【2021リーグ1部】優勝の行方は東海大vs日本大による最終日の直接対決へ(11/6第10戦)

2021関東リーグ
日本大はこの2戦、控えの活躍も多く、ベンチも盛り上がっている。

関東1部は水戸での2連戦がスタートした。

第10戦、1敗で首位争いをしている東海大と日本大はそれぞれ勝利を収め、優勝の行方は最終戦の直接対決で決定することになった。

1敗同士の東海大と日本大は余力を残し、最終決戦へ

日本体育大と対戦した東海大はこの日もディフェンスの強度が高く、日本体育大のポイントゲッターたちを遮断。日本体育大はタフショットを打たされる形が多く、得点がなかなか伸ばせなかった。東海大も立ち上がりは鈍かったものの、徐々にリズムを上げ、全員出場でベンチメンバーにもいいプレーが続いた。4Qには一気に引き離し、73-56で勝利した。

日本大はこの2連戦がリーグ戦最大の山場だが、この日は筑波大相手にも持ち味を存分に発揮。1Qから速攻が出て、ゲームのイニシアチブを終始握った。筑波大はトランジションに対応できず追う形になり、前半で11点のビハインド。後半もこの10点差がなかなか縮まらず、さらに#75井上(4年・C)が負傷退場となり、苦しくなった。日本大は後半も次々に早いテンポで得点すると、ベンチの選手を全員出場させて84-50と余裕を持った勝利となった。

東海大は#10張や#4小玉もいいプレーを見せている。

リーグ優勝の栄冠は、トーナメントと同様、東海大と日本大のどちらかが手にする。東海大は#11大倉(4年・G)が復帰したことで、数字に見える以上に大きな安定感を手にし、チームをトーナメントとは異なるものに変えている。日本大に対して雪辱なるかが注目だ。

日本大はリーグを通じて調子を上げてきている。昨年まで試合経験の少なかった選手たちが己の役割を果たし、輝いているさまは、学生バスケの魅力にあふれているといっていい。4年生らが尽力したチームビルディングの賜物だが、主将の#75若林(4年・SF)「東海大はトーナメント決勝でやっている相手ですが、そこはあまり気にせずに、自分たちが積み重ねてきたものをしっかりぶつけるだけです。その先に優勝があると思うので、最後の試合だからとかあまり考えず、いつも通りやりたいと思います」と冷静だ。ルーキーにしてエースガードの#3米須(1年・PG・東山)「リーグ戦ではトーナメントに比べてディフェンスの圧が弱まってしまったと感じています。最後の東海大との試合は、自分から積極的にディフェンスで攻めたいです」と、前向きなコメントを残した。日本大は優勝すれば2009年以来となる。

両者にとってもインカレにも通じる大事な一戦、いい試合を期待したい。

チームとして成長しているのが感じられるの、今年の日本大の魅力。

3位以下も徐々に順位が確定

白鴎大、専修大はこの日の勝利で4位以内が確定。中央大は拓殖大から勝利を挙げ、5勝5敗と勝率が5割に達し、勝ち越しまであと一つ。順位も大東文化大が敗戦したことによって7位へと浮上した。

早稲田大は順位こそ変わらないが、大きな2勝目を挙げた。大東文化大との一戦で互いに攻めあぐねる出だしから、速攻などでリズムを掴んで抜け出すと、1Qで7-21とリードを奪う。大東文化大は、2Q以降は持ち直すが、シュートタッチでこの試合も苦戦。1Qのビハインドを取り戻しきれない状態で試合が進み、58-81で早稲田大に軍配が上がった。大東文化大は同率の中央大に直接対決で負けているため、8位へと順位を下げた。

リーグ後半に調子が上向きになってきた11位の早稲田大は、最終戦では9位の青山学院大と対戦する。早稲田大の#12土家(3年・G)「今日勝ったことに意味がない、ということではないんですが、明日負けてしまうと順位は今のまま。一つでも順位を上げてチャレンジマッチでは2部の下の順位の対戦相手と戦うために勝ちたい」と決意する。

主力が次々怪我をする中、出場を続けた早稲田大#12土家。ここからの大事な勝負に勝っていけるか。

【1部リーグ・11/6現在】

東海大学   9勝1敗
日本大学   9勝1敗
白鴎大学   7勝3敗
専修大学   7勝3敗
筑波大学   6勝4敗
日本体育大学 6勝4敗
中央大学   5勝5敗
大東文化大学 5勝5敗
青山学院大学 2勝8敗
拓殖大学   2勝8敗
早稲田大学  2勝8敗
神奈川大学  0勝10敗

タイトルとURLをコピーしました