【2022インカレ・PLAYER】大学ラストイヤーに掴んだチャンス、「関東越え」の目標をチームで達成して早稲田大を撃破/#20小栗瑛哉(大阪産業大・4年・主将・PG)

2022インカレ

17年ぶりのインカレ出場で「関東に一泡吹かせる」という目標を実現

勝利を決めて、#20小栗の顔がほころんだ。

関西6位、17年ぶりに出場したインカレで2連勝。グループステージ突破がかかる対早稲田戦は、小栗がミニバス時代から同じ地区で戦い、大学の4年間も悩みを相談しあってきた#12土家(4年・PG)との運命の対戦となった。

40分間、ペースは大阪産業大が握った。追い上げられそうになっても全員で粘り、また勝負所では小栗を中心にみんなが相手を突き放すシュートを決め続けた。中でも小栗は8本のスリーポイントを含む30点。「自分の持ち味」と絶対の自信を持つシュートで、エースとして、主将として、負けられない一番を勝ちきった。そして小栗以外のチームメイトたちもそこに続いた。

「関東に一泡吹かせるということを、今シーズンが始まってから目標にやってきたので、まずそれが達成できたことが嬉しいです。初戦の松山大戦は、自分たちが思い描いているような大会の入りではありませんでした。勝てたことは良かったんですが、内容の部分は修正が多かったです。それは昨日の夜しっかりみんなで共有して、次に向けて準備できたので、今日このようなゲームができたのかと思います」

そして一夜明けての早稲田大戦。得点面の勢いが目立った部分があるが、良かったのはそうではないところだという。

「今年は全員で数字に残らない部分を頑張ろう、大切にしようと春から言ってきています。何本かやられはしましたが、そこを40分間我慢してできた結果が、結果に繋がったと思います。相手は関東12位ですが、関東と関西ではレベルが違うことは分かっていたので、じゃあどこで勝負をするかということになります。能力や技術面では、絶対に関東のほうが上です。だったら数字に残らないようなディフェンスやルーズボール、そこらへんを徹底しようとして、それを全員でできました」

個人はさることながら、「チームで勝てたことが嬉しい」と小栗は言った。

「生涯残る思い出」を次の戦いのエナジーに

ジュニアオールスター優勝、全中準優勝、開志国際高校ではインターハイ優勝と、華々しいキャリアを持つ小栗。そんな選手が関西の大学進学を選んだのは、瀬戸部長と高校の富樫監督とのつながりや、関西から関東を倒したい、というのが理由にある。しかしチームが入学前に2部に落ちてしまうなど、なかなか上位と戦える体制が整わず、「チームを勝たせてあげられず、どうやったら勝てるのかなと本当に悩んだ」4年間だったという。

苦しかった時期を越え、インカレに到達でき一因は、能力のある後輩たちが入ってきてくれてサイズもアップし、内外のバランスが取れたことが大きい。今回、インカレの出場枠が広がったことも味方し、これまでは関西5位までが出場権を得ていたが1枠増え、6位の大阪産業大にもチャンスが巡ってきた。こうしてチームとしては17年ぶり、小栗自身、4年目で初めて出場したインカレの舞台は「率直に楽しくてたまらない」という喜びと、「いろんな人のおかげで大会ができている」という感謝で満たされている。そして何より、勝たなければ来た意味がなかった。

早稲田大#12土家とのマッチアップ。

「最後の年にインカレに行けるとなった時は、本当に嬉しかったです。でも出るのが目標ではなく、関東を倒すという目標を立ててやってきて、それをクリアできました」

そして早稲田大は倒す相手でもあり、そこには土家という想いを共有してきた友もいた。全国の大舞台での対戦は、「生涯忘れられない思い出」といい、試合中は激しいマッチアップが見られ、また試合が終わったあと、ハグを交わして土家は言った。

「自分の分まで頑張ってくれ」

早稲田大は次戦を勝利しても、勝ち点で大阪産業大を上回ることができない。己にはもう進むことのできないステージでの戦いを、土家は小栗に託した。

「その言葉を聞いて、次の相手も関東(拓殖大)ですが、やってやろうと強い気持ちになりました」

トーナメント初戦の相手は関東10位の拓殖大。ここには高校の後輩である#24ユセフ(3年・C)がいる。今度も知っているからこそ負けられない相手だ。小栗にとって最初にして最後のインカレの舞台で、次はどのようなプレーを見せるのか、そしてチームとしてどう戦うのか、拓殖大戦も要注目だ。

#20小栗瑛哉(おぐり あきとし)/4年/PG/176cm/76kg/開志国際
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