【関東リーグ2023/1部】ホームゲームウイークスタート!白鷗大、筑波大が観客でにぎわう(第16節/2023.10.21)

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ホームゲームではようやく観客とのふれあいも可能に。筑波大は試合後、コートを1周。

後半戦における勝敗数とは異なる目玉は、各校によるホームゲーム開催。母校や“推し”チームだから、と訪れた観客が会場を盛り上げる。16、17節は白鷗大と筑波大がホームゲーム開催となった。

中央大は追い上げる明治大を最後にかわす

8位中央大は、後半に明治大の追い上げをくらう形となった。前半は中央大が圧倒し、37-25で前半を終えたが、3Qに明治大に追いつかれ、4Qはワンゴールを争う接戦になる。互いに譲らないまま終盤戦に突入し、残り3分からは決め合いになる。中央大は#2内尾(4年・SF)のバスケットカウント、#13小川(3年・SG)のシューゴが決まるが、明治大は#21田邉(4年・SF)、#13平松(3年・PG)のシュートで返し、点差1点でのせめぎあいになる。中央大は残り1分、ボールを回して#22島﨑(2年・PF)がゴール下を決めると3点のリード。しかし明治大は#7伊藤(3年・PF)が残り25秒でスリーポイントを沈め、同点にする。明治大は最後のチャンスにかけるが、#21田邉がファウルをふかれ、また最後のオフェンスでトラベリングを取られてしまい、中央大が71-69。僅差で逃げ切った。

中央大は前半こそ余裕だったが、後半に甘さが出た。次節は立川立飛アリーナにて初のホームゲームを開催する。

中央大は#77宮内が15得点。終盤の得点源として奮闘。

山梨学院大はシーソーゲームを抜け出し神奈川大を下す

1巡目は神奈川大が勝利した対戦は、2度目は山梨学院大が制した。前半、リードしていた山梨学院大は#2カボンゴ(4年・C)、#98スヴェトリシック(1年・C・●)がともに3ファウルのファウルトラブルで、30-30と同点にされて後半を迎える。3Qはシーソーゲームで、互いに譲らないまま勝負は4Qに突入。序盤は#5保坂(3年・PG・Medicinska skola Beograd)が躍動感あふれるプレーで流れを持ってきて、ディフェンスでも山梨学院大のシュートを防いでリードしていく。山梨学院大はフリースローの確率が上がらず苦戦するが、次第に#46河田(4年・SF)、#67武内(4年・SG)に当たりがくると、残り1:42に#67武内のスリーポイントが連続で決まって逆転。そこに#46河田のスリーポイントが続いて残り1分で5点のリードに成功した。神奈川大は#3山本愛哉(2年・PG)がタフショットでスリーポイントを返すのが精一杯。山梨学院大が64-70で6勝目。

山梨学院大は前回対戦で破れた相手に勝利し、6勝目をあげた。

マークに苦しみつつ、最後はエースとしての仕事を果たした#67武内は27点。

【INTERVIEW】小柄ながら抜群の機動力でチームを前に進ませる、山梨学院大のスピードスター/#46河田優人(山梨学院大・4年・SF)

18点、2本のスリーポイントで27得点の#67武内に次ぐスコアをメイク。
身長173cm、ポジションはスモールフォワードと聞くと驚く人も多い。他校の大きな選手とマッチアップするとサイズでは差が出てしまう部分もあるが、その一方でスピードは抜群。他を圧倒する走りが出るとチームは盛り上がる。#67武内、#64山田、#68高橋、#2カボンゴら同期とともに、チームを3部から1部へと上げてきた中核選手の一人として、欠かせない存在だ。初の1部リーグは下位に回ったが、昨年逃したインカレ出場に向け、もうひと踏ん張りだ。

─神奈川大は1巡目に負けた相手です。今日はそこに勝つことができました。気合は入っていましたか?

「前回の負けの印象が強くて、神大さんはすごくプレッシャーの強いチームです。でも自分たちは失うものは何もないので、チャレンジャー精神を持ってしっかり戦おうと思って臨みました」

─武内選手が最後に決めましたが、そこに至るまでに今日は河田選手にもいいプレーがあったのでは。

「自分たちはディフェンスからのチームです。古田さんの考えを遂行できた結果が、シュートに結びついたのかなと思います」

─リーグ戦はこれで6勝目ですが、ここまでいかがですか?

「1巡目は1部に上がりたてで、フィジカルとかのレベルがだいぶ違うなというところがありました。でも2巡目は慣れも出てきて、勝ち切れるところはしっかり勝っていこうというところでやれています。1巡目はやはり、皆少しびっくりしたところがありました」

─その1部の中で、河田選手は173センチでスモールフォワードというポジションをこなしているのに驚きます。ポジションアップについてはしない方向できたのですか?

