【2024関東新人戦】関東新人王者を巡る戦いはベスト16、昨年の王者・大東文化大は立教大に緒戦敗退(2024.6.4)

2024関東新人戦
大東文化大に勝利し、応援団の声援に応える立教大。

第64回関東大学バスケットボール新人戦が、予選を勝ち抜いたチームを加えた40チームによる本戦が6月2日に開幕し、3日・4日でベスト16まで絞られた。

なお、今大会の上位チームは7月に北海道で開催される新人インカレの参加権を得るだけに、負けられない戦いでもある。

4日は駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で2面✕6試合、12試合を一気に行った。延長、接戦の好勝負が続いたが、昨年の覇者・大東文化大が競り合いの末に立教大に敗れ、緒戦で姿を消した。

アタックし続けた立教大が金星、大東文化大は最後まで調子が上がらず

大東文化大は1試合を通じて好転しないまま立教大に敗れた。前半は立教大がアウトサイドシュートを決めてリードして入ると、わずかな差を保って試合は推移。大東文化大は長く得点が止まる時間帯もあり、前半は25-26。後半は一時立教大が10点近く差を広げるところを追い上げ、4Q序盤に同点にするが、立教大はタフショットをねじ込み続け、追いつかれても攻める姿勢はなくさない。終盤はチームファウル5つを越えた大東文化大からフリースローを獲得していくと、61-64で逃げ切り勝利となった。

40分を通して粘った立教大が大きな1勝。

2試合が延長戦となり、国士舘大と江戸川大が熱戦を制す

延長戦は2試合。国士舘大明治大は1Qこそ明治大が差をつけたが、その後は国士舘大も粘って差のない状態で推移。4Q最後、残り9秒で2点リードしていた国士舘大だが、フリースローを落として明治大にレイアップを決められると延長に突入する。延長戦は明治大のリードから国士舘大が#88比嘉(2年・PG)のスリーポイント、#73坂上(2年・PG)のシュートで逆転。最後に再びフリースローを得た国士舘大は、今度はきっちり沈めて73-70で逃げ切った。

国士舘大は#88比嘉(中央)、#73坂上のガード陣が勝負を決めた。

江戸川大明星大も延長戦へもつれ込んだ。1Qからどちらもシュートは好調。取られたら取り返す形で一進一退の攻防になる。延長戦に入ると明星大にミスが増えて江戸川大の流れになるが、それでも#29青木(2年・PG)のシュートで最終盤に1点リードに成功する。しかし江戸川大は最後のオフェンスで#42八嶋(1年・G・日体柏)が値千金のスリーポイントを沈め、102-104と点の取り合いを制した。

最後まで点の取り合いで一歩も引かず、江戸川大が粘り勝ち。

白鷗大、駒澤大、山梨学院大は接戦の状態から流れを握る

白鷗大は粘る法政大との戦いを制した。序盤から大きな差はつかないが、法政大が追う形。リードされた法政大は#25鍋田(2年・PG)がスコアリングを重ね、#80武川(2年・SG)のスリーポイントも勝負強いところで決まるなど、粘って一時逆転にも成功する。しかし終盤になりゴール確率が落ちてくると点差が開き、81-64

法政大は#25鍋田が負傷しつつもスコアリングを重ねて一時逆転するが最後に離された。

2部同士の戦いになった駒澤大埼玉工業大は、4Qまでシーソーゲームが続いた。1Qは埼玉工業大がリードするが、2Qには駒澤大が逆転。3Qは一時点差が開きかけるが埼玉工業大が追い上げ、4Q半ばまで競り合いとなった。インサイドの#00バシール(2年・C)で攻める埼玉工業大に対し、ダブルチームで守りを固めた駒澤大。攻撃では勝負強いシュートや、ターンオーバーを奪っての速攻も決まり、74-80で勝利した。

駒澤大は埼玉工業大の#00バシールを徹底マーク。

上武大山梨学院大は前半互角。山梨学院大が出足で#99スヴェトリシック(2年・C)が2本のダンクを決めるなど勢いを見せてリードするが、互いにセカンドメンバーになってからは上武大も勝負強く決めていく。後半も互角の状態で試合が進み、3Qは51-51。しかし4Qの中盤からは上武大のシュートが落ちてきてしまい、56-67と山梨学院大が差を広げて勝利した。

重い時間帯もあったが、#5中村が勝負どころで決めるなど、最後は山梨学院大が突き放した。

このほか、筑波大、早稲田大、専修大、日本体育大などが順当に勝ち上がった。

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