第64回関東大学バスケットボール新人戦が、予選を勝ち抜いたチームを加えた40チームによる本戦が6月2日に開幕し、3日・4日でベスト16まで絞られた。
なお、今大会の上位チームは7月に北海道で開催される新人インカレの参加権を得るだけに、負けられない戦いでもある。
4日は駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で2面✕6試合、12試合を一気に行った。延長、接戦の好勝負が続いたが、昨年の覇者・大東文化大が競り合いの末に立教大に敗れ、緒戦で姿を消した。
アタックし続けた立教大が金星、大東文化大は最後まで調子が上がらず
大東文化大は1試合を通じて好転しないまま立教大に敗れた。前半は立教大がアウトサイドシュートを決めてリードして入ると、わずかな差を保って試合は推移。大東文化大は長く得点が止まる時間帯もあり、前半は25-26。後半は一時立教大が10点近く差を広げるところを追い上げ、4Q序盤に同点にするが、立教大はタフショットをねじ込み続け、追いつかれても攻める姿勢はなくさない。終盤はチームファウル5つを越えた大東文化大からフリースローを獲得していくと、61-64で逃げ切り勝利となった。
2試合が延長戦となり、国士舘大と江戸川大が熱戦を制す
延長戦は2試合。国士舘大と明治大は1Qこそ明治大が差をつけたが、その後は国士舘大も粘って差のない状態で推移。4Q最後、残り9秒で2点リードしていた国士舘大だが、フリースローを落として明治大にレイアップを決められると延長に突入する。延長戦は明治大のリードから国士舘大が#88比嘉(2年・PG)のスリーポイント、#73坂上(2年・PG)のシュートで逆転。最後に再びフリースローを得た国士舘大は、今度はきっちり沈めて73-70で逃げ切った。
江戸川大と明星大も延長戦へもつれ込んだ。1Qからどちらもシュートは好調。取られたら取り返す形で一進一退の攻防になる。延長戦に入ると明星大にミスが増えて江戸川大の流れになるが、それでも#29青木(2年・PG)のシュートで最終盤に1点リードに成功する。しかし江戸川大は最後のオフェンスで#42八嶋(1年・G・日体柏)が値千金のスリーポイントを沈め、102-104と点の取り合いを制した。
白鷗大、駒澤大、山梨学院大は接戦の状態から流れを握る
白鷗大は粘る法政大との戦いを制した。序盤から大きな差はつかないが、法政大が追う形。リードされた法政大は#25鍋田(2年・PG)がスコアリングを重ね、#80武川(2年・SG)のスリーポイントも勝負強いところで決まるなど、粘って一時逆転にも成功する。しかし終盤になりゴール確率が落ちてくると点差が開き、81-64。
2部同士の戦いになった駒澤大と埼玉工業大は、4Qまでシーソーゲームが続いた。1Qは埼玉工業大がリードするが、2Qには駒澤大が逆転。3Qは一時点差が開きかけるが埼玉工業大が追い上げ、4Q半ばまで競り合いとなった。インサイドの#00バシール(2年・C)で攻める埼玉工業大に対し、ダブルチームで守りを固めた駒澤大。攻撃では勝負強いシュートや、ターンオーバーを奪っての速攻も決まり、74-80で勝利した。
上武大と山梨学院大は前半互角。山梨学院大が出足で#99スヴェトリシック(2年・C)が2本のダンクを決めるなど勢いを見せてリードするが、互いにセカンドメンバーになってからは上武大も勝負強く決めていく。後半も互角の状態で試合が進み、3Qは51-51。しかし4Qの中盤からは上武大のシュートが落ちてきてしまい、56-67と山梨学院大が差を広げて勝利した。
このほか、筑波大、早稲田大、専修大、日本体育大などが順当に勝ち上がった。