【2023インカレ/決勝の見どころ】白鷗大と東海大は3年連続の顔合わせ、ともにディフェンス、そして積み上げてきたチーム力に注目

2023インカレ

決勝進出は互いに3年連続、決勝での対戦成績はこの1勝1敗

第75回の男子インカレが、いよいよ大詰めを迎えた。幾多のライバルを倒して勝ち上がったのは、関東リーグチャンピオンの白鷗大と、昨年のインカレチャンピオン東海大。3年連続の顔合わせとなった。

2021年白鷗大が初のインカレ王者に輝いた。この年、東海大は2年生だった河村勇輝(現B1横浜)と、大倉颯太(現B1千葉)ら4年生による集大成のチームといえたが、白鷗大が粘り強いディフェンスで巻き返した。インカレ決勝ではほとんど見ることがない、逆転ゲームによる勝利となった。

2022年東海大がリベンジを果たした。白鷗大は立ち上がりに2-15と出遅れ、これが最後まで響いて3点差の惜敗。東海大は終盤のディフェンスで白鷗大を翻弄した。

ともに下級生が力を付け、4年のリーダーシップでチームは一致団結

そして2023年、白鷗大は今年、下級生の台頭がチーム力の底上げになった。夏以降、ファースト・セカンドユニットが昨年以上に機能。中でも、セカンドユニットとして出場する3年生が試合を勢いづける活躍で、選手交代してもチーム力が変わらない状態で40分を戦い抜くことができる。3年生の中心#8陳岡、#20根本、#36ポーグはいずれも得点力が高く、チームを盛り上げるプレーを連発する。また、2年生では#4佐伯がディフェンス力とスリーポイント精度で、今季スタメン昇格。1年では#22内藤が高いセンスを見せ、ポイントで活躍する。昨年よりもチームでスリーポイント本数が向上しているのは、この1〜3年生の活躍が大きい。そこを締めるのがエースの#2脇、そして#88佐藤らで、気持ちの強さと機動力の高いプレーでチームを牽引する。4年生のガード#24森下がリーグ直前の怪我でシーズンを棒に振る不運があったが、それでも応援団も含め“チーム”として戦い、またバスケットを楽しむ様子が伝わるのが今年の白鷗大だ。

白鷗大はセカンドユニットも#25モンガ、#20根本、#8陳岡、#36ポーグら強力メンバー。

対する東海大は今シーズン、怪我人が多く、なかなか本領発揮といかない状態が続いてきた。リーグ戦は6位とふるわなかったが、一方でその分、春から1、2年の試合出場時間が増え、経験を積んでこられたことが結果的にチームの成長や厚みの形成につながった。転機となったのは、リーグ戦の日本体育大戦。ここで43点差での大敗を喫したことで、チームが再び自分たちのアイデンティティを取り戻すためのスタート地点に立てた。陸川監督もチームの成長を信じ、モチベーションを上げてチームを作ってきた。絶対的なリーダーである#0黒川は、若いチームに対して試合中は常に声をかけ続け、劣勢のときも不安を和らげる。また、ここぞのワンプレーで決めきる強さも頼もしい。黒川は春から「慢心はない」と、昨年のチャンピオンであることをリセットし、チームにもそれを意識させて引っ張ってきた。それに応えるように、個々が持てる力を発揮し、輝いているのが今の東海大だ。

長らく怪我で欠場した#7前野の復帰は大きい。#25江原らも含め、インサイドでの奮闘が必須となる。

白鷗大の勝利の鍵は、出だしでやられないことか。ここのところの決勝では試合の序盤に出遅れ、あとわずかで涙を飲んだ試合が続いている。たとえ追いかける展開でも、追い上げ可能な範囲でとどめて勝負をかけたい。

東海大は白鷗大よりもサイズで劣る分、平面バスケをどこまで突き詰められるかになる。関東でもディフェンスではトップクラス同士。簡単には得点できないであろう状態で、どこまで我慢して隙をつけるかになるだろう。

白鷗大もそうだが、どちらのチームも特定のエース級選手が常に目立って活躍する、というよりは選手を細かく入れ替えながら、試合ごと、また場面ごとに必要なプレーをした選手が輝くというチーム同士。決勝で誰が、どんなふうに輝くのかはまさに始まってみなければわからない。そんなところも見どころだ。

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