【2022新人戦】東海大が同点から神奈川大を振り切り、緒戦突破(1回戦・2022.6.7)

2022関東新人戦
決勝点を決めて笑顔の東海大#3ハーパー。

3月の前大会から3ヶ月という短期間のインターバルを経て、2022年度の新人戦の本戦が6/6よりスタートした。3月はコロナ禍による特殊事情で1〜3部のみの参加だったが、今回は本来の形に戻り、それ以下の部で予選を開催。予選から棄権も多少出たものの、勝ち上がったチームを加え、全42チームにより頂点を争う。

序盤はまだチーム力に差のある対戦もあるが、本来の半分のチームとなる1・2年のみのエントリーのため、選手層によってはアップセットもあり得る。また、3月とは異なり、1年生はまだ入学して間もないこともあって、安定感よりはフレッシュな動きが見どころでもある。

7日は大田区総合体育館で8試合が行われた。1部の明治大は2部の関東学院大と対戦。明治大は2Qに9点と失速し、前半で関東学院大が大量リードを奪う形となったが、後半に明治大も追い上げる。前半の23点差から4Q残り5分には6点差にまで詰め寄る。しかしここで関東学院大は#8山口(2年・SF)、#6大野(2年・SG)らのスリーポイントシュートで再び明治大を引き離すと、2桁点差を保ったまま試合終了。80-70で緒戦を突破。

ほかに日本体育大、青山学院大、白鷗大など1部校が緒戦を突破した。

スリーポイントを決めた#6大野に向かっていくメンバー。関東学院大は明治大に追い上げられるが、逃げ切り勝利。

東海大VS神奈川大は残り50秒で同点、#3ハーパーの1本が勝負を決める

見逃せない戦いとなったのは、神奈川大と東海大の一戦。1回戦から1部所属のチーム同士の対戦となり、ワンゴールを争う勝負となった。

前半はやや東海大が優位に立つ。1Q、東海大は#3ハーパー(2年・PG)が開始5分で2ファウルとなるが、#18西田(2年・SG)、#26小林(2年・PG)、#38御林(2年・PF)ら全員がまんべんなく得点。17-20として2Qに入る。神奈川大はシュートの決定力がなかなか上がってこないが、#24中島(2年・SG)の外が続くと逆転し、その後はシーソーゲームに。しかし#3ハーパーの2本のダンクや速攻が出た東海大が前半は32-38とリードして終えた。

3Q、東海大は#3ハーパーが3本目のダンクを決め、会場をわかせる。神奈川大はシュートまで持ち込めず苦しい時間が続き、じわじわと離される。しかし終盤#35永沼(2年・F)のオフェンスリバウンドやスリーポイントが決まると、最後は#24中島(2年・SG)のブザービーター。10点近い差を4点にまで縮めて終了。

3本のダンクを決めた東海大#3ハーパー。

4Q、勢いの出てきた神奈川大は#3山本(1年・PG・飛龍)を起点に攻める。東海大は後半に入って外のシュートが悪く、またリバウンドでも神奈川大の#21阿部(2年・C)に支配される時間帯が続く。神奈川大は#3山本のフローターでQの半ばに逆転し、#5保坂(2年・PG)の速攻も決まった。苦しくなる東海大だが、ここから#18西田が波に乗る。神奈川大に逃げられるところをスリーポイントで捕まえ、このQだけで4本を沈める活躍。一方の神奈川大も#0都築(2年・PF)、#3山本のスリーに、#21阿部のゴール下で全く譲らず、残り51.3秒で69-69の同点。

ここから神奈川大は#5保坂が中へ切れ込むが、シュートはリングに弾かれる。このリバウンドを抑えたのは東海大。#3ハーパーがドリブルで切れ込んでレイアップをねじ込み、残り3.4秒で69-71。神奈川大は最後のオフェンスでサイドスローインから#5保坂がラストショットを試みるが、ゴールはならず。東海大がギリギリの勝負を勝ちきり、緒戦を突破した。

神奈川大は昨年からも試合に出ている#21阿部がリバウンドを量産。ゴール下でも大事な得点を決めた。

「自分をシュートで表現できて自信になった」東海大の次世代メンバーにかかる成長の期待/#18西田陽成(東海大・2年)

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