【オータムカップ2020】10/25 1部11位決定戦 早稲田大学VS拓殖大学

関東オータムカップ2020

拓殖大が今大会初勝利で11位早稲田大は持ち味を活かせず12位

オータムカップで勝ち星0同士の対戦となった11位決定戦は、2Qで拓殖大が抜け出した。1Qは早稲田大のディフェンスに攻めあぐねるところもあったが、#24ユセフ(1年・C・開志国際)のシュートや、#8祝(3年・PG)が流れを変え、展開が早くなりボールが動く。2Qは#95齋藤の3Pも決まって内外での得点が続き、このQ26点。早稲田大は#1神田(2年・PG)がアグレッシブに攻めるが引き離され、拓殖大が10点のリードをつけて前半を終了した。

3Qも拓殖大ペース。引き続き#95齋藤(4年・SG)のシュートもよく決まり、#41杉野(4年・PF)も続く。早稲田大はオフェンスで得点が伸びないまま4Qに入るが、#12土家(2年・PG)が思い切りよくシュートを放っていき、3Pが立て続けに決まった。そこに#41小室(4年・C)、#14柳川(4年・SG)らも続いて得点を重ねるが、3Qでついた26点の差を縮めるには至らず、67-85。拓殖大が今大会初勝利で11位を確定した。

拓殖大は試合経験が浅いメンバーが中心となる中、#95齋藤、#24ユセフら新しい得点源が存在感を示した。主将の#41杉野「コミュニケーションを大事にしたチーム作りを」という部分が形になっていけば、チームとしてより良いパフォーマンスを発揮できるだろう。

早稲田大は怪我人の存在が大きく響く大会となった。#8津田が全試合DNPとなり、#7宮本も負傷し、高さ・経験・実力とも計算できるプレイヤー不在に。#12土家、#1神田らのガード陣が奮闘し、主将の#41小室も声を出してチームをもり立てるなど、モチベーションは悪くない。チャレンジマッチに向けてコンディションがどこまで整うかが鍵になる。

25得点の土家。「良い時間帯が続かないことが、大会を通じてわかった。練習してきたことが徹底できず、我慢しきれないところがある。得点面では今年は自分のリズム、チームのリズムの中で打って良く、それは決まったが、我慢できていない分、単発になってしまっていると思う」

「得点に絡んでチームを勝たせたい」◆#8祝ほうり 俊成(拓殖大・3年・PG )

セカンドガードとして出場し、チームを前に前にと引っ張るプレーが印象的だった。祝が入るとややテンポアップし、拓殖大らしさもよく見えてくる。新チームゆえの難しさの中での戦いだったが、最後に勝って終われたことを前向きに捉え、チャレンジマッチでも活躍して欲しい。

ー大会を終えてどんな印象ですか。
「初日はうまくいかなくて、チームでも困っている部分がたくさんありました。これからどうしていこうという部分もたくさんあったんですが、試合を重ねていくうちに、皆の意識がどんどん高まっていって、最後は勝って終われたので良かったと思います」

ー昨日は接戦から負けてしまいましたが、今日の切り替えはうまくいきましたか?
「チームは暗い雰囲気だったんですけど、みんながアップの時に雰囲気を良くしてくれてそれでいいプレーができたんじゃないかなと思います」

ー今日は祝選手が入った時に流れを変えるプレーが印象的でした。自分の出来としてはいかがですか?
「3試合やった中では一番良いかなという感触です。」

ーガードが何人かいる中で平良選手との持ち味の違いはどういうところになりますか? 前に出すパスもかなり印象的でしたが。
「自分はどんどん得点に絡んでいきたいタイプです。後はスピードを生かしたプレーになります。前に出してディフェンスのラインを下げるというのは、チームでも話し合っています。それを意識してガードがどんどんボールを前に出していくということは常に考えています」

ー今年はチームのメンバーもかなり変わりましたが祝選手にとって、今年はどのようなところを頑張りたいと思っていますか?
「セカンドガードとして出て行くので、チームの流れが悪かった時にそれを断ち切って変えたりということをしていけたらいいと思っています。少しずつプレータイムも伸びてきましたが、高校と大学は全然違う部分があって、 チームとコミュニケーションを取ったりして試合に慣れてきたかなと思います。そこで持ち味を出しやすくなっていますね」

ーまだチャレンジマッチが残されています。そこに向けて意気込みお願いします。
「今日みたいな試合ができたら絶対に勝てると思うし、相手も勝ってきた状態で、流れがいいチームだと思います。相手の流れに押されないように自分たちのプレーをちゃんとして、インカレ出場を決めたいです」

「自分がプレーで引っ張って見せ、伝えていく」◆#1神田誠仁まさひと(早稲田大・2年・PG)

アグレッシブなプレーや、声出し、表情豊かな部分はコートでも目を引く。「多少オーバーでも伝えるために」という意識がそういったアクションを生んでいる。苦しい中でも、そうした選手がいるだけで、気持ちが違ってくるのは確かだろう。倒されても何度でも立ち上がるタフさは、見ている方も鼓舞されてくる。大一番での強心臓ぶりも、昨年のインカレで劇的なシュートを決めたプレーで証明されている。チャレンジマッチで大事になるのはまさにそういう部分だけに、期待がかかる。

ー大会を振り返ってみていかがですか。
「コロナという環境下で準備が難しい状況だったんですが、そこで他のチームに比べて自分たちの準備が足りなかったところが出て、怪我人が続いてしまったり、オフェンス、ディフェンス、他の部分でもタフにプレーできなかったところが大きかったです。チャレンジマッチに向けて、そういうところを意識してやっていかないといけないと思います」

ー神田選手はハッスルプレーが目立ちますが、そこは見せていこうとする気持ちは強いんですか?
「早稲田は頭の良さが売りだと思うんですが、そのぶんタフではなかったり、チームの雰囲気が静かになりがちです。多少オーバーになっても、自分が雰囲気を盛り上げていこうという気持ちでプレーしています」

ー熱い選手が多い中でも一際目立ちます。
「みんな熱さは持っているんですが、1年生はまだ気持ちを出せない部分が多いので、一つのルーズボールにしても飛び込めなかったりしていると思います。そこを自分が見せることによって、言葉で言うよりはプレーで示して引っ張っていけるように。人の倍以上そういうタフさを見せて、アピールをやっていかなければいけないと思っています」

ー2年目ですが、すでに主力としての存在感が大きいですね。
「チームでも点数というところと、ディフェンスの強度については中心選手になって行かなければいけないと思っています。もう2年生であるということもそうですが、あまり学年には関係なく、チームの中心としてプレーで示していかなければいけないと思っています」

ーチャレンジマッチは試合までの期間が長く、まだ相手もわかりません。難しい状況の中で一発勝負になりますが、どのようなことを大事にしていきたいですか?
「三つほどあります。一つはターンオーバーの多さを確認し、修正しなくてはいけません。日大戦、中央戦、拓殖戦、全てチームとしてターンオーバーが多かったと思います。そこが点差が離れた要因です。まずそこを修正しなくてはいけません。二つ目はボールへの執着というところで、ルーズボールとリバウンド特に一樹さん(#7宮本)が怪我をしてしまったところで、リバウンドには特に注意をしなければいけないと思います。最後はディフェンスの強度をもう一段上げるという所になります。早稲田はディフェンスをメインに行っているチームなので、80点以上取られてしまうと勝つことは難しくなります。だからもう一度ディフェンスというところを見直していきたいと思います」

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