【2024関東新人戦】中央大・東海大・日本体育大・専修大がベスト4進出!(2024.6.7)

2024関東新人戦
逆転で勝利の東海大は#2轟が28得点の活躍(中央)。

関東新人戦、残る8チームの戦いはさらに熱気を増した。中央大・東海大・日本体育大・専修大がベスト4に進出。立教大・白鷗大・山梨学院大・日本大が順位決定戦へと回った。

残り2試合は日本体育大学会場にて行われる。

専修大はインサイドを起点に終始リードを保ち白鷗大を下す

インサイドに絶対的な強さを持つ専修大が#97ジョベ(2年・C)、#91土屋(2年・G)のスリーポイントが次々と決まり内外から得点。対する白鷗大は簡単に中では得点できず、外から打つ形が多くなったが高確率で中長距離のシュートが決まり、1Qは互いに得点を重ねて25-20の専修大リード。2Qは白鷗大#45ロイ(1年・延岡学園)、#93齋藤(1年・F・京都両洋)の活躍で一時逆転に成功する。しかし専修大も#97ジョベ、#8介川(2年・F)らが強さを見せてリードを奪い返し43-37。

3Q、白鷗大の得点が止まりがちとなると専修大がここで速攻やスリーポイントも決まりわずかに抜け出す。4Qは白鷗大#7境(2年・C)が立ち上がりにインサイドで加点するが、周囲が続かず。専修大が引き離して81-66で試合終了。

勝利に喜ぶ専修大。チームで戦う。

【INTERVIEW】「ディフェンスとリバウンドを頑張れば結果はついてくる」勝利を信じてチームでやるべきことを遂行/#10高橋律輝(専修大・2年・G)

新人戦ではキャプテンを務める。ガードとしてコントロールを担い、10得点。安定したプレーを見せた。新人は#97ジョベ、#8介川がチームの中心ではあるが、他にも能力の高い選手が揃う。大事なのは「リバウンド」。チームの共通認識を持って残りの戦いに挑む。

─試合を振り返っていかがですか?

「試合前からディフェンスとリバウンド、そこだけ頑張っていれば絶対結果はついてくるとヘッドコーチも言っていたので、そこをみんなで意識した結果がこれだったと思います」

─前半はリードしつつもそこまで差がつかない展開でした。

「前半は少し苦しい展開が多かったんですが。オフェンスに目を向けないで、ディフェンスをして、みんなで『我慢、我慢』と声かけをしていたら、そこからいいふうに点数が離れてくれました。ヒヤヒヤした部分もありましたが、コートに出ている5人が一丸となってプレーできたので開いたのかなと思います」

─ジョベ選手(#97)や介川選手(#8)が全体チームでも出ているし中心だと思いますが、新人チームはどんなチームを作ろうと思ってやってきましたか?

「良くも悪くも勢いが大切だと思っています。試合経験が少ないメンバーばかりのチームなので、とにかく勢いに乗ろうということをコーチと話していたし、大事だと思っています。チームを乗せるにはやっぱりディフェンスが大切で、オフェンス力自体はもともとあると思うので、ディフェンスをしっかりやれば、オフェンスは自然に点差が離れていくと思っています。それが勢いの秘訣かなと思います」

─新人チームは試合経験の少ない選手たちが多いですが、緊張感は大会前はありましたか?

「自分はすごく緊張していたんですが、アンソニーやジョベが心強いので、自分が頑張るというよりは、チームのために頑張るというふうに考えたら心も落ちついてきたのかなと思っています」

─加藤選手がキャプテンということですが、野崎選手(#28)が声を出していたりして、ほかのメンバーもチームを盛り立てている印象です。

「自分がチームをまとめるというよりは、ほかのみんなが声を出して引っ張ってくれています。自分にキャプテンの仕事がないんじゃないかなと思うくらいやってくれていて、すごく助かりますね。キャプテンは佐々木監督に指名されたんですけど、本当に自分じゃなくても大丈夫なぐらいだと思っています(笑)」

─トーナメントからの反省点や課題で、新人チームでも意識している部分はありますか?

「上級生がいてもいなくても。ディオフェンスリバウンド、ディフェンスリバウンド、つまりリバウンドだけは絶対に負けない、ということが専修の課題というか大事な部分だったので、そこだけを意識してやっているという形です」

─加藤選手個人としてはどういうところを頑張りたいと思っていますか?

「ガードなのでゲームコントロールをやるところです。フィニッシュまで行けるのも自分の強みだと思ってるので、アンソニーやジョベに任せすぐないで、自分も点をとるという意識を持って残り2試合を頑張りたいと思います」

東海大は前半好調の日本大に対しディフェンスで巻き返し逆転勝利

東海大日本大の戦いは、前半と後半で勢いが逆転する好勝負になった。前半は日本大のゲーム。出足から#1髙宮(2年・PG)のスリーポイントが好調。また、ディフェンスがよくターンオーバーを奪っては再々速攻に走って得点を稼ぐと1Qは15-26。2Qも流れは途切れず#1髙宮が引き続き好調で、#18上野(2年・SG)の2本のスリーポイントも決まる。しかし東海大も#16赤間(1年・SG・藤枝明誠)は#10ルーニー(2年・G)らが好調で、粘り強く返していくと43-47と4点差で前半終了。

