【インカレ2020】初出場で見せたはつらつとしたチームの姿〜北陸大〜

2020インカレ
下級生が多い北陸大。ここからの成長に期待したい。

予選での劇的な優勝から初のインカレへ「最後にここに立てて最高の終わり」(#27鷲山)

初日の第2試合、華やかなスリーポイントショーを披露して会場を盛り上げたのは、初出場の北陸大だ。#20近藤(3年・SG)が前半で5本のスリーポイントを沈め、相手の福岡大を一気に置き去りにして度肝を抜いた。

しかし相手の福岡大も決してそのままやられていた訳ではない。前半を31-49で終えたあと、後半はプレスで次々にターンオーバーを奪って北陸大の得点を封じると、終盤はどちらに転ぶかわからない展開に。しかし最後は福岡大の#52青山(3年・F)が連続でシュートを決め、77-73と逆転勝利。ディフェンスの重要さを知らしめた展開になった。

北陸大主将の#27鷲山「スタートはすごくうまくいっていたが、僕自身は後半の頭はチームで締めないといけないなと思っていたんです。もともとチームとして課題にしている3Qだったんですが、少し相手の方が上手で、勝ちたい思いが上回っていたと思います」と悔しがる。

北陸大主将#27鷲山。

しかし、北信越の予選では決勝で富山大を2点差のブザービーターで破り、初優勝で掴んだインカレの切符。創部5年目の大きな飛躍は、鷲山にとって4年間の大学バスケで最も達成感を感じた試合を経ての、初のインカレだった。

そこに至るまでにはもちろん苦労もあった。鷲山は創部し、二期生としてまさにゼロから歩んできた4年目になるが、「他のバスケット選手にはできない経験をしてきたと思う」と感慨深げだ。そして最後に北信越で優勝し、代々木でインカレを経験できたことについて、チームメイトや鶴見コーチに感謝する。

「大学に入学してから、こんなに大きな体育館で試合をしたことがなかったので、すごく緊張がありました。でも大学でバスケをして、ここに立てたことが最高の終わり方だと思います」

ディフェンスでも奮闘し、何度もルーズボールに絡んだ。

最終学年の今年は春から自粛期間などもあり、満足にバスケットができた訳ではない。だがその中でも最後までやりきり、次へとバトンを託す。

「今年はバスケットができて当たり前の環境から、それができなくなるという辛さを経験しました。でも一人一人に練習に集中して取り組む姿勢を示し、キャプテンとして声をかけたりということをやってきました。それに、上下関係のないチームを作りたいと思い、チーム全体でコミュニケーションを積極的に行いました。こうした経験を重ねたから、チームとしてまた一段階強くなったと思っています。来年もそうした環境を今の3年生たちに作ってもらいたいし、もっと強くなって欲しいと思っています」

ベンチも味方の活躍に大きく盛り上がり、後押しした。

「最高だった代々木の舞台。もう一度ここに戻ってきたい」(#20近藤)

鷲山が来季を託すのは、この試合7本の3Pを沈めた#20近藤以下、#19浅田や3年生たちだ。

「初出場だからチャレンジャー精神を持って、日本一面白いバスケットを展開しようというコンセプトでやってきた」という近藤。高い弧を描くスリーポイントシュートは音なくネットに吸い込まれていく美しいものであり、前半は福岡大の出鼻を大きくくじいた。

普段から試合を意識したシュート練習を続け、また周囲のサポートで打てているという#20近藤。

しかし後半は抑えられた。周囲に支えられ、自信を持ってシュートを打てるように成長してきたが、後半の出来には経験のなさを挙げる。しかしこの試合の経験は、何よりも大きな糧にはなったはず。「来年またここに戻ってきて、今回よりもいいパフォーマンスを見せたい」という新しい目標もできた。

「インカレは動画でしか見たことがなかった夢舞台。でも自分たちの集大成を見せる場でもあると思う」

最高だったという夢の空間での試合をもう一度経験するために、最高のライバルであり、最高の相棒という#19浅田や仲間たちとここから1年、新たなスタートになる。再び聖地で彼らの勇姿を見られる日を楽しみにしたい。

#20近藤につぐ22得点をあげた#19浅田。近藤とともに切磋琢磨している。

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