関東大学バスケットボール選手権大会は最終日を迎えた。
決勝は日本体育大が白鷗大を下して4連覇。24回目のトーナメント優勝に輝いた。
また、今大会の優勝で天皇杯のファイナルラウンドへの出場権も獲得した。
【決勝】2Qに逆転した日本体育大が高い集中力で白鷗大に追い上げを許さず
ディフェンディングチャンピオンの日本体育大と昨インカレ覇者の白鷗大による決勝は、日本体育大が次第に自分たちのリズムに引き込み、試合をひっくり返した。
立ち上がり、白鷗大は#22内藤(4年・PG)、日本体育大は#1コネ(4年・C)で決め合う。白鷗大は#1コネのいるペイントでのオフェンスが展開できず、#7境(4年・C)を#23オカプ(1年・C・別府溝辺)にチェンジ。それでもインサイドの攻略は難しいが、#1コネも簡単には得点できなくなる。さらに日本体育大は持ち味の一つであるアウトサイドが決まってこない。白鷗大は#16八重樫(4年・SG)、そして#15小川(3年・SG)のスリーポイントが2本決まり、9点リードで14-23。
2Q、日本体育大は#35大江(4年・PG)のレイアップや#6吉田(4年・PF)の2本のスリーでエンジンがかかってくると2点差に詰め寄り、#1コネのシュートで残り4分に同点。一方の白鷗大は5分で6得点と停滞してしまう。日本体育大はベンチメンバーが活躍。#3宇田(2年・PF)にブロックやスリーポイントが生まれ、残り3分で35-30と逆転から5点のリードに転じた。白鷗大は#22内藤のスリーはあるが、それ以外の攻撃が形にならない。日本体育大は#1コネのバスケットカウントや#35大江のスリーポイントが生まれて42-36。日本体育大のリードで前半終了。

3Q、日本体育大は#45朝田(4年・SG)がファウルをもらっていくだけではなく、#1コネのシールからレイアップを決めて開始3分で10点リード。トランジションとスリーポイントという日体大の得意のパターンが続いてその後もさらに20点近く引き離した。白鷗大は流れが変えられず69-52で4Qへ。
4Q、必死に追う白鷗大はこの日好調の#22内藤が得点を取り続ける。しかしQ半ばに#42ウィリアムス(3年・PF)が負傷退場となってしまったが、ここから#99ロイ(3年・F)が奮闘し、走って一気に10点差まで縮めた。しかし日本体育大は#35大江が冷静に対処。レイアップ、スリーポイントで再び白鷗大の勢いを削ぐとその後も突き放して83-69。日本体育大が見事4連覇を果たした。
立ち上がりこそ白鷗大ペースだったが、2Qに日本体育大のスリーポイントが当たってくると流れが逆転。ベンチメンバーの働きも大きかった。白鷗大は#22内藤こそ調子が良かったが、逆にそこに偏ってしまいチームとして流れが生まれなかった。
今年、大きく主力メンバーが変わった日本体育大。現4年生たちは昨年から頭角を現していたが、「昨年は4年生がいたからこそ気負わなかった」(#6吉田)状態から、今年は自分たちが主力というプレッシャーとの戦いだった。4月19日の日筑戦では筑波大に敗れたが、その悔しさをバネに「すごく練習した」(#45朝田)ことも実った。準決勝、決勝と強敵相手に持ち味であるトランジションやスリーポイントを発揮して、破壊力抜群の展開で見事4連覇を達成した。

【3位決定戦】ワンゴールを争う展開を制して東海大が3位
東海大と明治大は1Qから締まった出足で、ともにメンバーをまんべんなく使いながら1Qは速攻やドライブが出た東海大がリードして23-18。2Q、明治大は#91塚田(4年・PF)の得点で逆転。東海大は#60佐藤(3年・F)の速攻で取り返し、しばらくシーソーゲームの時間帯になる。しかし東海大のシュートが入ってこない時間帯に明治大に流れが傾いた。東海大はミスが続くが、#60佐藤のスリーポイントが決まりなんとか点差は大きく開かず35-36。明治大の1点リードで前半終了。
3Qも点差は大きく開かない。互いに激しいディフェンスから主導権を争い合うが、最後に#9江川(3年・PF)のパスから#12十返(2年・SF)が決めて57-53と東海大リードで4Qへ。