4本のスリーポイントを決めた日本大#1髙宮。20点。

後半3Qは再び日本大にスリーポイントの雨が降り、序盤で10点に差を開く。対する東海大はここから#2轟(2年・PG)の1対1とスリーポイントが4連続と立て続けに決まると再び得点は僅差に。日本大は最後に#20山田(2年・PG)がスリーポイントを決めると57-63として4Qへ。最終Q、日本大は立ち上がりこそ#17世戸(1年・PF・福岡第一)のオフェンスリバウンドや#20山田のブロックなど好プレーが出たが、開始約3分から東海大のディフェンスの前にターンオーバーを頻発。一方東海大はオフェンスでは#2轟が攻め続け、日本大はこれを止められない。結局4Qに22-6と圧倒した東海大が逆転で79-69。見事な勝利を収めた。

東海大は#10ルーニーもガードとして安定した力を見せる。

【INTERVIEW】「意識はディフェンス、オフェンスは困ったら自分が行こうと思った」終盤のオフェンスで相手を圧倒/#2轟 琉維(東海大・2年・PG)

28点10リバウンド6アシストと、終わってみれば圧巻の数字だった。特に勝負のかかった後半のオフェンスは、これぞ轟といえる冴えがあり、日本大のディフェンスを軽々と抜いて何度もレイアップを決めた。勝因は「ディフェンス」というが、逆転劇にはこの得点力が不可欠だったことも間違いない。

─ビハインドからの見事な逆転劇でした。試合を振り返って。

「出だしは思った以上に日大さんのスリーポイントが当たりました。でも当たったんですけど、自分たちは粘り強く戦うというのを全員共通認識として持っていたので、そこを焦らずに戦えたのが良かったかなと思います」

─5月のトーナメントでは序盤に負けてしまって、ここまで時間があったと思いますが、新人チームはどういうふうに作ってきましたか?

「新人チームとしては、トーナメントで出た課題がディフェンスのところでした。そこの圧をもう一段階上げないといけないということで、この1か月間ずっとディフェンスにフォーカスして練習をした結果、今日みたいな後半、粘り強いディフェンスが出せて勝つことができたと思います」

─ディフェンスも素晴らしかったですが、追い上げて逆転するには得点力も必要だったと思います。終盤は轟選手のオフェンスが見事でした。

「赤間(#16)なんかは一昨日の試合でシュートが入らずに少し落ち込んでいたりしたんです。そこに声をかけつつも、困った時は自分がやると決めていました。そういう意識でできたのがよかったと思います」

─新人チームにも怪我人がいて、尾崎選手(#24)や中川選手(#4)が出場できない状態にあります。轟選手がキャプテンをバトンタッチしたと聞いていますが、どのようなチームを作ろうと考えてやっていますか?

「2年生は本当に全員仲が良いんです。そういうところで全員が助け合って、全員がリーダーシップを持ってやってくれているので、自分だけじゃなくて、みんなで強いチームを目指そうというふうにやっています。自分だけではなくて、2年生みんなでやっている実感が強いですね。その上でディフェンスにフォーカスした、ディフェンスの強いチームというのを作ろうとみんなで意識してやっています」

─また、ルーキーのムスタファ選手(#25)はまだ慣れないところもあると思いますが。どのような声かけを行っていますか?

「ムスタファは大学バスケが相当難しく感じていると思います。でもとても頑張っているので、自分達もプラスの声かけをしてあげようと接しています。入学したときより本当に良くなってきてると思います」

─あと2試合あります。次に向けて。

「優勝を目指しているので、ここでリラックスするのではなくて、もう一度引き締めて明日明後日勝てるように頑張っていきたいと思います」

日本体育大は粘る山梨学院大を振り切る

26-25と1Qは互角で入った両者の戦い。2Qも大きく差はつかない。日本体育大は#1コネ(2年・C)、#4小澤(2年・SF)がサイズと体格を活かしてシュート、山梨学院大は#98スヴェトリシック(2年・C)の高さ、#14菅野(1年・PG・帝京安積)の高い機動力が光る。一時日本体育大が10点ほどのリードとなるなど流れを掴むが、山梨学院大が食い下がって点差を詰めるという展開が続いた。61-54の日本体育大リードで4Qに入り、山梨学院大は残り5分弱で3点差にまで詰め寄るが、#1コネ、#4小澤に返されると、追いつききれずに77-68

日本体育大#4小澤は26得点。

中央大はハイスコアゲームでシュート巧者の立教大を上回る

アップセットで勝ち上がってきた立教大中央大と対戦。ともにトランジションが早くシュート力があるチームだ。1Qで中央大は#3高山(2年・PG)の連続スリーを決めると流れを掴み18-26と優位に立つ。前半で34-47と大差をつけた中央大はさらに3Q、32点の猛攻を見せて一気に勝負をつける。立教大は4Qを通して積極的にシュートを打ってあきらめない姿勢を見せるが72-91で中央大がベスト4進出。

#3高山とともに#15坂口が攻撃の起点となる中央大。この試合は9アシスト。
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