【2021トーナメント】7/10準決勝・勝者は日本大と東海大、春の王者をかけた頂点の戦いへ

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日本体育大に勝利し、コート中央で#3米須と#22飯尾が跳ねた。

準決勝・東海大が筑波大を下して6年ぶりの決勝へ

右ブロックの対戦は、東海大筑波大という近年大学界を代表してきたチームが激突。優位に立ったのは東海大。筑波大はセンターを欠く状態で今大会戦っているが、シュートが決まらない序盤はリバウンドが取れず東海大は速攻、スリーポイントなどでリード。筑波大はシュートは打っていくもののリングに嫌われ#23半澤(4年・SG)が返すのが精一杯。18-9と出遅れて入った2Qは#7浅井(3年・PF)のスリーポイントを皮切りに持ち直すが、東海大はルーキー#16西田公陽(2年・SG)が好調。また#5河村(2年・PG)の連続スリーポイントもあって30-24と前半リード。

3Q、筑波大はフリースローを得ていくがこの確率が悪い。一方の東海大は#60坂本(4年・SG)がアグレッシブなドライブをかける中、引き続き#5河村のスリーポイントも入る。筑波大は#7浅井、#21笹山(3年・G)の速攻で迫り2点差まで追い上げるが、#15島谷(3年・PG)、#24松崎(3年・F)にドライブを決められ46-38。4Qになると筑波大の反撃も力尽き、72-59で試合終了となった。

筑波大は1Qの9点最後まで響いた。反撃のチャンスはあったが、フリースロー確率が半分以下と、厳しい数字。半澤、二上の4年生コンビの奮闘で粘ったが届かなかった。東海大はインサイドでは得点が伸びない分、河村が5本のスリーポイントを入れて23得点。この試合までは他の選手の方が目立つ場面が多かったが、「それが彼の感性。自分が行くと決断して、そういうときの彼はすごい。そのシュートに救われた」陸川監督も絶賛した。アンダー世代の代表活動もあり、東海大も選手が抜けている期間は相応にあった。その間、控えの成長にもかけてきたが、それもこの試合ではベンチスタートメンバーが引き離した時間もあり、収穫を語る。決勝では全員一丸となった戦いで優勝を狙いにいく。

スリーポイント5本、アシスト5本と、チームを牽引した東海大#5河村。声もよく出していた。

【PICK UP】「スタメン、控え、それぞれの役割をこなすのみ」◆#16西田公陽(東海大・2年・SG)

今大会が本格出場。明星大戦では7本のスリーポイントを決めて、存在感を発揮。準々決勝はスタメンで、準決勝はベンチスタートでそれぞれ要所の活躍が光った。

「スタメンと控え、それぞれに役割があり、準決勝は控えとしてディフェンスの圧を上げることを徹底しました」

今日は得意のシュートだけではなく、終盤にいいパスも出た。

「これから自分のプレー幅を広げていくためにもガード的な部分も覚えていきたいですね。でも1番は河村や島谷さんといういい仲間がいるので、そこは任せて、じぶんはまず2番としてしっかりやりたいですね」

西田兄弟の次男であり、弟(#18西田陽成)も今季東海大に加入。今年は2人の西田に注目だ。

「弟とは高校や中学でも一緒にプレーしていたので、やりやすい部分があります。意思疎通の部分でわかり合っています。得意なプレーは一緒ですが、違う部分でいえば自分の方がやる気を出すタイプかも」

決勝に向けては東海大のアイデンティティを遂行するのみ。

「どちらが上がってくるかわからないですが、今日のように40分間ディフェンス・リバウンド・ルーズボールを徹底できるように。控えになると思いますが、控えとしての役割を徹底していきたいと思います」

準決勝・高さとスピードで勝った日本大が決勝進出

左ブロック、日本大日本体育大の戦いは走り合いの展開を日本大が制した。

試合は開始から非常にスピーディな展開となり、日本大は#3米須(1年・PG・東山)からパスが出て#6野口(2年・SG)が走り、#3米須は前が空くとシュートも積極的に打っていく。日本体育大は#1古橋(3年・SF)がペイント内へ、また持ち味の走りで決めていき互いに譲らず16-12。2Q、日本体育大は#35ムトンボ(1年・C・東山)に交代するが、日本大は#63クリバリー(2年・C)が奮闘、互いにやり合う。日本体育大は#1古橋の得点で1点差に迫るが、日本大は#63クリバリーのシュート、#1佐藤(3年・PF)の速攻で追いつかせず32-28で前半終了。後半の立ち上がり、日本体育大はファウルが続く。日本大も同様だが、その中で#15鴇田(3年・SG)が走り、#1佐藤のオフェンスリバウンドが出ると波に乗った。#3米須のアシストに#6野口のジャンパーが決まるとあっという間に日本体育大を置き去りに。このQで16点のリードを得たあと、4Qも走り続けた。日本体育大は#28井手(4年・PG)がドライブ、#23小川(2年・PG)も3Pで粘り10点差ほどに戻すが、走りきった日本大が74-56で勝利し、2006年以来の決勝の舞台に上がった。

この日もゴール下の高さ争いは熾烈。日本大#63クリバリーが日本体育大#35ムトンボを守りにいく。

【INTERVIEW】「貪欲に得点を取りにいく」#6野口佑真(日本大・2年・SG)

米須のパスに合わせ、抜群の走りを見せている。昨年から走るのが得意、といってきたが良いパッサーを得て水を得た魚のようだ。ビッグマンを前にしてもその勢いが削がれることもない。日本体育大とは練習試合をやり合う仲だが、だからこそ余計に気が引き締めたことが結果に出た。決勝の東海大相手にもその足が出せるかが注目だ。

─ 試合を振り返って。

練習試合を2度ほどやっていて、お互いの手の内をわかっている中でその裏をついたり新しいセットプレーを作ったりしてきました。相手のセットプレーも今日の朝動画でスカウティングをしてきたので、そういった面では大丈夫でした。

─ ではそこまで焦らずに余裕があったのでしょうか。

練習試合も2度とも勝っていたのですが、でもだからこそ締めていかないと、あちらは負けている分やってくるだろうし、気持ちを一度ゼロにしようとチームで挑みました。

─ 2年目となり、今年はどのような意識で挑んでいますか。

自分は去年から使ってもらっていたんですが、走ること、得点を取ることについて去年以上にいかないとチームを勝たせられません。だから意識して得点を取ることを貪欲にやっています。玲音(#3米須)がパスを出してくれるので、走った分だけ点数が取れます。ありがたいです。相手のシュートがタフショットのときなど、アドバンテージができて走れるし、そこを玲音が見てくれているので走れますね。それは練習のときからとても息があっています。

─ 走りは見事ですが、大きな相手がいてもひるまずに向かっていきますね。

今日はブロックもされましたが、留学生はこちらもいますし、高さに臆することなくアタックするのが毎回の目標ですね。

─ 今年のチームの大きな特徴は。

ディフェンスをして失点を抑えること、そして玲音がパスを出せるので走ることです。そこでファストブレイクを出すのはもちろん、セットプレーの正確さもメインにやっています。ディフェンスはとにかく練習を増やしているのと、走ることに関してもランメニューで足を作ることを土台にしてきています。

─ 決勝に向けて。

決勝ですが、東海大には江原(#25)や河村(#5)といった知り合いもいるので、そこに負けないように頑張りたいと思います。

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