【2022インカレ・REPORT】東海地区から2チームがベスト8入り、筑波大は初戦で姿を消す(2022.12.8)

2022インカレ
中京大が筑波大を撃破。

大会6日目、ベスト8決定戦は接戦の続く熱い1日となった。8シードはここからの登場となったが、関東6位の筑波大が中京大に破れた。また名古屋学院大は接戦を勝ちきって初のベスト8進出。

この結果により、8シードのうち、もともと関東以外のチームで構成されていた名古屋学院大の枠、そして中京大の枠の2つが来季、東海地区に移る。

初出場・神戸医療未来大が白鷗大に堂々チャレンジ/名古屋学院大は近畿大との競り合いを制す

第1シード・白鷗大は、創部9年の新進チーム・神戸医療未来大と対戦。神戸医療未来大は立ち上がりから互角に渡り合い、前半は35-31とわずか4点差。後半も3Qで息切れせず、10点の差を半分に縮める時間帯もあり、健闘が光った。4Qの途中から失速し、最後は87-60と差がついたが、初出場でありながら全体を通じて白鷗大にまったく臆することない勝負を繰り広げた。白鷗大はまだ余力を感じさせる状況だが、次は近畿大を倒した名古屋学院大と対戦する。

別府溝部の先輩後輩マッチアップになった白鷗大#25モンガと神戸医療未来大の#32フセイン。

「次は関西のチャンピオンを取って戻ってくる」田川博久監督(神戸医療未来大)

今春、神戸医療福祉大から名称変更した神戸医療未来大。2014年に創部し、6部からスタートしてここまでステップアップしてきた。関西地区の新勢力としてこの先注目の存在になりそうだ。

「選手たちが自分たちの力を最大限発揮してくれました。関東の1位のチームがどれくらいなのか、やったことがないのでまったくわかりませんでした。でも彼らは自分の力を全て発揮して40分戦ってくれたので、次に何をしなければいけないのか、このレベルに勝つために何が必要なのかということがはっきり分かりました。これからはそれを少しずつ詰めていきます。今はまだうちは関西の3位です。次は関西でちゃんとチャンピオンを取って、来年ここに戻ってきて、こういう1位のチームにチャレンジしたいと思います」

神戸医療未来大は試合後、ナイスゲームとチームで称え合った。

名古屋学院大近畿大と最後まで接戦を繰り広げた。近畿大は1Qで28-10と出遅れてしまうが、諦めずにコツコツ追い上げて3Qの終わりに追いつく。4Qは一進一退となるものの、終盤に名古屋学院大#0オコエ(2年・C)がゴール下を支配し、74-70。名古屋学院大が嬉しいベスト8進出。

27点19リバウンドと、ゴール下で見せた名古屋学院大#0オコエ。

中京大が筑波大を倒してベスト8へ/大東文化大は4Qに拓殖大を突き放す

第4シードの大東文化大拓殖大と3Qまで競り合いが続いた。リーグ戦では1勝1敗の両者。立ち上がりは大東文化大がスリーポイント、インサイドとも優位に立ったが、拓殖大は持ち味のシュートで途切れずについていき、一進一退の攻防が3Qまで続いた。大東文化大は勝負どころ、#4菊地(3年・SG)のシュートや#9田中(1年・PF・中部第一)が粘りを見せて流れを持ってくると、リズムを掴んで一気に引き離した。拓殖大は最後まであきらめずに打っていくが、精度が落ちていき62-80

この日注目の一戦は、中京大が輝いた。江戸川大を劇的なブザービーターで倒した中京大の次の相手は筑波大。1Qは両者鈍い立ち上がりで10-11。2Qに入るとゲームが動く。中京大は#12高村(2年・SG)のスリーポイントを皮切りに#36カミソコ(2年・C)の高さが行き、また合わせのパスも面白いように決まる。ルーズボールにも食らいついて22-35とリードして前半終了。3Q、筑波大は#34三谷(3年・SF)のバスケットカウントや#7浅井(4年・PF)のスリーポイントで追い上げるが、中京大も崩れず10点の差は維持。

勝負の4Q、筑波大は下級生のセットが躍動。リバウンドを押さえてからの早い展開で一気に差を縮めると、残り5分で逆転に成功する。しかし、ここで中京大も切れない。ここからシーソーゲームになるが、勝負を決めたのは中京大#15濱田(3年・PF)のスリーポイント。残り56.3秒で3点のリードに成功した中京大はディフェンスで粘り、筑波大のオフェンスを潰すと56-61。終盤の攻防を制してベスト8に名乗りをあげた。

中京大#16濱田のスリーポイントが勝機となった。

「詰められるのは想定内、焦ってはいなかった。みんなのメンタルを信じていた」松藤貴秋監督(中京大)

「うちがリードしていましたが、相手はこれで絶対に終わらないと、そこでもう一度スイッチを入れられるようにと言っていました。そんなに焦ってはいなかったです。前半はペイントの外に跳ねたボールを取られていて、それはいいよと言っていましたが、4Q、相手のサイズが効いてきたのと、自分たちのコンタクトが遅くなってしまって、リバウンドをペイントの中で取られてはじめてしまいました。しかし、メンタル面は彼らを信じていました。『見に来た人はみんな筑波が勝つと思っているから、そこで勝ったら最高に楽しいんじゃない?』と言いましたが、そういう声かけが彼らに響いたのかなと思います。

