新型コロナウイルスの感染拡大により、延期となっていた関東大学リーグが9月14日より2年ぶりに開幕。2部と3部のリーグが他に先駆け、スタートした。1部は10月2日からの開始を予定している。
下部チームにチャンスが多い2021年リーグのレギュレーション
今リーグの主なレギュレーション、来季の仕組みは以下の通り。
・1〜3部は12チーム1回戦の総当たり戦
・4・5部はブロック戦ののちに2次トーナメント開催
・2〜5部は上位2チームを自動昇格とし、降格・入れ替え戦は行わない
・1部下位4チーム、2部上位4チームにより、インカレ出場を懸けたチャレンジマッチを行う(この結果は2022年度のリーグ編成には反映しない。日程は調整中)
昨年はリーグ戦の代わりに代替試合しか開催できていないが、今季は上位2チームが自動昇格となるため、2部以下のチームには来季に向けて大きなチャンスがある。また、2部チームは昨年同様、上位4チームがチャレンジマッチへと進出。1部の9〜12位チームとの一発勝負でインカレ出場に挑む。 開幕を迎えた一方、既に2部・3部で延期・振替試合が多く発生している。特に1部と2部はインカレを予定したスケジュール上、延期はしづらい状況にあり、新型コロナウイルスの影響により試合が開催できない場合は、該当大学の不戦敗となる。3部以下は延期が可能だ。特に1部2部は何事もなくスケジュールをこなし、最高のパフォーマンスを発揮して欲しいところだ。なお、9月中は無観客での開催となる。
1回総当り、全11試合の優勝予想ラインは!?
1〜3部は各部12チームが所属し、リーグの試合数は全11試合となる。
優勝ラインがどの程度になるか、始まってみなければわからないが、1部、2部チームが8チームだった2009年頃までは、全14試合のため1敗の重みが大きかった。チーム数が増えてからは多少黒星が増えても優勝争いに絡める状況になっていたが、今回は8チーム時代に近いシビアな戦いが予想される。また、下位争いもやはり終盤までもつれる傾向にあるにあり、同率になった場合の順位の決め手となる、勝率の近いチームとの対戦や、ゴールアベレージにもより意識を高める必要がありそうだ。
参考までに記すと、8チーム時代終盤の勝敗はこちら。
【2008年・1部8チーム】
優勝・青山学院大(13勝1敗)
準優勝・東海大(12勝2敗)
3位・専修大(9勝5敗)
4位・日本大(8勝6敗)
【2008年・2部8チーム】
優勝・慶應義塾大学(12勝2敗)
準優勝・筑波大(11勝3敗)
3位・国士舘大(10勝4敗)
4位・明治大(9勝5敗)
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【2009年・1部8チーム最終年】
優勝・日本大(10勝3敗)
準優勝・慶應義塾大(9勝4敗)
3位・青山学院大(8勝5敗)
4位・法政大学(7勝6敗)
【2009年・2部8チーム最終年】
優勝・明治大学(14勝0敗)
準優勝・拓殖大学(11勝3敗)
3位・白鴎大学(10勝4敗)
4位・早稲田大学(8勝6敗)
昨年はリーグ戦としての開催ができず、代替のオータムカップとしてトーナメント形式で大会が開催された。しかしトーナメント戦はチームによって試合数に差ができるため、2試合で終わったチームもある。通常、リーグ戦は試合数を多くこなすことでチーム、または個人のレベルアップをはかるもの。昨年は主力が大きく入れ替わったチームは特に連携の精度に欠け、苦しい面が見える試合もあった。今季のリーグは11試合で本来の半分だが、どれほどチームが成長できるかが問われる秋となる。