【2021新人戦】「マークが厳しくなっても、得点を取れるように」課題を自覚し、さらなるステップアップを目指す #34三谷 桂司朗/筑波大・2年(2022.3.11)

2021関東新人戦

チームの力で勝ち取った、難しい日本大との緒戦

緒戦が対戦相手の辞退で急遽中止となった筑波大は、ようやく11日にこの新人戦初の試合を迎えた。相手も同様の状況の日本大だったが、互いに初試合とは思えない白熱した試合展開となった。

この大会、筑波大は本来ならば主力である#2木林(2年・PF)、#11横地(2年・F)が怪我で欠場している。エースでキャプテンの#34三谷(2年・F)がチームを牽引する形となっているが、日本大戦では走力を活かしたプレーで19得点。個人的には「ディフェンスからのトランジションオフェンステーマに練習してきたので、そこを少し出せた」とし、大事な場面でしっかり責任を果たした。最後は#31小川(1年・PG・洛南)、三谷が攻めて逆転での勝利でベスト4を確定。主力の活躍はもちろんだが、それだけではなく、三谷としてはチームで勝ち取った試合という感覚だ。

「日大さんは去年のインカレでも対戦し、勝ちはしたけれども苦しい戦いでした。そこと緒戦で当たるということは僕たちも不安があったんですけど、仲間がみんな思い切ってプレーしてくれて勝てた試合だと思います。インサイドでもみんな身体を張ってくれていました」

両者とも緒戦の相手が棄権・辞退となってベスト4を決める段階での緒戦。慣らしもなにもない中でのぶっつけ本番だったゆえに、安堵は大きいだろう。筑波大は急な試合中止だったため、「前日の練習でもう一度チームで再確認」を行い、意識を高めて試合に望み、結果を出すことができた。#31小川の23点・6アシスト、#19間山(1年・C・福大大濠)の24点など、ルーキーが大きく貢献したが、それ以外にも三谷は「同期の2年生たちが得点するシーンを見られたのは嬉しかった」という。主力に欠場のある今大会は、ここまであまり出場機会のなかった選手たちも存在感を示すことが大切だ。全体チームではベンチ出場、またBチームからベンチに入っているような選手が活躍すると、チームも大いに盛り上がった。

マークされる存在となることで意識する、その先への成長

キャプテンとしては、「去年試合に出させてもらった経験を活かして、コート内でもベンチでも声を出して発信して行くことが大事」だという。

「リズムが悪い時など、みんなが焦っていると思うので、そこを落ち着かせるような声かけだったり、勢いを持っていきたいところは『もう一度集中していこう』というような声かけを意識しています」

一番経験がある自分だからこそ、という思いは強く、プレーでも表現したいという意欲はある。しかし、それゆえにマークが厳しくなってくるという感覚はあり、その打開がこの大会、そして新シーズンもずっと越えていかなければならないハードルになっていくだろう。「苦しい時、自分が点を取らなければいけない時に仲間に頼ってしまう場面はあったので、そこはもっと自覚を持って点を狙いにいきたい」という反省と、それを乗り越えたいという意欲を持って大会に臨む。

筑波大としては、リーグ戦では怪我人が続いて苦労したが、三谷自身はリーグ終盤戦からインカレにかけて、どこか吹っ切れたようにプレーに積極性が生まれた。

「個人的には今の状態はそんなに悪くはないと思います。でも思うように点を取らせてもらえないディフェンスをされたし、去年より徹底されて守られることがわかっているので、その上でも得点を重ねていけるようなスキルをもっと身につけないと、と思っています。

得点を取ることで個人的にも勢いに乗ると思うので、そこをもっと磨いていきたいです」

この新人戦をきっかけにさらなる飛躍を遂げられるか、チーム、そして三谷個人の活躍を楽しみにしたい。

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