【2022トーナメント】山梨学院大・中央大が新人戦に続き8強入り!日本体育大・東海大はベスト16で敗退(2022.5.5)

2022関東トーナメント
中央大は新人戦に続いて東海大を撃破。

関東大学トーナメントは後半戦に入った。この日は8試合が行われ、激戦が続いた。接戦の末に山梨学院大は日本体育大を破り、中央大は東海大に対して大量リードして試合に入り、守りきってともに3月の新人戦に引き続きベスト8入りを果たした。

【Aブロック】拓殖大は神奈川大に競り勝ち、日本大は余裕を持ってベスト8へ

神奈川大拓殖大の戦いは、リードする拓殖大に何度も神奈川大が食い下がるが、あとわずかが届かない状況が続き、60-67。神奈川大は特に1Qの9-16の出遅れが響いた。何度もディフェンスから持ち直して粘る神奈川大に対し、拓殖大は攻守でそれを封じた。#24ユセフ(3年・C)の27点がチームを引っ張り、最後まで追いつかせないで60-67

拓殖大は主将の益子がチームを引っ張る。

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第1シード・日本大明星大を立ち上がりから寄せ付けない試合展開となり、高さ、決定力の差を見せると、全員出場で93-34。

【Bブロック】接戦を制した山梨学院大と、安定した戦いの専修大が勝ち上がる

山梨学院大日本体育大の戦いは最後まで接戦となった。インサイドでは日本体育大#35ムトンボ(2年・C )と山梨学院大#2カボンゴ(3年・C)が競り合い、互いのガード陣は速い展開で畳み掛ける。一進一退となった1Qは19-18、2Qは#68 髙橋(3年・SF)、#64山田(3年・PF)、#62 茂木(2年・PF)のシュート、#2カボンゴの速攻からのダンクなど、山梨学院大が見せる。一方の日本体育大も#35ムトンボ(2年・C)がブロックを連発して存在感を発揮。前半は37-39で終了し、3Qも互いの持ち味を活かして点差はつかないまま試合が進行。やられたらやり返す中、最後に#2カボンゴのレイアップが決まった山梨学院大が56-52と4点リードで4Qへ。

その4Qはチームのエースに火がついた。山梨学院大は#67竹内(3年・SG)がピックを中心に連続でジャンバーを決め、リードを広げる。#2カボンゴが連続ファウルで4つとなり、ベンチに下がるピンチもあるが、日本体育大はこのチャンスで思ったように点差を縮めることができない。山梨学院大は残り3分半に10点のリードに成功するが、日本体育大はここから#23小川(3年・PG)のスリーポイントが2連続で決まると残り1分半で2点差。終盤はワンゴールを争う勝負になっていくが、#23小川がもう1本スリーを決めたのに対し、山梨学院大は#2カボンゴのボールカット、そして#67竹内からのドライブに合わせた#2カボンゴのゴール下が決まり勝負あり。75-72で山梨学院大が新人戦に続き、ベスト8進出を果たした。山梨学院大は各選手が役割りを果たし、1部相手に勝利する金星。一方の日本体育大はムトンボが負傷や体調の問題で復帰が大会数日前で、調子を上げきることができず。それでも21点・22リバウンド・11ブロックのトリプルダブルで見せた。

山梨学院大#68髙橋の要所のシュートも決まった。

「練習の成果が出た」#2カボンゴ・ジョナサン(山梨学院大)

「たくさん練習してきて、それが出せた。嬉しい」というカボンゴ。日本体育大の#35ムトンボとマッチアップしながら15点・11リバウンドと、攻守で奮闘した。制空権争いだけではなく、足元のボールにも機敏に対応できるディフェンス力の貢献は見逃せない。また、新人戦も、このトーナメントでもスリーポイントを見せ、「得意なのはジャンプシュート」だというが、「ディフェンスも好きなので、楽しんでやっている」という。最後には#67竹内との見事な合わせも見せたが、「2人で自主練習もよくやっていたので、タイミングもわかっていた」と、練習の成果が勝利につながったことに喜びを見せた。

山梨学院大は#2カボンゴと#67竹内のピックで得点を量産する。

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専修大国士舘大のアタックを高さで封じた。出足はスリーポイントやドライブが決まるが、高さのアドバンテージは専修大の方が上。2Qになると国士舘大が攻めあぐねる場面が目立つようになり、専修大が抜け出し93-73

