【2022インカレ・REPORT】激闘が続いた準々決勝、ベスト4が決定!左ブロックは白鷗大と大東文化大が勝ち上がる(準々決勝①/2022.12.9)

2022インカレ

ベスト4進出をかける戦いは、国立競技場代々木第二体育館へと移った。左ブロックは第1シードの白鷗大、第4シードの大東文化大が勝利。ライバル対決で準決勝を争う。中京大は大健闘で、名古屋学院大は怪我人の影響で差がつく結果となった。

【中京大VS大東文化大】立ち上がり好調の中京大を大東文化大が逆転

筑波大を破った中京大と、第4シード・大東文化大の戦いは、中京大がいいスタートを切った。両者ディフェンスを破れずロースコアな立ち上がりになるが、中京大がディフェンスから速攻、スリーポイントで流れを掴んで21-9と抜け出す。しかし終盤のフリースローを4本連続で失敗してしまうと、大東文化大に決め返されて点差を詰められ、21-14。

練習試合ではなんとか大東文化大学に勝っていたという中京大。このインカレでも素晴らしいプレーを見せた。

2Q、大東文化大のディフェンスが厳しくなると、中京大は攻撃を潰される場面が目立った。しかし大東文化大も簡単にはゴールを割れず、互いに得点の伸びが鈍い。一時は追いつかれた中京大だが、#28渡邊(2年・SF)、#12高村(2年・SG)のスリーポイントが決まると再びリードを取り戻す。しかし残り2分半に#36カミソコ(2年・C)が3ファウル目を吹かれベンチへ。大東文化大は#9田中(1年・PF・中部第一)の得点と#39トラオレ(1年・C・中部第一)、#34クリバリ(3年・C)の高さを活かす。しかし最後は#81森岡(1年・PF・福大大濠)がオフェンスリバウンドからの得点で中京大が38-35とリードして前半終了。

3Qも拮抗した状態で続く。中京大は#23古大内(2年・SG)3本目のスリーポイントが入るが、大東文化大は#9田中のオフェンスリバウンド、#34クリバリのシュートで粘ると、#12中村(4年・PG)のスリーポイントが入り、ここでようやく逆転。中京大はすぐさま速攻で取り返して一進一退となるが、残り約5分で#36カミソコが痛い4ファウル。ここから大東文化大は#7高島(4年・SG)のスリーポイントと速攻が決まり、52-57として4Qへ。

大東文化大#12中村のここぞのスリーポイントが効いた。

4Qはリードを握った大東文化大ペースとなる。中京大は攻撃を続けるがシュートが決まらなくなりターンオーバーから大東文化大に次々にシュートを決められる展開となってしまうと、このQ4点で終了。大東文化大が56-74で逆転勝利、ベスト4へ駒を進めた。

最高の立ち上がりを見せた中京大だったが、4Qに粘りきれなかった。大東文化大は#12中村、#9田中が17点。特に勝負どころで決まった#12中村のスリーポイントが流れを引き寄せた。

中京大は前半は綺麗に決まっていた#12高村のシュートが疲れからか短くなってしまい、リバウンドを拾われて大東文化大に走られた。しかし7月の新人インカレで3位となったメンバーたちが、このインカレでも力を発揮。今回のメンバーは来年もほとんどが残る。上級生となってさらなるレベルアップを遂げ、再びインカレの会場を沸かせてくれるだろう。

17点9リバウンドとチームを牽引する数字を出した大東文化大#9田中。「富山君(#21)が怪我の復帰からまもなく手、自分がやるしかないと思ってやっています。 コートの中では学年に関係なく喋って元気を出さないとバスケって勝てないと思うのでそれをやっていこうと考えています」

「相手が思い切りをぶつけてきたが、よく粘ってくれた」西尾吉弘監督(大東文化大)

「相手に思い切りをぶつけて来られました。受けているつもりはなかったんですけど、それ以上に足もインテンシティも中京の方が最初は高かった。でもよく粘ってリードして最後は勝ってくれたと思います。うちは戦う姿勢ができていたんだけれども、バラバラに頑張ってしまっていました。ディフェンスはずっと同じ強度でできていたので、相手が後半は落ちていくとわかっていました。

強化で一緒にやっている松藤先生だし、練習試合も一緒にやっているのでよく知っていますが、中京大は強かったです。相手が1、2年ということですが、僕は学年はあまり関係がないと思ってやっています。1年生だろうが2年生だろうが、やらなくてはいけないので。ただ第三者的に見たときに、中京大はフレッシュな選手たちが頑張っていると見えるし、それは明るい未来というか、コーチも楽しみだと思います。

明日は精神的に強く出る方が勝てると思うので、しっかり準備をします」

【白鷗大VS名古屋学院大】白鷗大は2Qに勝負を決めてベスト4へ

第1シード白鷗大は、関東以外のチームとの対戦が続く。準々決勝は近畿大を倒して勝ち上がった名古屋学院大との対戦になった。名古屋学院大は前日の試合で#0オコエ(2年・C)が負傷し、この試合を欠場。大黒柱を失ったことでインサイドを使ったプレーができず、外のシュートが中心になった。名古屋学院大は1Qはシュートがよく入り、22-20と互角の勝負になったが、2Qは得点がストップ。このQは4点に終わる。45-24で入った後半、白鷗大は余裕を持った展開で90-55。ベスト4へ。準決勝ではライバル・大東文化大と対戦する。

シュートに行く白鷗大#35ミサカボ。地方大との戦いが続くインカレは、ここまでベンチメンバーが落とさずしっかり2試合をやってくれたと網野監督。

「シード校は入りの難しい大会。練習はしっかりしてきた」網野友雄監督(白鷗大)

「今日の名古屋学院大とのゲームは、ピーター君(#0オコエ)がいる前提で準備を進めてきた中で、彼が怪我で出られないというところで、準備していたものと変えなければいけない状況になりました。マッチアップする選手の特徴も180°変わってしまうので、そこの入りが難しかったです。

きちんと練習もしてきましたし、チームの仕上がりは悪くないと思っています。ただこの大会が、他のチームもそうだと思いますが、シードになっているチームは大会に慣れしていない状態の中で、ある程度力を持ったチームと試合をしないといけないというところで、少し対応が難しいですね。第1シードだからといって難しいことはないです。そこは受けずに強気でいければいいと思います。あと残っているのは知っているチームばかりなので頑張ります」

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