【2021新人戦】「この勝利で得られた自信をぶつけたい」激戦を制し、ベスト8に挑む#67竹内理貴/山梨学院大・2年(2022.3.5)

2021関東新人戦
延長戦、スリーポイントを決めた#90野溝と笑顔の#67竹内。

今年度の3部リーグ戦を圧倒的な力で制し、2022年シーズンは2部で戦うことが決まっている山梨学院大。元日本代表の古田悟氏が監督を努め、強化をはかっている。今大会は新人チームではあるが、2部に所属する江戸川大との戦いは新シーズンを占うという意味でも大事な一戦だった。

山梨学院大はディフェンスを大事にしているが、攻撃力が高い選手が揃うのが特徴。特に高確率なシュート力を持ち、1年次からチームに貢献してきた新人戦キャプテンの#67竹内を筆頭に、#68高橋(2年・SF)や#64山田(2年・SF)、#2カボンゴ(2年・C)ら、また新人戦では#62茂木(1年・PF・前橋育英)、#90野溝(1年・PG・東海大諏訪)といったルーキーたちの積極性も光っている。

江戸川大との試合では、序盤からそのシュート力が流れを作った。最初の得点は竹内のフリースロー。その後も早い展開からどんどんシュートを打っていった。しかし竹内にからすると「自分たちの流れがゲームの出だしからできていなかった。もっといいバスケができたはず」と言い、理想的な展開ではなかったようだ。

「江戸川大はディフェンスが良く、ハードに来られて、ボールを簡単に持たせてもらえるような状況になりませんでした」という状況で、江戸川大も最後まで集中力を切らさず、#14郷原(2年・SG)を筆頭にそれぞれが見事なプレーを見せた。そのせいで後半には逆転され、4Qでは最大9点のビハインドも背負う展開に陥る。それでも、粘りの展開でダブルオーバータイムをしのいでの勝利は大きい。

「チームのみんなで声を出して、我慢した結果で勝てたと思います。プレー的には、最後は留学生とのピックでうまい形で崩せたのが良かったなと思うし、そこをこの先も大切にしていきたいです」

4Q終盤の追い上げの原動力になった竹内の連続スリーポイント、しかも片方はバスケットカウントというビッグプレーは、まさに我慢の賜物。途中には決まらない時間もあった中、大事な場面でエースとして責任を果たした形だ。

「終盤は集中していたおかげだと思います。入らない時間帯が続いていてベンチで少しネガティブになっていた時もあります。でもそんな時もチームメイトが声をかけてくれたことが大きかったです。そして、カボンゴも信頼しているので、ダブルオーバータイムでは彼がやってくれたことも嬉しかったです」

2部チームとの対戦は、3部とはまったく異なる手応えだったといい、「自信になった」という勝利を糧に次に進む。次の相手は、関東学院大。勝てばベスト8進出だ。

「周囲は関東学院大が勝つと思っているかもしれないけど、自分たちは自分たちの方が強いと思ってやってきているので、その自信をぶつけていきたいです」

頼もしい言葉に、関東学院大戦も楽しみだが、チームとしての成長をこの大会で見られているのも興味深い。新人戦のチームは「コロナの影響もあり、2週間ぐらいで作った」というが、昨年から下級生が中心になってプレーし、リーグ戦を経てきた上での成長が感じられる。竹内自身もこの1年でプレーの幅を広げており、「スポットのシュートから、ピックを使ってのアシストやシュートが打てるようになってきた」とバスケット的な成長についても手応えを語る。

「自分たちは5人とか、限られた人が出るチームではなくて、10人ぐらいが全員試合に絡むチームです。そういう状況だからこそチーム内で切磋琢磨しあっていけるし、いいチームになっていたったらいいなと考えています」

新人戦の結果は目前に迫った2022シーズンでの躍進にもつながるはずだ。続くチャレンジ、そして新たなるシーズンでの活躍にも大いに注目したい。

チームでもこまめにコミュニケーションを取り続けていた。

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