【2022新人インカレ】準決勝に納得のパフォーマンスで日本大へのリベンジを果たし、向かうは新人日本一/#47品田真吾(大東文化大・2年)

2022新人インカレ

「準決勝で日大さんとやった時に、キャプテンの自分が駄目で試合に負けるという結果になってしまいました」

6月の関東大学新人戦、筑波大を下して大会を3位で終えたあと、新人チームキャプテンの#47品田(2年・PG)は大会を振り返ってそう語った。山場となった準決勝の日本大戦の敗戦により、大東文化大は新人戦2連覇への道が絶たれただけに、悔やんでも悔やみきれない負けだった。

この試合は前半からロースコアで我慢の展開だったが、一丸となった日本大の好プレーが続き、後半に突き放された。品田は2得点。力不足が敗戦を招いたことを気にしている様子だった。

「自分がキャプテンとして、チームを引っ張っていけていないという思いです。引っ張らなくてはいけないのに自分が悪かったので、それでチームに負けがついてしまって、そこが反省です」

終始、自分の力不足からチームを引っ張れていないことを悔やむばかりだった。

そこから1ヶ月。

今度は全日本の新人戦という、全国の準決勝の舞台で再び日本大とまみえた大東文化大は、1ヶ月前よりも少しタフになっていた。ディフェンスの圧力が強く、日本大はスコアラーが力を発揮しきれない。また大東文化大も相手のディフェンスの前に、一気に抜き出しきれず、前半は6月同様のスコアで31-28。ただ、違っていたのはそこからだった。3Q、日本大が速攻で逆転したあと、#47品田のスリーポイントが相手の流れを断ち切る。続く攻撃で日本大に怪我人が続き、ややゲームに集中しづらくなったはずだが、そこからさらに品田の得点が続いて逆転から9点のリードに成功したのだ。

「自分の強みのシュートが当たって、そこからチームを引っ張れたと思います。2Qにみんな自分が自分がという意識になってしまって点が止まっていたので、もう一度チームでやることをディフェンスから徹底して行ったという感じで、流れが良くなっていきました」

品田はこの日の朝もシューティングをしてきたというが、19点、そのうち沈んだスリーポイントは5本。「もう一度チャレンジャーとして挑みたい」としていたこの全国新人大会で、日本大相手に自分らしいパフォーマンスを発揮しての勝利に、「嬉しい」と顔をほころばせた。

しかし、得点を取るだけが目指すものではない。大東文化大のアイデンティティはあくまで“ディフェンス”にある。6月からの1ヶ月を、上級生にもう一度鍛え直してもらうことで、より大東文化大らしさが増してきたようにも感じられる。起点となる#3米須や#51一戸を押さえ、簡単に相手オフェンスをさせない40分だった。

「この1ヶ月はもう一度ディフェンスを詰め直し、ヘルプディフェンスだったりチームディフェンスというのを意識してやってきました。練習では3、4年生に相手をしてもらって、いいプレッシャーの中、いい強度で練習できたと思います。ディフェンスの強度の大切さというものを、そこでもう一度認識できた時間になりました」

ディフェンスをやっていれば、オフェンスにもその勢いを転化し、流れを持ってこられる。6月は「自分たちがやるべきことを、最後まで徹底するというところがまだ甘かったと思うので、40分間やり通す徹底のところを1ヶ月やっていきたい」と言っていたが、それをできた一戦となったかもしれない。

次は6月の関東新人王者・日本体育大と“新人日本一”をかけて戦う。変則的なスケジュールのために、既に新チームになって3ヶ月で3度目の新人戦となる訳だが、既にタイトルは両チーム一つずつ持っており、まさに頂上決戦といえる。

「日大にリベンジできたことは嬉しいけれど、目標はあくまで優勝です」

その目的を達成できるかどうか、再びチャレンジャーとして最後の戦いに向かう。

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