中京大の過去最高位は4位ですが、ここのところベスト8から先に進めていません。そこを破り、最終日まで残りたいです。ここで喜ばないで、もう一度締め、もう一つ欲張りに火をつけたいなと思います」

神奈川大はディフェンスで粘るが東海大に軍配/中央大は京都産業大を余裕で下す

第3シードの東海大の対戦相手は、同じ神奈川のライバル、神奈川大。ディフェンス中心のチーム同士、ロースコア展開となったが、#24松崎(4年・F)、#18黒川(3年・PG)が得点を牽引した東海大にやや分があった。気の抜けない試合にはなったが、神奈川大に60点を越えさせず69-59。次は中央大と対戦する。

「今日のMVPは虎徹(黒川)」と陸川監督。18点の活躍。

中央大は関西2位の京都産業大47-74で下した。京都産業大は1Qに7点と伸び悩み、40分を通して勢いを出せないまま試合終了となった。

日本大が持ち味を存分に発揮して日本体育大に勝利/粘る明治大を専修大が振り切る

今回、序盤で再注目の対戦は、日本大が1Qから流れを掴んだ。日本大は1Qから#22飯尾(4年・SG)をはじめ4年生が得点を牽引。積極的なアタックが光る。日本体育大は22Qに#35ムトンボ(2年・C)の存在感が出てくると、同点に追いつき34-34で前半を終了。3Qに入ると#1古橋(4年・SF)のスリーポイントや速攻が出て、一時6点リードに成功した。日本大はゾーンの前にやや足が止まるが、苦しいところを#8陳岡(3年・SG)、や#1佐藤(4年・PF)、#51一戸(2年・PG)のスリーポイントでリードを奪い返し、4点リードで最終Qへ。巻き返したい日本体育大だが、ディフェンスのいい日本大に対して決定的なチャンスを得られないまま、71-61。日本大がベスト8に名乗りを上げた。

今季、#35ムトンボが出場している日本体育大に勝てていなかった日本大だったが、ここで数字を伸ばさせない展開にできた。足がよく動くディフェンスと、リーグ戦ではなかなか出せなかった速攻が出たこと、また3Qに連続スリーポイントで流れを掴んだ。

3Q、#51一戸がベンチ前で倒れ込んで放ったスリーポイントがバスケットカウントに。歓喜に包まれる日本大。

「さすが4年生という活躍をしてくれた」城間監督(日本大)

「リーグ戦の時にできていなかったことをしっかりやって、あとは丁寧にバスケットをするということをリーグ戦後に修正しました。難しいことではなく、簡単なことをしっかりやっていこうということを大事にして、それができました。

今季はムトンボがいるときに日体大に勝てておらず、うちの選手はわりとナイーブなので、どこかでネガティブなところがあったと思います。でも4年生が練習もちゃんと引っ張ってくれて、今日スタートにした鴇田(#15)も最初にスリーを決めてくれました。決める人がシュートを決め、ディフェンスする人がして、そういうところができて、さすが4年生だなと言う感じでした。あとはもう思いっきりやるだけです。楽しく思いっきりやっていきなさいということは常に言っているのでそれだけです」

「ライバルだから、勝てて本当に嬉しい」コンゴロー・デイビッド(日本大・2年・C)

「こういう結果が出て本当に嬉しいです。ファーストブレイクとディフェンスのみんなのコミュニケーションが良くできました。コミュニケーションはこれまで全然できていなかったんですが、今回はみんな足が動かして、自分とジャンピ(#35ムトンボ)のところにやらせませんでした。今日の試合は思っていたことを全部できて本当に嬉しいです。

新人戦とリーグ戦で頑張ったんですけど、ジャンピに負けていました。今回負けたら3回ジャンピに負けてしまうので、しっかり準備して気持ちはしっかり作って、自信を持って最後の最後までしっかりできました。日大は3Qの啓吾さん(#51一戸)のスリーポイントのバスケットカウントが入って、チームで盛り上がってテンションが高くなったのも良かったです。チームで勝ちにいった試合でした。このブロックは難しいんだけれど、ここで勢いに乗れば最後までいけると思います。明日は専修大が相手。しっかり準備して頑張ります」

ムトンボを13点14リバウンドに押さえた日本大。コンゴローは10点12リバウンド。また、怪我から復帰した#63ガウソも奮闘した。

第2シード・専修大はグループステージからの勝ち上がり・明治大と対戦。立ち上がりこそ専修大が抜け出し、1Qを9-18とするが、明治大は#13平松(2年・PG)を起点にアグレッシブに攻めて追い上げる。専修大は、追いつかせはしなかったものの、前半はやや固い出足。しかし3Qで10点差をつけるとリードを維持して57-74。ベスト8へ進んだ。グループステージから勝ち上がってきた明治大はここでシーズンに幕となった。専修大は次戦、日本大と対戦する。

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