【2022新人インカレ】大東文化大と日本体育大が決勝進出!新人日本一に輝くのはどちらのチームか(準決勝・2022.7.8)

2022新人インカレ
大東文化大ゴールに攻め込む日本大#12コンゴロー。30点の奮闘を見せた。

新人インカレ4日目、男子は代々木第二体育館で準決勝が行われ、3月の関東覇者・大東文化大と6月の関東覇者・日本体育大が勝ち上がり、決勝へと進んだ。破れた日本大と中京大は3位決定戦に臨む。

大東文化大は激しいディフェンスを展開、日本大は怪我人が続く中で最後まで奮闘

6月の関東の新人戦でも準決勝で対決した大東文化大日本大が、今度は全国の準決勝の舞台で対決した。前半は6月と同じくロースコア。大東文化大の#39アブドゥレイ(1年・C・中部第一)と日本大の#12コンゴロー(2年・C)が互いにやり合う。大東文化大は激しいディフェンスで、日本大の持ち味であるシュートを簡単に打たせない。速攻が出せた日本大が1Qは19-21とするが、2Qになって両者とも膠着状態に入る。激しい守り合いで互いにほとんど得点が入らず、31-28で前半終了。

3Qも1点を争う主導権の奪い合いが続く。しかしこのQ、日本大は相次いでアクシデントに見舞われる。Qの半ばを過ぎてドライブに行った#51一戸(2年・PG)が転倒して手首を痛め、交代した#3米須(2年・PG)もまた、ドライブからレイアップの着地で膝を痛めて退場してしまう。一方の大東文化大は#47品田(2年・PG)がここで試合の均衡を破るようなスリーを連続。1点を争う展開から47-38と一気に9点リードにして終了し、4Qに入る。日本大は#13泉(1年・SG・福大大濠)のスリー、#12コンゴローのシュートで点差を縮めるが、大東文化大はその流れを断ち切るように#25山内(2年・SG)#47品田のスリーが続くと再び引き離し10点差。日本大もディフェンスを粘り食らいつくが、大東文化大の勢いは止まらず。68-54で決勝進出を決めた。

大東文化大は6月の日本大との対戦時よりもディフェンスの圧力が増し、簡単にシュートを打たせなかった。また、#47品田をはじめ、拮抗した状態の中でスリーポイントの精度で日本大を上回り、流れに乗った。決勝の相手は関東覇者の日本体育大。新人日本一をかけて勝負するには申し分ない相手だけに、どのような戦いになるかが楽しみだ。

#51一戸、#3米須という主力が相次いでアクシデントに見舞われた日本大は、追う展開の中、みんなが声を出し、#12コンゴローを中心に食らいついて大崩れはしなかった。チームの力こそ、今の日本大の強みとなりつつあるもの。最終の3位決定戦は2人を欠くことになるが、培ってきたものをしっかり発揮したい。

【2022新人インカレ】準決勝に納得のパフォーマンスで日本大へのリベンジを果たし、向かうは新人日本一/#47品田真吾(大東文化大・2年)

大東文化大は#12富山が内外から得点で貢献。

#41石川のシュートをきっかけに日本体育大が中京大を引き離す

リーグ最終戦で筑波大学を破り準決勝に進出した中京大は、日本体育大との一戦に挑んだ。立ち上がりは日本体育大が先行。一気に12-2と引き離す。中京大は#5高橋(1年・PG・富田)が得点を取りにいき、次第に落ち着きを取り戻すと1Qの終盤に追いつき17-16。2Q、日本体育大が立ち上がりで約3分間無得点になる間に、中京大が逆転。#39カミソコ(2年・C)のゴール下が活きる。日本体育大はなかなかリズムが好転しないが、残り2分、#41石川(1年・SG・小林)の2連続のスリーポイントが決まり、逆転。さらに#41石川のシュート、#35ムトンボ(2年・C)のフリースローで37-30とリードして前半終了。

3Q、立ち上がりに再び#41石川のスリーが炸裂した日本体育大は、10点のリードに成功する。中京大は何度も速攻出すものの、その度に日本体育大に返されてしまい、簡単に点差が縮まらない。一時は5点差まで縮めるも、最後は11点差の55-44にされ、4Qへ。

4Q、日本体育大はこの大会好調の#24大森(2年・SF)がアシスト、得点で活躍。#21月岡(1年・PG・昌平)のスリーポイントも決まり、最大14点差まで開いた。しかし、残り3分から中京大も粘った。#5高橋が次々とジャンパーを沈め、#13中野(2年・SG)の連続スリーポイントが決まると、残り約1分で69-67の2点差。しかし続くオフェンスで勝負をかけた#13中野のスリーは決まらず。残り20秒からファウルでゲームを止めてはいくものの、日本体育大にフリースローを決められ、73-67でタイムアップ。日本体育大が勝利した。

日本体育大は#41石川のスリーポイントが流れを持ってきた。6月とは異なり、#24大森をはじめベンチメンバーの出場機会が増え、#41石川「チーム力が高まっている」という。関東、そして全国の日本一を目指して決勝は大東文化大との対戦になる。

中京大は残り50秒で69-67と2点差まで追い上げた。しかし筑波大を倒したことで選手たちがある意味満足してしまったのか、「出足からエネルギーがなく、積極性が少し足りなかった。最初から試合最後のような頑張りを見せるべき」松藤監督も悔やんだ。関東以外の地区にとって、次はいつつかめるかわからない全国決勝への切符。その重さはまだ1・2年には自覚しづらいかもしれないが、つかめるものを貪欲につかみにいく文化作りを、この敗戦をきっかけにしたいところだ。筑波大戦や日本体育大戦を見ても、関東に対して差があるというチームではない。最終戦では3位をかけて日本大と対戦する。

【2022新人インカレインタビュー】「関東の優勝を機に、チーム力も上がった」2つ目のタイトル獲得に向け、意識も新たに/#41石川 響太郎(日本体育大・1年)

中京大はインサイドで#36カミソコが日本体育大#35ムトンボと互角の戦い。
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