【Cブロック】筑波大と大東文化大に軍配、青山学院大と早稲田大は終盤に力尽きる

早稲田大大東文化大戦、1Qは互いに得点を入れ合う形で21-24。早稲田大は#13星川(3年・F)、大東文化大は#7高島(4年・SG))のシュートが互いに決まり合い、会場もどよめいた。2Qも点差はつかず38-37で前半終了。3Qも大きく展開が動かない状態が続くが、大東文化大は#4菊地(3年・SG)の働きで流れが傾き、一方の早稲田大はこのQで9点と失速すると、その後は勢いが途切れてしまい、そのまま大東文化大が逃げ切り57-76

は高い決定力を見せた大東文化大#7高島。

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筑波大青山学院大の戦いは、青山学院大が粘りを見せて接戦に持ち込む熱い試合となった。1Qから互いに激しいディフェンスを展開。両者ともスリーポイントは良く、筑波大がリードしかけても青学大も決める、といった形で試合が進む。筑波大は外のシュートや、高さでやや優勢だが、インサイドでしっかり勝負をできる場面が少ない。一方の青山学院大は#20和田(4年・PF)が果敢にゴール下に仕掛け、また10槇野(3年・SG)のスリーポイントなどもあって前半は互角の34-31。

3Q、一時は筑波大が引き離そうとするが、青山学院大は19野本(3年・PG)の速攻、#7進(2年・SF)がインサイドで奮闘。最後は#19野本のスリーポイントで52-52と同点にして最終Qに入る。逆転はされないが突き放せない筑波大。悪い流れを断ち切ったのは、ルーキーの#13岩下(1年・PG・福大大濠)。開始3分のスリーポイント、スティールから#34三谷(3年・SF)へのアシストパスが出ると、一気に流れが筑波大に傾いた。青山学院大はここから起死回生の一手はならず、72-58で試合終了。

勝負どころで流れを引き寄せた筑波大#13岩下。

【Dブロック】白鴎大は快勝、中央大がリードを守りきり東海大を下す

中央大東海大は、中央大が前半から東海大を圧倒する攻撃力を見せた。立ち上がりから気持ちよくシュートが決まった中央大。#21渡部(4年・SF)の連続スリーをはじめ、面白いようにシュートが決まり、またディフェンスでもリバウンドに#47吉田(4年・C)、#11オヌ(2年・PF)が踏ん張り、東海大の攻撃を抑えた。開始5分ほどから一気に差が広がり、1Qは24-8。2Qも中央大ベースで試合が進む。東海大は立て直したいがシュートが入らず、リバウンドも抑えられてこのQの初得点までに5分を擁する停滞ぶり。一方の中央大はベンチから入った#13小川(2年・SG)がスリーポイント、速攻にと躍動するなど、セカンドメンバーになっても勢いは落ちない。終盤に入り東海大も落ち着いてくるが、前半は39-18と21点の中央大リード。

後半3Q、東海大のディフェンスがよくなり、中央大のシュートの決定力が落ちてくる。簡単にシュートを打てなくなり、足が止まって点差が縮まっていくと、残り3分で東海大は#3ハーパー(2年・PG)のスティールからのレイアップでようやく10点差。さらに#16西田公陽(3年・SG)のドライブ、#0黒川(3年・PG)のシュートも続いて51-43と点差を一桁にして4Qへ。

ディフェンスの鋭さで追い上げ起点になった東海大#3ハーパー。

ミスが続く中央大に対し、東海大は#3ハーパー、そしてゴール下で#10張(4年・C)が得点。#15島谷(4年・PG)のスリーポイントやスティールもあり、3点差にまで迫る。しかし勝負どころを握ったのは中央大のエース#21渡部。東海大のあと一歩をことごとく断ち切るプレーを連発すると、#2内尾がサイトを締めるプレーをきっちり決めて72-61。新人戦に続き、東海大を破ってベスト8進出を決めた。

「チームを勝たせるのがまず第一にやるべきこと」#21渡部  琉(中央大)

27点、5本のスリーポイントを決め、エースの名にふさわしい活躍を見せた#21渡部「個人能力ではあちらが上。こちらはチーム力で勝とうと意識して、前半はリバウンドも抑えられた」と、チームとしての力を強調。追い上げられたあとも再び持ち直したのはチームの力だという。そしてなんといっても、相手の追撃を振り切ったシュートを決めた渡部の決定力は圧巻だった。「昨年までは点を取るという気持ちが強かったが、今年はチームを勝たせるというマインドでいる」というが、戦術やチームへの声掛けまで含めて一回り成長した姿が見える。この先の戦いでも頼もしい姿を見せてくれることを期待したい。

渡部はファウルトラブルもあったが、ここぞの1本を決めきった。

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白鴎大明治大に1Q7点しか取らせず、そこからは安定した戦いぶりを見せた。#2脇(3年・F)の19点を筆頭に全員出場の79-56で次の戦いに進んだ。

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