルが不安定だったところもあって、今もまだまだなのかなと思うので、インカレまでの1カ月間でもっと自分自身も成長しないといけないと思います」

─1年生のときはむしろ1部リーグでインサイドでも活躍して、多分先輩たちは頼もしかっただろうなという印象でした。

「それは先輩たちが1年生だからどんどんやっていいよという環境を作ってくださったおかげだと思います。おかげでのびのびできたと思うんです。学年が上がっていって自分が最上級生になってみると、チームのこと考えなきゃいけなくなりました。今は1年目とはちょっとプレースタイルは違っていますが、今も竹田さんの元でのびのびバスケットボールをさせていただいているので、そこは本当にもう今の環境に感謝しています」

入れ替え戦ではゴール下でディフェンス面で奮闘を見せた。

─アンダーの代表に入ったり、いろんな経験してきた4年間だったと思いますが、大学の4年間は進選手にとってどのような時間でしたか。

「一番は、バスケットボールもそうですけど、人としてすごく成長できる機会が多かった場だと思っています。やはり1年生の頃は、先輩にお前がやっていいよという風に言われたので、本当に何も考えずにやれたんですが、代表とかに行くと、自分よりももっとうまい選手たちがいっぱいいて、そこで自分がどう戦わなきゃいけないかっていうのを痛感させられたっていうのがあります。昨年は李相佰杯のメンバーに呼んでいただいて韓国に行きましたが、本当に何もできずに帰ってきたので、この悔しさをどうチームに還元するかっていうのを考えることになりました。人としての成長という面ですごくいろんな経験をさせていただいた4年間だったと思います」

─インカレまで1カ月もありませんが、どんなところを大事にやりたいですか?

「今のチームの雰囲気っていうのはもちろん大事ですが、バスケ云々というよりはもう、楽しんで自分たちがやってきたバスケットボールをやるっていうのを徹底して、インカレまで練習していきたいなと思っています」

─竹田HCがきてくださったのも、新しい変化でしたね。自分は何もしていないとおっしゃっていましたが。

「それは謙遜だと思います。竹田さんは声かけの部分もある程度自分たちに任せて頂いていました。ちょっと自分たちだけだと調子に乗りすぎちゃう部分もあると思うんですけど、そういう雰囲気作りっていうのは本当に竹田さんのおかげで、とてもいいモチベーターになっていただいています。竹田さんが来てチームの雰囲気もガラッと変わりました。去年は去年でいいところはあったと思うんですけど、今は自分たちのバスケットボールを自分たちで考えてっていう主体性という部分では、すごく成長させていただいているところで、そこはもう本当に良かったと思っています。この調子で最後までいい形で戦えるように頑張ります」

昇格を決め、主将の#2漆山と抱き合った。

【1部入れ替え戦】法政大が粘り強いディフェンスから1勝を返し勝負はタイに

1部・明治大2部・法政大の戦いは、1Qは明治大がリードするが、2Qに法政大がゾーンに切り替えたタイミングでリズムを崩し、追い上げられる。法政大は2Qの終了間際に#10坂本(3年・PF)のスリーポイントが決まり37-38と逆転して前半終了。

3Q、互いに得点が入らず長く停滞が続く。明治大は#60武藤(2年・SF)や#7伊藤(4年・PF)のシュートでなんとか抜け出そうとしたところ、法政大も終盤にリバウンドを頑張り、#25鍋田(2年・PG)のスリーポイントが決まって49-49の同点で4Qへ。

4Q、法政大はディフェンスで粘り明治大にゴールさせない。一方オフェンスでも決めきれないシュートが続くが、法政大が#0杉信(3年・PG)、#25鍋田らが走ってねじ込み、わずかにリードを保つ。しかし互いに得点が伸びないまま試合は終盤へ。ターンオーバーが続く中、残り2分半に法政大#7本山(3年・PG)のスリーが決まり法政大が7点のリード。明治大はタイムアウトで修正をはかる。残り2分、シュートがことごとく外れる明治大は#35越田(4年・SG)のスリーポイントがようやく決まるが、その後テクニカルが出て法政大がフリースローを獲得。さらに#7本山2本目のスリーポイントで9点のリードに成功する。さらに法政大のディフェンスリバウンドから前へ走った#25鍋田がアンスポーツマンライクファウルを獲得するなど、流れが法政大に傾き、57-73で試合終了。明治大は悪い流れから挽回できずに終わり、勝負は第3戦に持ち込まれた。

法政大#7本山が勝負どころでスリーポイントを沈め叫ぶ。この試合6本のスリーポイントを決め、28得点。

【2部入れ替え戦】関東学院大が1年で2部昇格、立教大・明星大は2部残留

関東学院大が1年で2部復帰を決めた。

3部関東学院大が1勝しての2部・埼玉工業大との2戦目、前半から終始リードする展開で、3Qには10点以上のリードをつける展開に。4Qは42-56と14点リードから入った関東学院大だが、終盤は追い上げられて数点差になるが、逃げ切って2連勝。1年で2部復帰を決めた。埼玉工業大は1年で3部へと戻ることになった。

2部・立教大3部・國學院大の2戦目、1戦目は立教大が一気に抜け出したが、2戦目、1Qは互角の20-21。2Qも点差が開かずワンゴールを争う展開が続き前半は36-37で終えるが、3Q半ばから立教大の得点が続き3Q終了時には20点以上の差をつけ、4Qも余裕で試合を進めると96-64。最後は大差をつけ、立教大が2連勝で2部残留、國學院大は3部残留。

2部・明星大3部・東京成徳大は1戦目、明星大が逆転からの劇的シュートで先勝した。2戦目は前半こそ互角でやや東京成徳大リードで進むが、後半3Qに明星大が逆転。一気に10点差以上をつけると4Qは24-9と圧倒して2連勝。2部残留を決めた。東京成徳大は3部残留。

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