明治大が国士舘大との僅差の勝負を制し首位へ
試合数の差こそあれ、終盤戦へと突入しかかっている2部リーグ。国士舘大会場では、無敗同士の首位決戦に注目が集まった。ここまで7勝の国士舘大は唯一スケジュールに左右されず安定して勝ち進んできた。一方、延期が2試合ある明治大も5連勝としている。
勝負は立ち上がりこそ国士舘大#7樋口(3年・PG)が起点となった勢いが勝ったように見えたが、明治大は#9塚本(4年・PG)が連続スリーポイントでこれを落ち着かせると、23-19とリードして2Qへ。国士舘大はペイントに簡単に入れず外のシュートが多くなるが、#1瀧(4年・SG)の速攻なども出て、引き離されずついていく。前半は36-32と点差は変わらず。
3Q、国士舘大は#7樋口のドライブを皮切りに、ここから次々フリースローを獲得。互いにターンオーバーを繰り返しつつもじわじわ国士舘大が抜け出して最大7点のリードを奪う。しかし明治大は終盤#7伊藤(1年・PF・桐光)の連続シュートや#10結城(2年・PF)など下級生の活躍が目立ち、53-52と逆転して4Qへ。そして始まった最後の10分、互いに得点を入れ合う譲らない展開が残り3分まで続く。明治大はターンオーバーからの早い攻めで加点し、国士舘大は明治大のディフェンスに苦しむ中で、スリーポイントが決まって追いすがる。残り17.4秒、#25鍋田(2年・PG)のスリーポイントで国士舘大が1点差まで迫る場面もあったが、明治大は残り6.9秒で#9塚本が得たフリースローをきっちり決めて決定打とすると、79-74でタイムアップ。首位決戦に勝利した。
明星大は駒澤大をかわし1敗を死守、法政大は東洋大に破れ3敗目
3位争いとなる明星大と駒澤大も白熱した。
ペイント内ではサイズのある駒澤大がやや優位となる中、明星大は2Qに入ると#2小口(2年・PG)の3連続スリーを皮切りに、このQだけで7本のスリーポイントを沈め、前半は11点のリード。駒澤大は#41松本(3年・C)が好調で、ペリメーターやゴール下で存在感を発揮。ただし点差がなかなか縮まらないままに4Qへと突入した。駒澤大はスリーポイントや明星大のファウルからフリースローなどを得て、4点差まで詰め寄ったが、明星大はターンオーバーを犯しつつも追いつかせるまではいかず95-89で逃げ切り勝利。明星大は16本、駒澤大も10本のスリーポイントを沈める、オフェンスの見どころたっぷりの一戦となった。
法政大と東洋大戦も接戦となるが、高さのある法政大に対し、機動力で対抗する東洋大が粘り強く戦い抜いて、終盤に流れを掴んだ。法政大はインサイドで優位を得、東洋大は走って得点する形で一進一退となる。法政大はスリーポイントも好調で63-55とリードして4Qに入るが、東洋大の集中力も途切れない。#18庄子(3年・SG)のスリーポイントや#67新井(2年・F)の速攻で追い上げ、#57上甲(4年・C)のシュートで残り5分で逆転。法政大は残り1分半に#14小野(4年・PG)のスリーポイントで同点とするが、ここから勝ったのは東洋大。しぶといディフェンスで粘り、#32神田(3年・PG)が残り7.4秒で獲得したフリースローを確実に沈めると76-78で激闘を制した。東洋大はこれで4位圏内に浮上。法政大は3敗目。
関東学院大学会場では上武大が初勝利。関東学院大が3勝目で上位への足がかりを作り、江戸川大も3勝目。試合数が異なるが、チャレンジマッチ進出枠に入るチームはまだまだ未知数。中盤チームの今後の浮沈にも注目だ。
【2部リーグ・10/9現在】
明治大学 6勝0敗
国士舘大学 7勝1敗
明星大学 6勝1敗
東洋大学 3勝2敗
駒澤大学 4勝3敗
関東学院大学 3勝3敗
法政大学 3勝3敗
江戸川大学 3勝4敗
上武大学 1勝2敗
東京成徳大学 1勝6敗
順天堂大学 1勝6敗
埼玉工業大学 0勝7敗