10月2日、2部と3部から遅れること半月、2年ぶりの1部リーグが開幕した。2部と3部では延期・変更が相次いだが、1部リーグ全12チームが欠けることなく緒戦に登場。1回総当りとなる11試合のリーグがスタートした。優勝争いはもちろん、下位4チームは2部チームとのチャレンジマッチによりインカレ出場が決まるとあり、短いながらも一瞬も気を抜けない1ヶ月となりそうだ。
専修大VS拓殖大が延長戦に突入、大東文化大VS白鴎大も白熱
専修大と拓殖大戦は、第1試合から延長戦にもつれこむ熱戦となった。専修大が立ち上がりからミスが続くのに対し、拓殖大はアグレッシブさが見られ、リードする入り。2、3Qで得点が止まりがちになるが、専修大も突き放せず一進一退。拓殖大は4Q最後の攻撃で#24ユセフ(2年・C)のオフェンスリバウンドからのシュートで同点とし、延長戦に持ち込んだ。ここでは#21須藤(2年・SG)のスリーポイントで粘ったが、専修大は#24ユセフが一時ベンチに下がった間に、#13スティーブ(2年・C)のゴール下や#44ジャバ(2年)のスリーポイントもあって突き放し、76-64で勝利を収めた。拓殖大は惜しくも破れたが、3年ぶりとなる1部リーグの試合で奮闘が光った。
大東文化大と白鴎大の一戦も最後は白熱した。互いの手の内をよくわかっている両者は、立ち上がりからロースコア。大東文化大がずっと追う形ながら、後半にじわじわと追い上げて、4Q残り3分を切って#1深渡瀬(4年・PF)のスリーポイントが決まると、ついに逆転。ここからシーソーゲームとなるが、大東文化大は#12中村(3年・PG)のスリーポイントが決まり残り6秒で56-55と1点リード。しかし白鴎大は#66松下(4年・G)がゴール下に切れ込んで返し56-57。大東文化大は最後のチャンスに再び#12中村がシュートを放つが、これは大きくはずれ、勝負あり。白鴎大が追いつかれはしたものの、ライバルとの緒戦を僅差でかわした。
春には見られなかった新戦力もようやくお披露目に
この秋リーグは、ようやく大学界初登場の選手を見られる機会ともなっている。U19のワールドカップの代表選手は春のトーナメントには出場しておらず、また下級生対象のネクストジェネレーションカップは中止。新人戦も開催できていないことから、春〜夏はまだまだ未登場、あるいは出番の少ない下級生も多かった。ルーキーに加え、2年生もようやく本格的なシーズンを迎えている。1ヶ月という短い期間ではあるが、リーグ戦を経験し、ここから大学バスケットを盛り上げていく存在として大きく成長することを願いたい。
【1部リーグ・10/2現在】
専修大学 1勝0敗
筑波大学 1勝0敗
東海大学 1勝0敗
日本体育大学 1勝0敗
日本大学 1勝0敗
白鴎大学 1勝0敗
青山学院大学 0勝1敗
神奈川大学 0勝1敗
大東文化大学 0勝1敗
拓殖大学 0勝1敗
中央大学 0勝1敗
早稲田大学 0勝1敗