「古田さんに教わりたいと思い、山梨学院大に入りましたが、ポジションアップについては、入学当時に古田さんにパスが苦手でガードは難しい、ということを伝えました。そうすると、2番、3番で使ってもらえるようになりました。サイズはないですが、自分の持ち味のスピードは他の人にはないかなと思っているので、そこを活かしてやっていければいいなと思っています」

─確かにサイズ面では1部だと少し苦しい瞬間もありますね。

「ディフェンス面ではやはり狙われることが多いんですが、みんなが自分の体(フィジカル)が弱いっていうのはわかってくれていて、いろいろカバーしてくれるので、仲間のおかげで試合に出ることができるのかと思っています」

─シーズンも残り少なくなってきましたが、4年目というのはどんなふうに捉えてやっていますか?

「先輩方が築き上げてきてくれた結果、自分たちの代に1部で戦うことができています。先輩たちの思いを胸に1部で戦っていきたいとラストは思っています。もちろん、自分たち4年がずっと主力でやってきた結果、今があるというプライドも少しあります。そうやって積み重ねてきたものが1部で通用するんだぞということを見せ付けて、今後につなげていきたいと思います。残りは4試合で、インカレもかかっていてくるので、そこで全勝してつなげるのが目標です」

東海大が勝負強さを見せてホームの筑波大を下す

ホームゲームウイークの筑波大は、満員の筑波大学中央体育館で東海大を対戦相手として迎えた。立ち上がりから固さが見られた筑波大は、シュート精度が悪く1Qは8-16と出遅れる。しかし2Qはゾーンから東海大の足を止め、オフェンスでも流れが出てくる。2Qは16-16の互角。3Qも互いに点差がつかない我慢の時間帯が続いた。4Qは1点を争う攻防になる。筑波大は開始3分、#6副島(1年・C・福大大濠)の得点で逆転に成功するが、東海大はここで#16西田公陽(4年・SG)がスティールで返す。筑波大も#2木林(4年・PF)が決め返して食らいつく。残り3分半、東海大が3点リードのところ、オフェンスの筑波大はパスが合わずターンオーバーに。このチャンスで#18西田陽成(3年・SF)のシュートが決まり、5点にリードを広げた。筑波大は残りの時間でチャンスを掴みきれず、52-59。東海大が終盤のせめぎあいでリードを握って逃げ切った。

東海大は#26小林が16点。2本のスリーポイントも大きかった。

「詰めが甘かった」と筑波大#34三谷(4年・SG)。前節は日本大戦の反省を踏まえて臨んだ日本体育大戦で金星を上げたが、今回は取りこぼした、と反省する。それでも前節のように、翌日の専修大戦でのリカバリを目指す。

今回のホームゲームは、「TSUKUBA LIVE!」を開催する、学内組織の筑波アスレチックデバートメントの運営ではなく、部内の自主運営。「Bチームの人たちを中心に、Aチームのメンバーも何人か役員になって限られた時間の中で環境を作ってきてくれました。そこには感謝しかありません」という。だからこそ、「勝利すること」が、Aのチームの役割。「明日の試合に勝ってホームゲームに関わってくれた方々に恩返ししたい」と、2戦目に向けて気を引き締め直した。

最後はコートを一周してのハイタッチ。今年度に入り、ようやく観客との触れ合いも可能になった。
バスケット部主催のホームゲーム。直前まで日程が決まらない中、部で準備を進めてきた。
部員の日常が切り取られた写真コーナー。
主力5人の等身大ボードは、フォトコーナーとしても人気。背を比べたり、一緒に写真を取ったり、続々とファンが訪れていた。
毎年人気のグッズたち。トレーディングカードは毎年早々に売り切れてしまう人気アイテムで、今年も早い時間に当日分が完売になった。
Bチームが掲げる応援ボードは、内容をSNSで募集したものから参考に作成。また、観客が自分で書き込めるボードも用意された。

白鷗大は揺らがず日本大に勝利、1位を守る

白鷗大会場はいずれも上位チームの白鷗大・日本体育大・拓殖大が勝利した。

首位・白鷗大は3位の日本大を80-84で下した。#2脇(4年・F)が18得点、#25モンガ(2年・PF)が19得点、#88佐藤(2年・PG)が16得点と、主力が2桁で牽引。日本大はこの試合から#12コンゴロー(3年・C)が試合復帰。途中は10点引き離される状態で4Qに追い上げを見せるが、惜しくも届かず。

2位日本体育大大東文化大と対戦。日本体育大は#1コネ(1年・C・帝京長岡)が19点13リバウンド、#4小澤(1年・PF・中部第一)が22点、#41石川(2年・SG)が24点と爆発。12本のスリーポイントで大東文化大を翻弄し83-70

拓殖大江戸川大は、拓殖大が勝利し、4勝目。江戸川大は先週足を痛めた#1ジャキテェ(4年・F)が欠場。前半から差をつけられた。

【第16節/勝敗】

<上位リーグ>
白鷗大学    14勝2敗
日本体育大学  12勝3敗
日本大学    11勝4敗
東海大学    10勝6敗
専修大学    10勝5敗
大東文化大学  9勝7敗
筑波大学    9勝7敗
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<下位リーグ>
中央大学    8勝7敗
神奈川大学   6勝10敗
山梨学院大学  6勝9敗
明治大学    5勝11敗
拓殖大学    4勝12敗
早稲田大学   3勝12敗
江戸川大学   2勝14敗

※試合数が異なるため勝敗のみ

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