【2025関東トーナメント/準決勝・順位決定戦】決勝進出は一昨年と同カード・日本体育大と白鷗大/明治大と日本大は3位決定戦へ(2025.5.3)

2025トーナメント
要所で得点し、会場をわかせた日本体育大#4小澤。3連覇へあとひとつ。

【準決勝】日本体育大が大差で日本大を下し3年連続の決勝へ

3連覇を狙う日本体育大日本大の戦いは後半で差がついた。1Qから互いのディフェンスが抜けずに立ち上がりはロースコア。両者シュートの精度が上がらない。2Q、日本大は

#31久井(3年・SF)のスリーポイントや速攻も出て勢いが出てくる。日本体育大も取られたら取り返す形でQの最後は#4小澤(3年・F)がブザーとともにスリーポイントを沈めて31-29とリードして前半を終えた。

その#4小澤が3Qの立ち上がりでもスリーポイントを決めると、#7西部(4年・F)や#10早田(4年・F)らが走り、日本体育大らしい早い展開が続いて一気に10点近い差がついた。日本大は外のシュートが安定せず#99下地(4年・PG)や#20山田(3年・PG)らガードが攻める形になるが勢いの出た日本体育大を守りきれず。4Qもシュートは狙っていくが確率が上がらず84-54と引き離されて試合終了となった。

日本体育大は#7西部が17点、#1コネが15点、そして要所で流れを掴む活躍を見せた#4小澤が28点と、欲しいところで得点を稼ぎ安定した展開。ディフェンスでも日本大に点を取らさなかった。

ほとんどメンバーが変わらない日本体育大だが、今年の鍵は「ディフェンス」#4小澤はいう。昨年はチームとして強かったものの、ムトンボという絶対的大黒柱に任せすぎた部分で「甘くなっていた」ことが反省点だ。#1コネは高さこそあるがムトンボとはタイプが異なる。今年は全員でディフェンスに集中することで勝つことを意識する。3連覇はかかるがまずは「一つ一つ」勝っていくことを考えているといい、着実な一歩で優勝を手にできるかが注目だ。

日本体育大は1年からで続けてきたメンバーが4年目を迎える。#7西部のプレーも勝負の鍵を握る。

【準決勝】エースが牽引する白鷗大が2年ぶりの決勝進出

今大会勢いに乗る明治大と東海大と激闘を演じた白鷗大の戦いは、最後は点差がついたものの見ごたえある好勝負が続いた。

明治大は開始から#91塚田(3年・PF)が連続スリーポイントで見せ、#5針間(4年・SG)もそこに続き一気に9得点。白鷗大は焦らず内外からの得点で次第に追いつくと、#25モンガ(4年・PF)のインサイド、#88佐藤(4年・PG)のシュート、#77八田(1年・SG・福岡第一)の速攻も決まって20-26。明治大は2Qも引き続きスリーポイントが好調で開始3分で追いつく。ディフェンスでも粘ってしばらく互いに譲らない戦いとなるが、残り5分に白鷗大#88佐藤のシュートで白鷗大が突き放すきっかけを作り30-48で前半終了。

追いかける明治大はディフェンスを切らさず、得点につなげて粘る。オフェンスでは#5針間のプレーが連続し、一時は20点ほどあった差を10点にまで縮めた。しかし白鷗大も慌てず対処し、#25モンガのダンクでチームが盛り上がり、#88佐藤のスリーポイントで再び17点差にして4Qに入ると点差を維持。明治大は最後までアグレッシブな攻守で再三得点するが大きく点差を縮めることはできず71-92。白鷗大が勝利した。

白鷗大は下級生も生き生きとプレー。
福岡第一から加入したルーキー#77八田も速攻、スリーポイントを決めてチームが盛り上がった。

白鷗大はこの日も#88佐藤が26点とチームを牽引。#25モンガも14点13リバウンドで4年生がチームを引っ張った。

明治大は後半外のシュートは落ちてきたが、ディフェンスの集中は切らさず#5針間が積極的にアタックして25点の活躍だった。

【順位決定戦】終盤の連続スリーポイントが決定打、中央大が早稲田大に勝利

中央大は1Qこそ11-21と出足が良かったものの、2Qになると早稲田大に追い上げられて21-10と真逆の展開。2Qの終了時にはミスから早稲田大に得点され、32-31と逆転されて前半を終えた。

スタート地点に戻った3Qは、互いに点を取り合う互角の展開。早稲田大は#18岩屋(4年・PG)を起点に#4城戸(3年・SG)のシュート、#12松本(1年・F・洛南)が高い機動力でスティールなどを決める。中央大は#15坂口(3年・SF)、#5石口(3年・SG)が好調でこのQだけでスリーポイントが5本決まると50-54とリードした。4Qは早稲田大#12松本、#5堀(4年・F)、#6三浦(3年・F)らが積極的に仕掛け、同点に戻すと終盤まで拮抗した時間が続く。残り2分半、早稲田大は#0下山(3年・PG)のスリーポイントでこのQ初の逆転に成功するが、中央大は#5石口の連続スリーポイントが決まり残り1分で5点のリードを得た。早稲田大はここからシュートを1本決めるのが精一杯となり、66-71で中央大が勝利した。

中央大は#5石口のスリーポイントが勝負の鍵になった。

【順位決定戦】一進一退の攻防は東海大が4Qに抜け出す

青山学院大東海大の戦いも僅差の好勝負となった。1Qから青山学院大は今大会好調のスリーポイントが決まり、早い展開も見せる。東海大はベンチから入った#11久朗津(4年・PF)が好プレーを見せて17-24とリードする。青山学院大は2Q、#77芦田(3年・SG)がスティール、シュートで見せ、#3新井がドライブやシュートで抜群の上手さを見せて追い上げると38-39と1点差にまで縮めて前半を終了する。

3Qは1点を争う展開が続き、東海大は#25ムスタファ(2年・C)が高さを活かし、#16赤間(2年・SG)も2本のスリーポイントで見せる。青山学院大は#77芦田、#3新井、#12広瀬(3年・SF)が牽引する中、インサイドでは#21ウォーレン(4年・PF)も奮闘を見せて57-58と一歩も引かない。

勝負の4Qは東海大が先手を取った。立ち上がりに#16赤間のスリーポイントをきっかけに一気に畳み掛け、8点リード。青山学院大は最後までディフェンスから食い下がるが77-82。点差を縮めはしたが追いつけずに試合終了となった。

東海大は4Q序盤の#16赤間のスリーポイントで流れが変わった。

この結果により、東海大中央大5位決定戦青山学院大早稲田大7位決定戦へ進んだ。

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