最終Q、互いの攻防はさらに激しさを増す。東海大は#77直井(4年・SG)のシュート、#12十返のリバウンドなどで踏ん張り、明治大は#91塚田のスリーポイントで返す。ワンゴールを争う展開は終盤まで続いたが、残り3分半、東海大は#60佐藤のシュートで4点のリードに成功した。タイムアウトで流れを切った明治大は#13湧川(2年・PG)がドライブを決めるが、東海大は#12十返が決め返して譲らず。最終盤、明治大はハンドラーの#23森田のターンオーバーが出てしまうと、その後スローインで5秒オーバーを取られてしまい万事休す。東海大が最後に流れを掴んで71-62。東海大の3位、明治大の4位が決まった。
東海大は主力の多くが欠場する中、大会を通じて#60佐藤が奮闘。大会途中で復帰した#12十返もベンチから貢献した。#21山岸(3年・SF)や#13宮崎(3年・SG)、#24尾﨑(4年・PG)など、今大会から本格出場になる上級生も多く、全員が揃うのが楽しみだ。

明治大は昨年より一つ順位を落とし4位。能力の高い選手が多く、上位に食い込んだ。昨年からチーム力が向上し、いい状態が続いているだけに秋リーグ戦での戦いぶりにも注目したい。
【5位決定戦】早稲田大が22本のスリーポイントで青山学院大を圧倒
青山学院大と早稲田大は早稲田大が前半から飛ばした。#0下山(4年・PG)が1Qからスリーポイントを好調に決め、前半だけで7本・25点を稼ぐ。青山学院大はパスを回してゴールにつなげるが、前半は38-53と早稲田大ペース。
3Q、今度は早稲田大#6三浦(4年・GF)がスリーポイントの雨を降らす。このQだけで5本のスリーポイントを沈めて22点。青山学院大もようやくスリーが決まりはじめるが点差が縮まらない。早稲田大#6三浦の進撃は4Qも続き、さらに5本のスリーポイントを追加。10本を沈めて合計46得点という圧巻の数字を叩き出し、チームとしても最終スコア82-107の100点ゲームで大会を締めくくった。青山学院大は悪い内容ではなかったが、早稲田大の圧倒的なスコアメイクの力の前に追いつくことが叶わなかった。
「自分たちのバスケがなかなか展開できない時間帯が多かった」という早稲田大#0下山。昨年の4年生が4人抜けたことは小さくはない出来事だが、しかしそれでも#0下山、#6三浦、#12松本の3本柱は強力で、#9藤山もインサイドで奮闘する。昨年よりもファウルの回数が多く長時間のプレータイムは今季も課題だが、どこまで早稲田らしさを出していけるかがシーズンの見どころになりそうだ。

【7位決定戦】中央大が7位、日本大は8位フィニッシュ
中央大はシュート確率が悪い日本大に対し好調に得点を重ね、ディフェンスでも守って前半から二桁リードに成功。前半で20点ほどの差がつき後半もなかなか差が縮まらなかった。後半も中央大はシュート能力の高さを見せていくと77-52で中央大が勝利した。
日本大は終始ベンチで声をかけあったが思ったようなバスケットができず、課題の残る大会となった。
「気持ちの部分でとか、リバウンドとか、そういう細かいところで明治さんや昨日の早稲田さんに負けていました。全員でそこをもう一回再認識してやっていくことがリーグに向けて大切だと思う」と中央大#15坂口。波のある大会となったが、まもなくと予想される深澤の復帰など、好材料もある。秋にどう変わるかが見どころだ。


