【2024関東トーナメント】シーズン最初の戦いとなる関東トーナメントはベスト16が決定(2024.5.1)

2024関東トーナメント
青山学院大は後半ディフェンスから流れを掴んで東洋大を下した。

2024年の大学バスケットシーズンが本格的に幕を開けた。

春の関東大学トーナメントは、関東大学バスケットボール連盟に所属する全チームが、トーナメント形式で争う選手権大会。4月13日から始まった戦いは1部シード校も初戦を迎えて16試合が行われ、ベスト16まで絞られた。ここから上位チームの戦いへと入っていく。

昨年優勝の日本体育大ほか1部チーム12校、2部は早稲田大・青山学院大・順天堂大・上武大が勝ち上がった。2日にはベスト8が決定する。

青山学院大、早稲田大、上武大はそれぞれ2部チーム同士の対決を制す

1-2部間など、差がつく展開の多かった中、2部同士の戦いとなった青山学院大東洋大の一戦は競り合った。一時は東洋大が10点ほどリードを得るが、後半に巻き返した青山学院大が逆転で勝利をきめた。

前半から互いに競り合いとなる中、東洋大は前半シュートタッチがよく、#5佐藤(4年・PG)、#14長野(4年)らが高確率のシュートを決め、#25ヌンビ(2年・C)の高さも生きた。青山学院大は#12広瀬(2年・SF)が積極的にアタックし、#3新井(3年・PG)の連続得点で食い下がる。そして3Qに#77芦田(2年・SG)のスリーポイントが連続すると74-73と逆転して4Qに入った。東洋大は守られてシュート確率が落ちてくると苦しくなり、流れは青山学院大に。東洋大のターンオーバーが続く中、差を広げて96-84

終始積極的なアタックでオフェンスの突破口を開いた青山学院大#12広瀬。
同じく2年の#77芦田など、下級生がいいプレーを見せた。

青山学院大は同大OBであり、Bリーグ横浜のゼネラルマネージャーである竹田 謙氏が今季よりHCを務める。この日が公式戦初采配。「練習試合とはやはり違う」という緊張感の中で逆転勝利をあげた。

チームとしては一昨年2部降格、さらに昨年はリーグ途中で崩れて1部との入れ替え戦には進めなかった。その立て直しを担うが、「いい選手の長所を活かすのがまず大事」といい、能力ある選手たちが力を発揮できるよう導こうとしている。今はバスケットボールの基本である動きの徹底を求めている段階だ。東洋大戦はチームもよく盛り上がり、雰囲気のいい勝ち方だったが、「実力をつけていかないかぎり、頑張ろうといっても気持ちだけでは駄目」と、粘り強く、やることを地道にし続けることに集中させることを意識する。新指揮官としての戦いぶりにも注目したい。

日頃から学生バスケもよく見ていたという竹田HC。同じく現役時代は青学のエースとして活躍していた梶原ACとともにチーム浮上に挑む。

早稲田大埼玉工業大とつかず離れずの戦いになる。前半は#00バシール(2年・C)の高さが生き、埼玉工業大がリード。#3堀川(2年・PG)の勝負強さも光った。早稲田大は2Qで巻き返し、5点リードで前半を終えるが、3Qは点差がつかず。4Q、埼玉工業大の集中力が途切れがちとなると点差が開き、68-80で勝利した。

早稲田大と青山学院大は次戦で対戦となる。どちらが勝っても2部チームでベスト8入りとなり、注目の戦いになる。

ガード主体でリバウンドに課題のあった早稲田大。
今季は#17高羽(4年・C)がインサイドで奮闘しているが、埼玉工業大の#00バシール相手によく対応した。

また、同じ2部チーム対決では上武大江戸川大73-72の1点差で競り勝ち、次は拓殖大との対戦に進んだ。

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