【インカレ2020】12/12 5〜7位順位決定戦レポート(早稲田大VS近畿大/専修大VS青山学院大)

2020インカレ
専修大は準々決勝配線からの心身の立て直しが難しい中、#23キングを筆頭に戦い抜いた。

近畿大が2校目の関東を倒し5位決定戦へ

早稲田大近畿大の戦いは終始点差が付かず離れずの接戦の中、終盤に近畿大がリズムを掴んだ。近畿大は#36榎田(4年・PF)が前日の試合で負傷し、この日は欠場したが回りがそれをしっかり埋め、早稲田大対して簡単に打たせずに試合を展開。早稲田大は#9パトリック(3年・C)、#93大町(3年・C)のビッグマンに苦戦しつつも点数は互角の勝負が続いた。試合は終盤、#56米澤(2年・SG)のドライブが決まった近畿大が均衡を破ると、その後は#9パトリックが決めて勝利を確定的に。早稲田大はファウルでフリースローを渡す形になり、66-75で近畿大が勝利した。

【ROOKIE/早稲田大INTERVIEW】「インカレでこれからにつながる経験ができている」◆#13星川堅信(1年・SF・洛南)

準々決勝では連続スリーポイントを決めて東海大相手に16得点。この試合でもアウトサイド、ドライブで攻めて21点の活躍を見せた。いいプレーを見せる一方で、頂点を狙うにはまだまだ練習が必要という。この経験を糧にさらに飛躍してもらいたい、期待のプレイヤーだ。

ー接戦になって負けてしまいましたが、今日の試合はいかがでしたか?
「パトリック以外のプレイヤーにやられないようにはしようと言っていたんですが、最初から合わせや外のシュートにやられてしまいました。そこのディフェンスを徹底できなかったことと、個人的には最初は調子が良かったんですが、体力が保たずに失速してしまったので、体力がないなという感想です」

ー体力面以外にも大町選手(#93)が前にいたのも打ちづらそうでした。
「そうですね。チェックが結構高かったのと、パッシングでパスを回して動きを作って攻めようということをしていたんですが、僕はアイソレーションみたいになっていて、シュートを打たされていたという感じになってしまいました」

ー前の試合も今日の試合も、星川選手のシュートがチームに勢いを与えたところ多かったと思います。
「 練習はしてきていて、それが結構入ったのは良かったんですが…」

ーベスト8に入りましたが、インカレに出てみてどんな印象ですか?
「強いチームはディフェンスが徹底されているし、同じ大学生でバスケに対する意識やかけている時間が結構違うという感覚があります。これから僕らも練習量はもちろん、自主練も高い意識でバスケットをやる必要があるなと。これからにつながる経験ができていると思います」

ー最後はパトリック選手(#9)や洛南出身のの皆が話していましたが、何を言っていたんですか?
「高校の時から洛南と東山は近かったので知り合いです。『お前上手くなったな』と言われました(笑)。あと、今日の試合は審判の中村さんという方が吹いてくださったんですが、僕の中学の先生なんです。インカレを吹きに行くからと言ってくださっていたので、今日はその部分でも特別な試合になりました」

ー記念になりますね。残り1試合あります。どのように戦いますか。
「昨日と今日負けてしまって、落ち込む気持ちは悔しい気持ちはありますが、1年生らしくプレッシャーの面で感じすぎずに最後なので勝って終わりたいです」

終盤は接戦になるが専修大が逃げ切る

専修大青山学院大の対戦は、#13スティーブや#23キングが易々と得点していった専修大が序盤からリードする。一方の青学大も2Qに入ると#20和田(2年・PF)の速攻などでリズムを掴み、点差を開けさせない。専修大は何度か引き離しにかかるが、前日筑波大相手に激戦の結果敗れた心身のダメージは拭えず、#17保泉(3年・SF)や#2斉藤(4年・PF)に決められ勝利への決定打を出せないままゲームが進む。終盤は双方にファウルも混んでいくなか、青学大はビハインドをワンプレーの差にまで詰め、逆転も視野に入った。しかし迎えた最後のオフェンスで、専修大#88重富周希(4年・G)に値千金のスティールを許し万事休す。64−62で辛くも逃げ切った専修大が、5位決定戦へと駒を進めた。

自分のミスを気にしていたというスティーブ。それでも懸命なプレーを見せた。

【専修大会見】「チームはガード次第だと常に意識してやっている」◆#23キング 開(3年・SG)

◆昨日からの切り替えは
「昨日の最終試合が終わってから、今日は12時スタートで間も短かった。気持ちを切り替えるのはやはりつらかったが、試合はやるしかないという気持ちで挑んだ」

◆この試合も激しい競り合いになったが振り返って
「チームの雰囲気も昨日に比べるとあまり良くなく、自分はガードだからこそみんなに声をかけて頑張って乗り切ろうということは言っていた。でも思うように体が動かない選手がいたり、あまりインサイドで得点も取れなかったり苦労をした。そこで自分がアタックをして流れを持ってこようと思って、今日は積極的に攻めていって良い流れがつかめたかなと思う」

◆声が出ていたのは、そのこともあって意識的だったのか
「今1番2番でやらせてもらっていて、ガードはチームをまとめる役割だと思う。学年に関係なくチームの司令塔、キャプテンという意識を持って試合に入っていかないといけない。ガードがだめだとやはりチームが駄目になってしまうので、そこを意識して声をかけるようにしている」

◆怪我があってインカレがいきなりの公式戦だった。コンディションは?
「インカレは復帰戦だが、練習ではハードにやっていて練習試合もこなして、怪我の方も完治とまでは言っていないが出られない人もいるし、その人たちの分もスタートとして出してもらってるということは、やらなければいけないと思っている。出たらやるという意識を持っている」

◆3年生が中心となって出ている時間が多いが、3年生みんなで意識が高まっているのか 
「僕たちは新人戦で準優勝をしていて、3年生は自分を含め野﨑(#28)、瑠偉(#95齋藤)、翔太(#1山本)と全員試合に絡んでくるメンバーで、得点の方も昨日は野﨑のスリーが当たっていたし、翔太もシューターだし瑠偉はドライブもできる。テラ(#46寺澤)もインサイドアウトサイドもある。自分たちの学年は武器がたくさんあるので、チームの中心になれるメンバーたち。そこは皆で共に成長していってるという感覚がある」

◆3年生たちは4年をサポートする気持ちも強いのか
「今年はコロナの関係で試合もできなくて4年生にとっては本当に辛い年になったと思う。自分が4年生の立場だったら本当に悔しくて仕方がないなと思っているので、昨日負けたの悔しいし4年生のためにも勝ちたかった。これは終わってしまったことだけれども残り1試合残っていてそれが4年の最後の試合になるので、みんなで笑って終われるような試合にしたい」

#24キングは24得点で奮闘。
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