【2022新人戦】「得点力を持ち味にしたスタイルでみんなを活かす」スタメンガードとしての責任を果たすために/#51一戸啓吾(日本大・2年)

2022関東新人戦
シュートを決めた一戸を、ベンチから米須が出迎える。

今大会はスタメンガードを務める#51一戸(2年・PG)。#3米須(2年・PG)がパッサーとして非凡なものを持つとしたら、一戸の持ち味は得点力。自分でも持ち味の違いを良さとしているが、新人戦を通してその力を発揮し、準決勝で12点、準々決勝でも15得点を決め、勝利に大きく貢献した。
一時はスコアラーは豊富だが、ガード不足で苦しんでいた日本大。だが、今や上級生はもちろん、この新人チームにも米須、一戸、下地といった選手が名を連ね、層が厚くなってきた。その分、激しい競争は起きているはずだが、それもいい方向に働いている様子が見える。勝負の行方はもちろん、この先のガードたちの切磋琢磨もまたチームの見どころになっていきそうだ。

─リードを守って、大東文化大に勝利となりました。

今日は玲音(#3米須)が出ないということだったので、昨日の反省についてみんなでミーティングをして、玲音の分までしっかりやろうと、決勝まで行こうと気持ちを入れてみんなで戦った結果だと思います。

─準々決勝の白鷗大との試合もいい試合だったと思いますが、反省点はどのような所でしたか。

昨日は入りのところが悪かったです。1Qとか3Qはターンオーバーから入ってしまって、追いつかれた部分もあったので、入りをしっかりしようということと、ディフェンスでは三線目のディフェンスがよくできていたので、それは継続しようと言っていました。今日は、リードはできたんですが、ところどころでターンーオーバーとか、リバウンドをしないとか、少し自分たちのミスで崩れている部分がありました。リードしているところでもう一段ギアを上げ、突き放すということを明日はしっかりやりたいです。

─スタメンガードとして大会に出ていますが、自分の中で手応えはありますか。

本来は玲音なんですが、次便は彼とは違うタイプのポイントガードなので、自分のプレースタイルを生かしていこうとしています。2年生なので責任感を持ちつつ、思い切りやることを心がけていますね。玲音はパスやアシストでみんなをお膳立てするタイプですが、自分のスタイルはスリーポイントも得意なので、得点力も大事にしつつ、狙いながら空いていたら味方にパスする感じです。新沼(#10)や泉(#13)丸山(#30)など、打てるメンバーがたくさんいるので、そういうことを考えながらやっています。

─今日は一戸選手のシュートが全体的に良かったですね。

思い切り打った結果だと思います。

大会を通じ、シュートは調子が良い。

─日本大はその日その日、いい選手が出てきて活躍している大会になっていると思います。チーム力みたいなものを感じますが、その要因はなんでしょうか。

練習中からしのぎを削ってみんなでバチバチやっています。誰が出てもいいように練習中も取り組んでいるので、誰かが駄目でも控えがいる、という安心感もあるし、どんどん交代してもスタートメンバーと遜色ない、プレーでつなぎをやってもくれます。そういう風に誰が出てもいい練習スタイルが、今の試合や昨日の試合でも、ほとんどが出られる現状になっていると思います。

─全体チームだと下級生が絡んでいくのはこれからだと思いますが、下級生チームにはそういういい切磋琢磨が行われているのが、好材料になっているんですね。一戸選手はトーナメントでも少し出番があり、これから全体チームにも絡みたいところだと思いますが、先輩にもガードは多いですね。

競争は厳しいですが、こういう、自分たちが主になっている大会で結果を残して、その後も同じように結果を出していきたいと思います。

─決勝に向けて。

前回決勝にいった松脇さん(B1琉球/2022-2023)の代は、確か逆転されて準優勝だったので、今回は気持ちを引き締めて、試合のスタートからしっかりとプレーしていきたいと思います。

【2022新人戦】日本大が5年ぶり、日本体育大が4年ぶりに決勝進出。両者による決勝は1983年以来(準決勝・2022.6.11)

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