新人戦はいよいよベスト4。
1・2年生のみの戦いは荒削りな部分もあるものの、勢いがあり、フレッシュな魅力に溢れている。接戦の中から勝ち上がったのは、1〜4シードの4チーム。連覇を狙う日本体育大、連日の接戦をものにしている筑波大、バランスよく選手の揃う大東文化大、昨年2位の日本大となった。
スリーポイント合戦から最後は日本大が抜け出し勝利
日本大と専修大は両チームとも留学生が今大会は欠場。絶対的な高さがない状態での対戦になった。1Qはシュートが好調だった日本大が16-23とリード。2Qになると専修大が日本大のミスから走って追い上げ、前半は27-29。3Qは両者スリーポイントが連続し、シュートが入る度に互いのベンチと応援席が盛り上がるシーソーゲームになり、拮抗したまま46-50で4Qへ。
最終Qも互いにスリーポイントを入れ合い、日本大は#33鈴木(1年・PF・浜松開誠館)、#13泉(2年・SG)、#7新井(2年・SG)が、専修大は#31松野(2年・SF)が3連続のスリーでお互いに譲らない。その均衡を破ったのは、残り3分半、日本大#11奥浜(2年・SF)のオフェンスリバウンドからの得点。さらに#13泉がスリーポイントを決めると、ここまで数点の差で推移していたゲームで、6点のリードに成功する。専修大は#8介川アンソニー(1年・PF・開志国際)が粘って得点するが、日本大は#13泉の再びのスリーポイント、さらに#99下地のカットからのレイアップが決まると勝負あり。65-72で僅差の勝負を制した。
ロースコアの勝負は最後に大東文化大が流れを掴む
大東文化大と東海大の一戦は、サイズのある大東文化大が優位に立つが、東海大もディフェンスから粘ってオフェンスを阻止し、1Qは18-12。2Q、開始2分で大東文化大は#39アブドゥレイ(2年・C)が3つ目のファウルを吹かれてベンチへ下がると、高さでは差がなくなり、前半は東海大が追い上げて32-29と3点差。
3Q、ディフェンスを軸に粘る東海大は、外のシュートが好調に決まり#14鈴木(2年・SF)のスリーポイントで逆転。大東文化大はアンスポーツマンライクファウルを吹かれるなど流れが悪く、3点のビハインドで4Qに入る。大東文化大は開始約3分で#9田中(2年・PF)のスリーポイントが決まると同点に追いつく。東海大は#4中川(1年・PF・東海大諏訪)のスリーポイントで返して譲らないが、残り5分を切ってから得点が伸びず引き離された。大東文化大は、最後は#39アブドゥレイの高さも生かして得点し69-55。引き離して勝利した。
息づまる接戦から、筑波大が逆転勝利
昨日江戸川大とダブルオーバータイムの激闘を演じた筑波大と、大接戦で白鴎大を倒して勝ち上がった中央大の一戦はこの日最も盛り上がる試合となった。
筑波大は立ち上がりから#14坂本(1年・SG・中部第一)が積極的に攻めて得点。中央大は#1久岡(2年・SG)のスリーポイントを皮切りに、機動力の高さを活かして5人がまんべんなく得点に絡んでいくと1Qは17-17。2Q、再び立ち上がりに#1久岡のスリーポイントが2連続で決まり、中央大がややリード。#3高山(1年・PG・東海大諏訪)、#15坂口(1年・SF・北陸学院)の積極性も光る。筑波大はややオフェンスが重くなるが、いったん下がっていた#1福田(2年・SF)がコートに戻ると、速攻やジャンパーなどで盛り返した。しかしチームではフリースローの確率がやや上がらず、前半は39-37の中央大リード。
3Q、中央大は勢いがきれず#22島﨑(2年・PF)、#1久岡らのスリーポイントが決まる。守っても筑波大のオフェンスを阻止する中央大は、#42山崎(2年・PF)のスリーポイントが決まり、残り約4分でこの試合最大の10点のリードに成功する。苦しくなった筑波大だが、ここから#1福田の連続得点や#3黄(2年・PG)の速攻などで、2分間で同点に戻して持ち直し、58-54で最終Qへ。
4Qもどちらに転ぶかわからない状態が続く。筑波大は#41大澤(2年・SG)の連続スリーで残り4分半にようやく逆転。しかし中央大も#3高山の速攻からのバスケットカウントで同点にし、勝負は振り出しに。残り2分、筑波大は#1福田のドライブが決まり2点のリード。一方の中央大はシュートが落ち、リバウンドも取れない。筑波大は残り1分を切って#14坂本のシュート、#41大澤のフリースローで加点すると、追いつかせずに68-71。接戦をものにした。
連日、僅差からの逆転劇を筑波大が制した。3Qで最大10点のビハインドとなった部分は一気に崩れてもおかしくない状態だったが、わずか2分で追い上げることに成功した。中央大は#1久岡が24得点、スリーポイント6本、#3高山も難しいシュートをねじ込んでいったが、惜しくも届かず。
早稲田大は前半の勢いが続かず日本体育大が100点ゲームの快勝
日本体育大は早稲田大と前半は点の取り合いになった。速いトランジションで走って得点する早稲田大は、1Qから走力を発揮して#4城戸(1年・G・福岡第一)を筆頭に走って得点を量産する。日本体育大も同様に走力と得点力を持ち合わせるが、インサイドの#1コネ(1年・C・帝京長岡)が1Qで2ファウル。早稲田大は速攻やスリーポイントも好調で、2Qに入ってもリードを保つ。日本体育大は#1コネが2Q開始2分半で3ファウルとなり、ベンチへ。しかし得点能力は落ちずに49-45と逆転して前半終了。
3Q、早稲田大は次第にシュートの精度が落ちてくる。一方の日本体育大は#4小澤(1年・PF・中部第一)や#41石川(2年・SG)、#26西部(2年・SF)らまんべんなく得点が続く。早稲田大は3Qこそ約10点差で傷は最小限にとどめるが、4Qになると力尽き、ずるずると引き離されて105-81。最後は24点の差がついた。