明治大は9/26の試合で3戦目を迎えた。25日の試合が急遽延期になってしまったが、江戸川大との接戦を制して3勝0敗。立ち上がりは江戸川大の調子が良く、僅差を追いかける形に。リードしてからは点差を離したが、4Q半ばに再び追い上げられてやや緊迫感のある展開となり、終盤は#24勝山(3年・SF)や#52溝口(4年・PF)の活躍もあり、逃げ切った。現状ではこなした試合数が異なる状況だが、国士舘大とともに無敗をキープしている。
主将の#17常田(4年・PG)は、自分たちの立ち位置、経験の有無といった、かすかに感じていた不安要素が江戸川大戦で出たという。
「1部だと僕たちは立ち向かっていく立場でしたが、2部リーグはどちらかというと逆。相手が自分たちを倒そうと向かってくる状況で。そんな中、チームのメンバーに経験値の差があるところは、リーグ戦開始前から少し不安要素でした。でも試合に出ている下級生もこの接戦を勝ったことはいい経験になったと思うし、4年生も最後は奮起してくれて、そこは良かったと思います」
1年、2年にはリーグ戦自体の経験がない。だからこそ、どのチームもどうやって11試合を戦っていくのか、4年生らが気を遣っている部分が感じられる。負けても次があるのがリーグ戦だが、一試合も油断できないことを、どう意識させていくかが一つ重要だ。明治大もまだチームとして全開という様子ではないが、変則的なリーグ戦をうまく乗り越えていかなければならない。
「楽に勝てる試合は一つもないと思っています。どのチームもバスケットボールに真剣に向き合っている。そこをしっかり意識して戦わなければ、今日のような展開になってしまいます。週によって試合があったりなかったり、個人的には難しいと感じるところもありますが、それでも4年生には経験値がある。下級生にも今日のような試合からリーグ戦というものがどんなものか、何に気をつけるべきかを学んでもらいつつ、下級生は勢いがあるので、そこがチームに上乗せされていけば、もっともっと良くなっていくと思っています」
チームが目指すのは「リーグ戦全勝優勝」。
昨年はリーグ自体がなく、1部復帰は叶わなかった。最終学年となる今季は想いを倍にして1部復帰へと挑んでいく。今年の4年生はみんな考え方やカラーも違うというが、この目標だけは揺らがない。そして選手個々の目標への関わり方を主将の自分が一つにまとめるのではなく、それぞれがやるべきことをやれば、自ずと目指すところに近づくというのが常田の考え方だ。「やるべきことをそれぞれができているから、今はいい流れが生み出せている状態」という。
今年は明治大のOBでBリーグなどでも活躍した、横尾達泰氏がコーチとしてベンチに加わった。毎日のように練習に顔を出し、リーグ戦の戦い方、選手としての気持ちの持ち方、練習に取り組む姿勢など、豊富な経験値から伝えてくれているという。こうした新たなプラス要素も大いに活かしたい。
最後に、ここから大事にしていきたいことを聞いた。
「しんどいとか、プレッシャーなんてものは、4年生が持てばいいもの。究極的に言えば、キャプテンである自分が持てばいいと思います。ほかのメンバーは楽しんでやってくれるのが一番です。学連のみなさんにも動いていただいて、今季はコロナ禍でもリーグ戦が開催できています。だから一試合一試合をちゃんと楽しみ、その中で勝ち切ることが大事だと思います。目標は全勝ですが、たとえそれが叶わなくてもポジティブにやって最後まで戦いきることが必要だし、個人的にもネガティブなことを考えないようにしています。負けても次があるし、準備しなくてはいけない。リーグ戦は長い戦いなので、前向きな気持ちで戦っていきたいと思います」