【2022新人戦】国士舘大に延長で勝利「フレッシュに勢いよく」を最後まで貫く/#13大出雅輝(江戸川大・2年)

2022関東新人戦

1部の国士舘大と対戦した2部の江戸川大が、オーバータイムの末に勝利を収めた。チームの持ち味であるディフェンスの激しさ、粘り強いリバウンドがじわじわと威力を発揮したが、その上で勝負どころの大事な1本を決めたのは、#13大出(2年・SG)。今回の新人戦ではキャプテンを務める選手だ。
持ち味は得点力。2Q終わりに沈めたスリーポイントは、点差を1点にして前半を終えたことで負担を軽くし、3Q最後のスリーポイントは、逆転してそのクォーターを終える1本で、集中力を持続する意味でも印象的だった。アウトサイドだけではなく、中へのアタックの積極性も光り、得点面でチームを牽引した。
粘り勝ちともいえる印象的な1戦になったが、新人戦らしくフレッシュに、かつ挑戦することを目指す。

─ 延長戦の末に勝利となりました。

1部のチームを相手で、挑む気持ちでやった結果勝利につながりました。

─ 3ヶ月前の新人戦もやはりベスト16で延長戦になり、あの時は負けましたが今回は勝ちましたね。

あの時は対戦相手が山梨学院大だったんですが、3部から上がってきたチームに負けてしまいました。そこから切り替えて頑張ってきて、今回1部のチームに勝てたということがすごく嬉しいです。

─ 立ち上がりから向こうの方が少しシュートは良い状態でしたが、どういうことを心がけてプレーしていましたか?

あちらは留学生がいなくて、ガードの渡久地君(#23)も出ていない状態でした。こちらとしてはペイントにどんどんアタックしていきましたが、そのペイントを突けたところが良かったんじゃないかと思います。

─ ディフェンスもかなりよかったと思いますが、いかがですか。

ディフェンスからブレイクを出す、というのが江戸川大学のスタイルなので、ディフェンスでは9番の大滝選手にどれだけスリーを打たせないか、というところを意識していました。全員が共通理解を持って、ディフェンスで挑んでいけました。

─ ミスが出てもいろんなところから「大丈夫だよ」という声が出ていましたが、みんながネガティブにならずにやり続けられた印象です。

1、2年生のチームなので、フレッシュに勢いよくやらないと、どんどん展開的にも重くなっていってしまいます。だから試合の中で切り替えて、自分たちで声を掛け合ったり、時には笑顔も出して、フレッシュな気持ちでやれた事がよかったと思います。

─ トーナメントから1ヶ月ほど間がありましたが、練習はしっかりやれましたか?

新人チームになると、やはり先輩たちより強度面で劣っている部分が多くあります。でもやっぱり「自分たちで何とかしなければ」という、気持ちで練習に取り組んできました。でも実は練習はそんなにうまくいっていたわけではなくて、1回戦の桐蔭横浜大の前は全然声も出ていなくて、粂川さん(監督)やコーチ、全員に怒られました。特に1年年がたくさんスタートで出ているんですが、その分、2年生の責任や立場というのが欠けていたのが原因です。そこで2年生が「もっと自分たちでやらないと」という気持ちを出してやって、この国士舘大戦に挑めたという状態だし、だからこそ勝つことができました。

─ 危機感を意識できたのがよかったというところでしょうか。1年生の河野選手(#31)なども素晴らしかったですが、2年生もリバウンドやディフェンスなどの粘りが素晴らしかったと思います。大出選手もシュートが見事でした。

外も中も、点を取ることが自分の役目だと思っています。その中で今日はターンーオーバーも多かったのは反省です。少し力んで感覚を掴めない部分もあったんですが、1年生の河野はもちろん、2年生のトリスタン(#40土田)や井上(#55)が、自分の役目をしっかりできていたのが良かったと思います。

ゴール下で #40土田(左)や#22大塚(右)など、皆が身体を張ってみんなが粘った。

─ 新人チームキャプテンとして意識していることはありますか?いいシュートを決めても平然としているので、落ち着いた選手だという印象を受けました。

気持ちをうまく伝えづらいところがあるので、話すことが重要だと考えて、みんなに声をかけるようにしています。顔はそうですね(笑)。もっと気持ちを出していきたいです。

─ 次は日本大学が相手になります。

相手は全員が大きく、優勝経験もあります。こちらとしては挑戦することが大切だし、自分たちは1部でプレーするのが目標なので、どんな相手でも“挑戦”ということを全員が共通理解として持って、戦いたいと思います。

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