ディフェンスを意識する中で、攻撃に火がつき差を広げる勝利に
2021シーズン、久しぶりにリーグ戦8位以内に食い込み、またインカレでは王者・東海大を追い詰める試合展開を見せて健闘した中央大。シーズンを通しては全体メンバーのスタメンである#2内尾(2年・SF)を筆頭に、#60蒔苗(2年・SF)など下級生もチームに貢献する活躍を見せている。怪我でリーグ戦こそ出遅れたものの、アグレッシブなプレーを見せる1年の#13小川(SG・北陸)もその一人。リーグ戦では強敵を倒していく過程で、ベンチスタートでいい働きを見せていた。
この新人戦でも小川はベンチからのスタート。対東海大戦では4Q開始早々、内尾のスリーポイントで14点リードにしたあと、小川の4連続得点でリードを21点にまで広げ、勝利への流れをより高めた。昨年12月のインカレでは「実力不足で出られなかった」というだけに、本人としても喜びひとしおという様子だ。
「僕と25番の西村はベンチから出る選手です。2ガードで攻めて崩していけと言われているので、そこは気負わずにやれました」
チームカラーとしてディフェンスを大事にする中央大だけに、「守ってロースコアで勝とう」という意識があったが、自分たちも得点が取れずに前半は浮足立ってしまったという。しかし、ディフェンスから粘ってチーム全体でシュートが入り出すと、後半は突き放し「こちらがリードする展開が長くなったのは良かった」と結果には満足だ。
東海大という侮れない相手を倒し、次は山梨学院大が相手となるが、相手もベスト8に入り波に乗っている。「受け身にならないように」と意識して次の試合に向かう。
怪我もあったが、前向きに捉えてきたルーキーシーズン
良好なシーズンを送ってきた中央大だが、小川自身は怪我もあり、やや出遅れたという感覚があるようだ。
「全体チームのシーズンとしては怪我に苦しんだところがありました。でもそれが結果として良かったと思えるよう、リハビリに取り組んだところもあります」
肉離れが思いのほか長引いたということだが、そこでマイナス思考にならないよう、意識は前に向いていた。チーム全体がいい形で浮上していったことも、プラスに捉えられた一因かもしれない。それに、チームには身近に学ぶべき選手もいる。ポジションは違うが、アグレッシブなスタイルでは#21渡部あたりはいい目標だろう。
「琉さん(渡部)には練習からやられっぱなしで、勝てるところがないですね。練習からいい刺激をもらえています。そこから吸収しているからこそ、今日みたいにオフェンスで貢献できました。これからも琉さんのいいところをどんどん盗んでいきたいです」
新人戦、そして間もなく始まる新シーズンもまずはベンチスタートになると思われるが、持ち味を発揮してチームに活力を与えてもらいたい。
「ディフェンスを基本に、チームを鼓舞できたら」
下級生らしい思い切りの良さで、さらなる高みを目指す。